「休日を、“平日の準備運動”扱いするな!」
「休日何もしてないのに、休めてない気がする」のはなぜ!? 茂木健一郎直伝“最強の休み方”
ライフスタイル
平日の疲れを取るために、休日は脳も身体もオフにして翌週に備えよう…
そんな休日の過ごし方をしている方、筆者だけじゃないと思います。
しかし今回、あの茂木健一郎先生に「平日のパフォーマンスを最大化する、最強の休日の過ごし方」を聞いてみたところ…ぶった斬られました。
「何もせずゴロゴロする」「1日中ボーっと動画を観る」「ここぞとばかりに寝だめする」…全部NGとのこと。なんで???(上記、全部筆者の休日です)
脳科学者・茂木先生が語る、「最強の休み方」とは…?
〈聞き手=サノトモキ〉
そんな休日の過ごし方をしている方、筆者だけじゃないと思います。
しかし今回、あの茂木健一郎先生に「平日のパフォーマンスを最大化する、最強の休日の過ごし方」を聞いてみたところ…ぶった斬られました。
「何もせずゴロゴロする」「1日中ボーっと動画を観る」「ここぞとばかりに寝だめする」…全部NGとのこと。なんで???(上記、全部筆者の休日です)
脳科学者・茂木先生が語る、「最強の休み方」とは…?
〈聞き手=サノトモキ〉
【茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)】1962年、東京都生まれ。脳科学者。脳科学を切り口にさまざまなメディアに出演している。著書多数
休み方の勘違い「“何もしない”じゃ、脳は全然休まっていません」
サノ
今日は「仕事のアウトプットを最大化させる休日の過ごし方」を教えていただきたくて。
ここ数年、休日は完全にバタンキュー状態で、ゴロゴロしながらスマホ触ったり動画観てるだけなんですが…何もしてないのに、あんまり休んだ気がしないんです。脳科学的に、何がいけないんでしょうか?
ここ数年、休日は完全にバタンキュー状態で、ゴロゴロしながらスマホ触ったり動画観てるだけなんですが…何もしてないのに、あんまり休んだ気がしないんです。脳科学的に、何がいけないんでしょうか?
茂木さん
そんな過ごし方してるの…?
あなたそれ、長年続けてるととんでもないことになりますよ?
あなたそれ、長年続けてるととんでもないことになりますよ?
開始早々めちゃくちゃ渋い顔をさせてしまった
茂木さん
休日を「平日の準備運動」みたいに思ってる人、本当に多いんですよ。平日に備えて、休日は何もしないみたいな。
でもそれって大いなる勘違いで、逆に平日のパフォーマンス落ちます。
「何もしない」って、脳的には全然休んでることにならないので。
でもそれって大いなる勘違いで、逆に平日のパフォーマンス落ちます。
「何もしない」って、脳的には全然休んでることにならないので。
サノ
え? 何もせず、頭を使わないのが一番休まるんじゃないんですか?
茂木さん
あのね、脳にとっての休息って「睡眠」なんです。
寝てる間に情報を整理し、老廃物を洗い流す。脳はこれで十分休まってます。
なのになぜキミは休まってないように感じてしまうのかというと、平日から脳のモードを切り替えられてないからです。
寝てる間に情報を整理し、老廃物を洗い流す。脳はこれで十分休まってます。
なのになぜキミは休まってないように感じてしまうのかというと、平日から脳のモードを切り替えられてないからです。
「脳のモード」…?
