‐日本人の下らなさについて絶望してみる‐
テーマ:社会・時事一般
TOKIO山口達也の謝罪会見 ジャニーズ幹部との“異常な”やりとり
4月26日午後2時、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。
急きょ開かれたTOKIO山口達也(46)の謝罪会見は、直前に告知されたにもかかわらず、会場の「鶴の間」に報道陣200人あまりが詰めかけた。ジャニーズの人気タレントが「中高生向け番組で共演した女子高生へ強制わいせつ」という前代未聞の事件。当事者の弁明を聞こうと、私も会場に入ろうとしたが、いきなり入場に待ったがかかった。黒スーツの男たちの間から出てきたのはジャニーズ事務所の幹部だ。私は旧知の間柄ゆえ挨拶を交わすと、「(取材は)だめだよ」。
ジャニーズ事務所の会見は、好意的な報道をするメディアのみを受け付けるのが基本。しかし今回はれっきとした刑事事件で、未成年の女性が被害者である。幹部が「(あなたは)悪い記事ばかり書いているじゃないの」と言うので、「そんなことはありませんよ」と穏やかに説明すると、「おお、こわいこわい、脅かされちゃったわ」と芝居がかった言葉を発した。私は感情的になるはずもなく、「失礼しました。ならば帰ります」と頭を下げた。が、最後に、週刊文春や週刊女性、日刊ゲンダイ、東京スポーツ、サイゾーなどの“不都合なメディア”がすでに会見場に入っていることを告げると、ようやく取材を許可された。「変なことを聞くんじゃないぞ。メリー(喜多川)さんに言いつけてやるから」といやみを言われたが……。
文春オンライン『TOKIO山口達也の謝罪会見 ジャニーズ幹部との“異常な”やりとり』(中村竜太郎氏記事より)
http://bunshun.jp/articles/-/7278
※原貫太さんのツイートより
時は南北首脳会談を迎え、東アジアの歴史が大きく動こうとしている、まさに「歴史的空間」に私たちは生きているというのに、テレビやインターネットでは、殊に芸能ニュースの不祥事が盛んに取り上げられ、TOKIOの山口達也氏の『女子高生わいせつ事件』に関しても、ハッキリ言って、めちゃくちゃどうでもいいです。あまつさえ下らないと言える。
“ワイドショーにせよグルメにせよバラエティにせよ、本当にどうでも良い内容のテレビ番組が異常に多い。何なら「(自称)報道番組」であっても、どこどこの政治家が不倫しただとか、だれだれの芸能人が離婚しただとか、正直にどうでもいい”
“いずれにせよ日本人の国際ニュースに対する理解度、いや関心度は絶望的に低い”
“ただでさえ視野が狭いというのに、その視野に入ってくる内容も、物事の一面しか映し出していないことがある”
“多分、重苦しく、堅いニュースは視聴率に繋がらないから、テレビ局は興味が無いんだろう。だけど、もっと言ってしまえばその根本的な要因は、僕たち日本人ひとり一人が普段から何に対してアンテナを張っているかにある。そのアンテナのほとんどが表面上の「面白さ」に向いているから、テレビ局はそのアンテナを拾うようにして、番組を作っている。数字に繋がるから”
ブログHAFFPOSTより『日本ってなぜこんなにもくだらないテレビ番組が多いの?日本人は「世界」に向いたアンテナが"あまりにも"低い。』
https://www.huffingtonpost.jp/kanta-hara/japanese-tv-is-boring_a_23226931/
まさに原さんの言葉通りですが、そもそも日本のメディアや視聴者は、なぜ「このような体質」に陥ってしまったのだろうか。悪く言えば頭が「パッパラパー」になって、自分たちの国や社会の行く末よりも、目の前の不祥事やスキャンダルに目が行き、野次馬根性で騒ぎたいだけだったり、偽善者ぶった論議に耽って溜飲を下げる人間があまりにも多すぎます。
また、そうした現実に対する「恥ずかしさ」も一切ありません。
「みんなが夢中だから」「関心があるから」という具合に、流れに乗り遅れまいと、テレビやネットでは関係情報が乱立し、それに多くの人々が集まる事態も、もはや日本の常です。
正直、情けない。
そうした「体質」から抜けきれないゆえに、多元的なアンテナを張ることよりも、みすぼらしい感情論に流されたり、自分たちの固定観念を強化する情報ばかり集めて、インターネットが発達したと言えど、日本人自体が「アップデート」出来てないがゆえに、道具ばかり進化しても意味はなく、肝心の使い手がアホでは体を成しません。
この書き込みにイラッとした方は、下の動画を見ても反論できますでしょうか。
TOKIO 山口メンバーの件で城島怒りのコメント(一日で300万再生突破)
https://www.youtube.com/watch?v=JspVs6ILBKE
https://www.youtube.com/watch?v=JspVs6ILBKE
こういう下らない情報ばかり転がるのが、日本の現実なのです。
社会学者の宮台真司氏は、インターネット黎明期は、各人が新しい民主主義の道具を手に入れ、建設的な議論空間の拡張により、人々の知的認識の向上に貢献するという話に、「クズの参加」によって、すべてが堕落の道へと終わると述べられましたが、まさに今の日本のインターネット空間は、「その絶頂」と言わざる得ないでしょう。
ましてや、私を含めた多くの日本人は「モノリンガル」(日本語限定話者)です。
他のアジア諸国や、世界の趨勢からしても「英語が喋れて当たり前」の時代だというのに、そうした自覚すらなく、文字通り平均以下の『未開人』レベルだというのに、いつまでも下らない芸能ニュースで盛り上がって、文字通り「内輪だけのお寒いネタ」で、ここで言う「内輪」というのは日本国内を意味します。
そんな体たらくで、世界のニュースを理解できる力もなく(私自身も含めて)、世界の大小さまざまなメディアを通じて、多元的に情報を摂取して、初めて世界の情報を知る「土俵に立つことができる」のであり、たとえば朝鮮半島に関して、政治的な議論をするにせよ、直接的なコネクションを個人レベルで行ったり、それなりの資料を集めたり、はたまた直接在日コリアンの社会と関係を持つことによって「フィールドワーク」を重ねて、何もしないで、ただテレビ画面を眺めるだけだったり、自分の見たい情報しかネットで見ないでのは話しになりません。
今回の記事は、少々きつめとなってしまいましたが、これは「自戒の念」も含めてですので、ご理解いただけると幸いでございます。
<参考資料>
・文春オンライン『TOKIO山口達也の謝罪会見 ジャニーズ幹部との“異常な”やりとり』(中村竜太郎)
http://bunshun.jp/articles/-/7278
・原貫太さんのツイート
・ブログHAFFPOST『日本ってなぜこんなにもくだらないテレビ番組が多いの?日本人は「世界」に向いたアンテナが"あまりにも"低い。』
https://www.huffingtonpost.jp/kanta-hara/japanese-tv-is-boring_a_23226931/
・Youtube動画『TOKIO 山口メンバーの件で城島怒りのコメント』
https://www.youtube.com/watch?v=JspVs6ILBKE
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