茂木さん
さっき、休日はずっと動画を観てるといいましたよね。
よく考えてみてください。座って、画面を見て、デジタル情報を得る。
いや、仕事と同じ状態じゃん。それ。
よく考えてみてください。座って、画面を見て、デジタル情報を得る。
いや、仕事と同じ状態じゃん。それ。
まあ、たしかにPC見てるわけだから脳的には一緒そう…
茂木さん
脳にとって最上のリフレッシュとは、「普段とまったく違う状態にしてあげること」なんですよ。
現代のビジネスパーソンのほとんどは1日中PCに向き合うデジタル生活。なのに、休日も同じようにスマホやテレビを眺めてるでしょ? これ、脳は全く休まってないの。
たとえ「遊び」だったとしても、平日と同じ脳を使ってるならリフレッシュにはなってない。
現代のビジネスパーソンのほとんどは1日中PCに向き合うデジタル生活。なのに、休日も同じようにスマホやテレビを眺めてるでしょ? これ、脳は全く休まってないの。
たとえ「遊び」だったとしても、平日と同じ脳を使ってるならリフレッシュにはなってない。
サノ
そうだったんだ…! 全然知らんかった。
茂木さん
しかも「動画を観る」って、多くのビジネスパーソンにとっては「仕事のため」という場合も多いと思うんですよ。
話題に追いつこうとか、流行りのコンテンツを観て勉強しなきゃとか…これってもはや仕事ですよね。
話題に追いつこうとか、流行りのコンテンツを観て勉強しなきゃとか…これってもはや仕事ですよね。
ぐうう…これめっちゃわかるかもしれん
茂木さん
休日にすべきは、脳を平日とまったく違うモードに切り替えること。
仕事でPCを使ってるなら、休日は本気でデジタル・デトックスをしたほうがいいでしょうね。
仕事でPCを使ってるなら、休日は本気でデジタル・デトックスをしたほうがいいでしょうね。
サノ
結局休日もスマホ・PC・テレビにかじりついてるからな…猛省します。
一石三鳥の最強趣味“旅ラン”「デフォルトモードネットワークでひらめきを生め」
サノ
つまり茂木さんの「最強の休日の過ごし方」は…「しっかり睡眠をとり、起床後はいつもと違うモードで脳をフル稼働させる」。
こちらよくわかったんですが、茂木さんは具体的にどんなことをしているんですか?
こちらよくわかったんですが、茂木さんは具体的にどんなことをしているんですか?
茂木さん
「旅ラン」です。
「旅ラン」…とは?
茂木さん
旅行先でランニングをするんですよ。
僕は仕事で世界各国・日本各地に行ってるんですけど、どこに行ってもだいたい1、2時間は現地を走ります。
ローマでも、カラカラ浴場、トレビの泉…旅ランで名所を巡ったし、ロンドンもパリも駆け抜けましたね。ランニングウェアで。
僕は仕事で世界各国・日本各地に行ってるんですけど、どこに行ってもだいたい1、2時間は現地を走ります。
ローマでも、カラカラ浴場、トレビの泉…旅ランで名所を巡ったし、ロンドンもパリも駆け抜けましたね。ランニングウェアで。
サノ
想像するとすごい絵面だな…
茂木さん
「旅ラン」がなぜ平日のパフォーマンスを最大化させるか。脳科学的な観点から3つポイントを解説します。
さ、おなじみの脳模型出しますよ~!
さ、おなじみの脳模型出しますよ~!
茂木先生はいっつもこれ持ってます。出せてめっちゃうれしそう
茂木さん
一つ目は、「ひらめき」の可能性が一気に上がります。
ランニング中はご存じ「Default Mode Network」が活性化するわけですが…
ランニング中はご存じ「Default Mode Network」が活性化するわけですが…
サノ
先生、たぶんほとんどの読者ご存じじゃないです。
茂木さん
「デフォルト・モード・ネットワーク(略称:DMN)」。
脳がアイドリング(休憩)しているときに活性化する神経活動なんですが、ランニング中ってDMNが活発になって、アイデアやひらめきが浮かびやすいんですよ。
一言でいえば、創造力が高まっている状態になる。
脳がアイドリング(休憩)しているときに活性化する神経活動なんですが、ランニング中ってDMNが活発になって、アイデアやひらめきが浮かびやすいんですよ。
一言でいえば、創造力が高まっている状態になる。
へええ!
サノ
スマホやPCを見ているときは、デフォルトモードネットワークは機能しないんですか?
茂木さん
DMNは、デジタル情報を見ているときにはまったく機能しません。
仕事中デスクにいる間、ほとんどの現代人はひらめきのチャンスを逃してるんです。だからこそ、休日に旅ランでデジタルデトックスしながらアイデアを生み出す。
だから僕はいつもひらめいてるんだな~!
仕事中デスクにいる間、ほとんどの現代人はひらめきのチャンスを逃してるんです。だからこそ、休日に旅ランでデジタルデトックスしながらアイデアを生み出す。
だから僕はいつもひらめいてるんだな~!
はい
茂木さん
2つ目は、「新鮮な情報が常に入ってくること」。
脳をいつもと違う使い方をすることに加えて、「いつもと違う情報」を入れることもすごく大事なんですね。
脳って、情報を遮断するとそれはそれでリラックスできないんです。
脳をいつもと違う使い方をすることに加えて、「いつもと違う情報」を入れることもすごく大事なんですね。
脳って、情報を遮断するとそれはそれでリラックスできないんです。
サノ
処理する情報がなくなって休まるのでは…?
茂木さん
「感覚遮断の状態」っていうのがあるんですけど、脳は完全に情報をシャットアウトするとリラックスできないんですよ。
宇宙空間に放り出されたと考えてみてください。音も視覚情報もない。リラックスできるわけないでしょ?
適度に新しい情報が入ってくる状態が、じつは一番リラックスできるんですよね。
宇宙空間に放り出されたと考えてみてください。音も視覚情報もない。リラックスできるわけないでしょ?
適度に新しい情報が入ってくる状態が、じつは一番リラックスできるんですよね。
なるほど…!
茂木さん
「旅ラン」は、「見たことのない景色」のなかで走ることになるので、いい具合に新鮮な情報が入ってくる。
「平日と違うモード」かつ「普段と違う情報」を与えられて、脳を最大限リフレッシュさせられるんです。
最近はみんな「サウナ整う~」とか言ってますけど、旅ランも整うよ。β-エンドルフィンが出てランナーズハイになり、脳のなかで免疫系の作用が高まったりして。
最近はみんな口をそろえたように「サウナ」って言うからなあ…(ブツブツ)
「平日と違うモード」かつ「普段と違う情報」を与えられて、脳を最大限リフレッシュさせられるんです。
最近はみんな「サウナ整う~」とか言ってますけど、旅ランも整うよ。β-エンドルフィンが出てランナーズハイになり、脳のなかで免疫系の作用が高まったりして。
最近はみんな口をそろえたように「サウナ」って言うからなあ…(ブツブツ)
サウナに恨みでもあるんか?
サノ
ちなみに、「歩く」ではダメなんですか?
茂木さん
いい質問! これがまさに3つ目。
「歩く」と「走る」では、脳への影響が根本的に違うんですよ。
「歩く」と「走る」では、脳への影響が根本的に違うんですよ。
茂木さん
「走る」ことで「攻めの姿勢」が構築されるんですよ。
心理学者のアンジェラ・ダックワースによると、「グリット」…やりぬく力が走ることで鍛えられる。
走っている人と走っていない人では「人生に対する態度」が変わってくるというのかな…。ビジネスパーソンとして伸びしろが全然違ってきます。
経営者のなかにも走るのが趣味だという人が多いでしょう。僕も走ってるヤツは基本的に信用してますね。
心理学者のアンジェラ・ダックワースによると、「グリット」…やりぬく力が走ることで鍛えられる。
走っている人と走っていない人では「人生に対する態度」が変わってくるというのかな…。ビジネスパーソンとして伸びしろが全然違ってきます。
経営者のなかにも走るのが趣味だという人が多いでしょう。僕も走ってるヤツは基本的に信用してますね。
最後に睡眠Tips…「昼まで寝だめするくらいなら、“細切れ睡眠”のほうがマシ」
サノ
ちなみに僕休日は目覚ましをかけずに11時間ぐらい寝てしまったりするんですけど、これはどうなんですか…?
茂木さん
いや、明らかに寝すぎ!(笑)
サノくんの部屋は太陽の光、入るの? 部屋の中に明かりが入ってこないというのは、朝が来たっていうシグナルを入れないこと。
カーテンは開けたまま寝てください。
太陽の光が自然に入ってくるようにすると、サーカディアンリズム(1日のリズムを調整する24時間周期のメカニズム)が狂わないのでオススメです。
サノくんの部屋は太陽の光、入るの? 部屋の中に明かりが入ってこないというのは、朝が来たっていうシグナルを入れないこと。
カーテンは開けたまま寝てください。
太陽の光が自然に入ってくるようにすると、サーカディアンリズム(1日のリズムを調整する24時間周期のメカニズム)が狂わないのでオススメです。
茂木さん
あと勘違いしている人が多いけど、睡眠は細切れでもいいんですよ。
人類が今まで暮らしてきた環境はさまざまで、なかにはまとまった時間で睡眠を取るのができない状況も当たり前にあったわけで。
だから、長時間寝れないのなら、昼間に30分ぐらいパワーナップを取るのでもOKなんですよ。
人類が今まで暮らしてきた環境はさまざまで、なかにはまとまった時間で睡眠を取るのができない状況も当たり前にあったわけで。
だから、長時間寝れないのなら、昼間に30分ぐらいパワーナップを取るのでもOKなんですよ。
サノ
そうなんですね…。ノンレム睡眠の周期があるから、一定時間寝なきゃいけないのかと思っていました。
茂木さん
ノンレム睡眠の90分サイクルはあるけど、数回やればOK。それよりも、きちんと朝起きることを優先したほうがいいね。
パワーナップが取れないなら、短時間目を閉じるだけでもいいです。目を閉じて情報をシャットアウトすると、脳はメンテナンスモードに入っていいんだと判断するので。
朝を犠牲に寝だめするより、定期的にメンテナンスするために眠るほうがよっぽどいい。
パワーナップが取れないなら、短時間目を閉じるだけでもいいです。目を閉じて情報をシャットアウトすると、脳はメンテナンスモードに入っていいんだと判断するので。
朝を犠牲に寝だめするより、定期的にメンテナンスするために眠るほうがよっぽどいい。
さすが茂木先生の講義、学びだらけだ…!
サノ
今日はありがとうございました。
いかに自分の休日の過ごし方がダメだったかよくわかりました。旅ランやってみよっかな…
いかに自分の休日の過ごし方がダメだったかよくわかりました。旅ランやってみよっかな…
茂木さん
ぜひぜひ! 出張や旅に行かないという人は、自分の住んでるところからありとあらゆる方向に10km走ってみるだけでもいろんなところに行けますよ。
まずは自宅のまわりで旅ランをすることからはじめてみてください。
「旅ラン」は僕にとって最高の遊び。我が人生における最大の発明と言っていいでしょうね。
まずは自宅のまわりで旅ランをすることからはじめてみてください。
「旅ラン」は僕にとって最高の遊び。我が人生における最大の発明と言っていいでしょうね。
最後でやたら壮大な話になってきた
茂木さん
とにかく覚えてほしいのは、脳に休日はいらないってこと。
しっかり寝たら、あとは「いつもと違うモードでフル稼働させる」。これが脳が休まる「最強の休日の過ごし方」です。
この秘密を使った人から、人生で多くの黄金を手に入れていくんですよね。
ちなみに僕はいつもこのシューズ入れを使ってまs…あ、今汚いって思ったでしょ!?
しっかり寝たら、あとは「いつもと違うモードでフル稼働させる」。これが脳が休まる「最強の休日の過ごし方」です。
この秘密を使った人から、人生で多くの黄金を手に入れていくんですよね。
ちなみに僕はいつもこのシューズ入れを使ってまs…あ、今汚いって思ったでしょ!?
何も思ってなかったけど言われてみて「汚いな」と思いました。今日はありがとうございました!
筆者の休日の過ごし方のダメさ加減が露呈した今回の取材。
脳を使わずゴロゴロしながら動画三昧の休日を送ることがむしろ逆効果だと知り、自分の脳に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
でも同じような方、絶対いらっしゃると思います。
「平日のために力を蓄えておかなきゃ!」とダラダラNetflixを見ているそこのあなた。Netflixは仕事です。このパワーワードを胸に、改めて休日の過ごし方を見直してみてはいかがでしょう…!
特大ブーメランですね。僕も見直します。
(筆者メモ)
・休日を「平日の準備」扱いしない
・休日は平日と違うことをして脳を休める
・デジタルデトックスでひらめきを生む
・脳にとって最高の休息は「睡眠」
・睡眠は細切れでも良い。いったん朝起きることが大切
〈文=石川ゆき(@milkprincess17)/取材・編集=サノトモキ(@mlby_sns)〉
脳を使わずゴロゴロしながら動画三昧の休日を送ることがむしろ逆効果だと知り、自分の脳に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
でも同じような方、絶対いらっしゃると思います。
「平日のために力を蓄えておかなきゃ!」とダラダラNetflixを見ているそこのあなた。Netflixは仕事です。このパワーワードを胸に、改めて休日の過ごし方を見直してみてはいかがでしょう…!
特大ブーメランですね。僕も見直します。
(筆者メモ)
・休日を「平日の準備」扱いしない
・休日は平日と違うことをして脳を休める
・デジタルデトックスでひらめきを生む
・脳にとって最高の休息は「睡眠」
・睡眠は細切れでも良い。いったん朝起きることが大切
〈文=石川ゆき(@milkprincess17)/取材・編集=サノトモキ(@mlby_sns)〉
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チャンスにあふれる環境で成長できる
【社員が証言】働きながらやりたいこと探し &スキルアップができる“常用型派遣”の魅力
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株式会社スタッフサービス
キャリア
技術者派遣・ITエンジニア派遣を展開する「スタッフサービス・エンジニアリング」。
未経験でもエンジニアに挑戦でき、経験者もさらなるスキルアップできるのが特長。さまざまな経歴を持つ方々が活躍しているんだそう。
しかし…“派遣”という業態とスキルアップという言葉は、なかなか結びつきにくいというイメージを持っている方も多いのでは?
実態を探るべく、現場で働いている4人のエンジニアさんにお話を聞いてみましょう。
〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉
しかし…“派遣”という業態とスキルアップという言葉は、なかなか結びつきにくいというイメージを持っている方も多いのでは?
実態を探るべく、現場で働いている4人のエンジニアさんにお話を聞いてみましょう。
〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉
座談会メンバー(左から):山本早紀(やまもと・さき)さん、高橋友輝(たかはし・ゆうき)さん、秋山身和(あきやま・みわ)さん、新保魁斗(しんぼ・かいと)さん
ここがすごい①:“常用型派遣”という働き方で、やりたいことを探せる
石川
みなさんが、スタッフサービス・エンジニアリング(以下「SSE」)に興味を持ったきっかけを教えてください。
高橋さん
僕は大学で化学を専攻してたんですが、本当に化学関連の仕事が向いてるのかわからなくなって…
まずはいろんな仕事にチャレンジしてからキャリアを考えたいなと思っていたときに、就活情報サイトでSSEを知りました。
まずはいろんな仕事にチャレンジしてからキャリアを考えたいなと思っていたときに、就活情報サイトでSSEを知りました。
化学系の材料開発業務に従事している高橋さん。今回のメンバーで唯一、新卒でSSEに入社したとのことですが…
高橋さん
正直、はじめは「派遣」という働き方に少し抵抗があったんですけど…
でも説明会で、「常用型派遣」という働き方があると教えていただいて。
でも説明会で、「常用型派遣」という働き方があると教えていただいて。
石川
常用型派遣?
高橋さん
SSEに社員(無期雇用)として雇用されて、たくさんあるプロジェクト(求人)のなかから、希望とスキルに合ったところに配属してもらえる仕組みです。
プロジェクト数は約4万8000件。業界トップクラスの数字なんだそう
石川
なるほど! 社員として働きながら、いろんな仕事を経験できるんですね。
高橋さん
はい。次のお仕事スタートまでの期間もお給料が出るし、大手企業のプロジェクトもたくさんあると聞いて、説明会が終わるころには抵抗がなくなってました。
新保さん
僕も同じような理由なんですが…実は別の会社からも内定をいただいてたんです。
ITに興味を持ち、入社前にプログラミングスクールに通った新保さん。現在は電話交換機の設計業務に携わっています
新保さん
取引先に常駐するタイプの会社での正社員で、もともと学んでいたJavaを活かせて、お給料もSSEより高かったんですけど…
石川
めちゃくちゃいいじゃないですか。その内定を断ったのはなぜ…?
新保さん
常駐先の会社によっては教育環境が整ってないこともあるって話を聞くこともあって。
もしそういう常駐先に入った場合、ほぼ経験がないなかでやっていけるのか不安になったんです。
もしそういう常駐先に入った場合、ほぼ経験がないなかでやっていけるのか不安になったんです。
新保さん
SSEなら、自分の目指すキャリアに沿ってプロジェクト変更を相談できるというのが一番の決め手でした。
プログラミング以外にもいろいろ挑戦してみたかったですし、いろんな仕事を経験して「本当にやりたいこと」を探すのが先決かなって。
プログラミング以外にもいろいろ挑戦してみたかったですし、いろんな仕事を経験して「本当にやりたいこと」を探すのが先決かなって。
高橋さん
お給料をいただいて、仕事をしながら自分にぴったりの職場を見つける感じですよね。
新保さん
まさにそれです。向いている仕事を見つけるために頑張って、いずれはSSEからの“卒業”も考えているので、そのためのスキルアップ期間だと捉えてます。
石川
“卒業”前提で働くことに対して、SSE側からイヤな顔をされたりはしないんですか…?
新保さん
むしろ採用担当の方から「新保さんはやりたいことを見つけたらどんどん挑戦するタイプですよね?」と言ってもらえたんです。
「SSEで学べることは全部吸収して次に進んでほしい」って。そのおかげで気持ちが固まって、今やれることは全部やろうって気持ちで働いてます。
「SSEで学べることは全部吸収して次に進んでほしい」って。そのおかげで気持ちが固まって、今やれることは全部やろうって気持ちで働いてます。
ここがすごい②:スキルアップできる環境と制度が整っている
山本さん
私が一番ありがたいなと思ってるのは、なんでも相談できる環境が整ってるところです。
カフェ店員や植木業から、未経験でエンジニアに転身した山本さん。電気設備の本を通勤中に読みふけっているほどの努力家です
山本さん
営業さんとキャリアカウンセラーさんが2人体制で担当についてくれて、仕事の悩みをすぐ相談できます。
私の担当営業さんはとにかくパワフルな方で…話してて本当におもしろいんです!
私の担当営業さんはとにかくパワフルな方で…話してて本当におもしろいんです!
石川
へぇ! こまめに連絡くれたりとか…?
山本さん
こまめってレベルじゃなくて… 何もなくても急に「お仕事順調ですか〜〜??」って電話がかかってくるし、私もしょっちゅう連絡してます(笑)。
山本さん
キャリアカウンセラーさんは元エンジニアの方が多いので、エンジニア特有の悩みにもかなり具体的なアドバイスをしてくれます。
石川
それは頼れる…! お悩み相談以外にはどんな話をするんですか?
山本さん
キャリアについて深く話すためのフォーマットがいろいろあって…たとえば「目標設定シート」があります。
半年に1回、配属先が求める理想と私たちのスキルをすり合わせて、適切な目標を三者(配属先、SSE、SSEエンジニア)で一緒に考えるんです。
半年に1回、配属先が求める理想と私たちのスキルをすり合わせて、適切な目標を三者(配属先、SSE、SSEエンジニア)で一緒に考えるんです。
スタッフサービス・エンジニアリングのキャリアサポートシステム
秋山さん
もっと長期的な目標を立てるための「Will-Can-Mustシート」や「キャリア自己申告シート」もあります。
このシートでは常に先を見据えた計画を立てられるので、おかげで3年後、5年後、10年後のビジョンを考える習慣が身につきました。
このシートでは常に先を見据えた計画を立てられるので、おかげで3年後、5年後、10年後のビジョンを考える習慣が身につきました。
プラント設計業務で図面を書く秋山さんは、今回のメンバーで一番のベテラン。SSEの全社表彰で「2018年度上期全国最優秀エンジニア」に選ばれています
秋山さん
SSEには「資格取得奨励金」というのもあって。対象の資格を取ると、奨励金(5000円~30万円)を支給してもらえるんです。
石川
それはモチベーションが上がりますね…!
秋山さん
そうですよね。私もCAD(図面製作に使うツール)関連の資格を2つ取っちゃいました。
石川
ほかにはどんな制度があるんですか?
高橋さん
僕は「書籍購入補助費」の制度をよく使ってます。仕事に関連する書籍に使える補助金なんですけど…
この制度のおかげで、専門スキルだけじゃなくて、一般的なビジネススキルまで学べるのがありがたいですね。
この制度のおかげで、専門スキルだけじゃなくて、一般的なビジネススキルまで学べるのがありがたいですね。
買ったのは「プレゼンと文章力の本」だそう。技術系の本じゃなくてもいいんですね
ここがすごい③:1万2000人の仲間に支えられて成長できる
高橋さん
僕が入社した決め手のひとつが、エンジニアがとても多いことだったんです。
ツラいことがあっても、同じ境遇の人が1万2000人もいると思うと安心できるなって。
ツラいことがあっても、同じ境遇の人が1万2000人もいると思うと安心できるなって。
石川
でも、みんな別の会社に配属されるわけじゃないですか。仲間意識を感じられる機会はあるんですか?
秋山さん
私が仲間のありがたみを感じたのは全社プレゼンでした。
3年前に「全国最優秀エンジニア」に選ばれたのがきっかけで、全国のエンジニア約4000人がリアルに集まるイベントでプレゼンをさせていただいたんです。
3年前に「全国最優秀エンジニア」に選ばれたのがきっかけで、全国のエンジニア約4000人がリアルに集まるイベントでプレゼンをさせていただいたんです。
石川
4000人の前で話す…かなり緊張しそうですね。場所はどこだったんですか?
秋山さん
幕張メッセです。
石川
!?
こちらが実際の写真。幕張メッセ、ミュージシャンしか立てない舞台だと思ってた…
秋山さん
みんな真剣に耳を傾けてくれて、こんなにいい仲間がいるんだと知るきっかけになりました。
エンジニアの仕事は専門性が高く、みんなで同じ作業をすることは決して多くはありません。
孤独を感じることもあります。だからこそ、こういう機会があるとモチベーションが上がりますよね。
エンジニアの仕事は専門性が高く、みんなで同じ作業をすることは決して多くはありません。
孤独を感じることもあります。だからこそ、こういう機会があるとモチベーションが上がりますよね。
山本さん
配属先問わず受けられる勉強会やe-ラーニングもあります。
あとは、社内掲示板で全社員に公開されている社内報も勉強になります。みなさんが仕事でどんな工夫をしてるのかが書かれているので、自分の仕事でも参考にしてます。
それぞれが頑張ってるのを見ると「自分も負けてはいられない」と、やる気も上がります。
あとは、社内掲示板で全社員に公開されている社内報も勉強になります。みなさんが仕事でどんな工夫をしてるのかが書かれているので、自分の仕事でも参考にしてます。
それぞれが頑張ってるのを見ると「自分も負けてはいられない」と、やる気も上がります。
こちらが社内報の一部。技術に関するコラムや、先輩エンジニアなどのインタビューなどが掲載されているそう
「やってみよう」と思ったその日から、エンジニア人生が始まる
石川
SSEに入社して、どんなふうに成長できましたか?
山本さん
以前は「求められることをこなす」までしかできなかったけど、今は「求められる以上の結果を出す」ことを意識するようになりました。
仕事がスムーズに進むやり方を考えたり、相手に伝わりやすい図面を書いたり…そういうところにまで頭が回るようになった気がします。
仕事がスムーズに進むやり方を考えたり、相手に伝わりやすい図面を書いたり…そういうところにまで頭が回るようになった気がします。
高橋さん
わかります! 僕も最初の目標設定シートには、ひたすら自分のことばかり書いてたんですよ。「こういう勉強がしたい」「こういうスキルを身に付けたい」とか。
石川
みんなそうじゃないんですか…?
高橋さん
でも、それを見たキャリアカウンセラーさんに、「就業先の会社は高橋くんの“お客さま”でもあるんだよ」ってアドバイスをいただいたんです。
高橋さん
「“就業先から何を学べるのか”だけじゃなくて、“就業先に何を提供できるのか”まで考えよう」と言われて。
それから意識が変わって、配属先のために何ができるのか、どうしたら喜んでもらえるのかを考えるようになりました。
それから意識が変わって、配属先のために何ができるのか、どうしたら喜んでもらえるのかを考えるようになりました。
石川
なるほど…お仕事を発注してもらってる以上は“お客さま”であると。派遣という業態だからこその学びかもしれないですね。
新保さん
SSEの制度を使えば、興味のある分野の資格取得に挑戦できるし、本も買えるし、勉強もできる。
スキルアップのチャンスがあふれています。あとは自分がやるかやらないかなんですよね。
スキルアップのチャンスがあふれています。あとは自分がやるかやらないかなんですよね。
秋山さん
未経験だった私自身のことを振り返ってみると、「やってみよう」と思ったその日からエンジニア人生が始まったんだなと思います。
ほんの少しの勇気と時間があれば、あとはSSEがその気持ちを支えてくれます。
エンジニアは本当に楽しくてやりがいのある仕事です。ぜひ少しでも多くの方に興味を持ってもらえたらうれしいです。
ほんの少しの勇気と時間があれば、あとはSSEがその気持ちを支えてくれます。
エンジニアは本当に楽しくてやりがいのある仕事です。ぜひ少しでも多くの方に興味を持ってもらえたらうれしいです。
実は今回の取材、4人全員が初対面。
にもかかわらず、全員が「SSEはいい人ばっかりなんです!」とお話されていたのがとても印象的でした。
働きながらやりたいことを探し、全面的なサポートを受けながらスキルアップを目指す。
そんな“常用型派遣”という働き方が、キャリアにモヤモヤを抱えるビジネスパーソンの新たな突破口になるかもしれません…!
にもかかわらず、全員が「SSEはいい人ばっかりなんです!」とお話されていたのがとても印象的でした。
働きながらやりたいことを探し、全面的なサポートを受けながらスキルアップを目指す。
そんな“常用型派遣”という働き方が、キャリアにモヤモヤを抱えるビジネスパーソンの新たな突破口になるかもしれません…!
〈取材・文=石川みく(@newfang298)/編集=天野俊吉(@amanop)/撮影=冨永智子〉