今回は、ブレンデッドウイスキーから、グランツ トリプルウッド スモーキーを飲みます。

ピーテッド原酒を使った限定ボトル

_DSC3630_01グランツは、ウィリアム・グラント・アンド・サンズ社が手がけるブレンデッドウイスキーのブランドです。
レギュラーボトルとしてトリプルウッド(以前はファミリーリザーブ)が有名です。



そのグランツから、2021年2月に、トリプルウッド スモーキーが新発売されました。

トリプルウッドの名の通り、アメリカンオーク、ヴァージンオーク、リフィルバーボン樽の3種類の樽でそれぞれ熟成させることに変わりは無いですが、レギュラーに比べてピーテッドモルトを多く使用することで、スモーキーな香りを強めているようです。

なお、このボトルは限定販売のようです。

「ウイスキーらしさ」がしっかり感じられるボトル

グラスからの香り、液色

グラスからは、ラムレーズンと少々の煙たさを感じます。
液色は中庸な琥珀色です。

ストレート

早速、口にピートからのスモーキーな香りが一気に広がり、奥からレーズン、リンゴ、バニラの香りが広がります。

味わいは、アルコールからの辛みは少々少なめで、その後はほろ苦さが全体を支配します。後味として、甘みと柔らかい酸味が残ります。

ロック

ピートの香りが先立ち、続いてレモン、ブドウ、リンゴ、シナモンの香りが訪れます。
味わいは、スパイシーさにほろ苦さが加わり、パンチの効いた印象になります。その後は酸味が広がります。
<h3>ハイボール スモーキーさと共に、栗、ブドウ、リンゴ、バニラの香りが広がります。
味わいは、多少の苦みがあるものの、後から甘みが主体になります。
炭酸からの酸味はあまり感じられず、甘さを十分感じられます。

まとめ

最近だとスコッチウイスキーでもピートからのスモーキーな香りが少なくなり、飲みやすいもののウイスキーらしさ、特徴が少なくなっている傾向にあるように思えます。

その中でこの「スモーキー」は、その名に恥じないほどしっかりしたピートの香りがして、ウイスキーを飲んでいる感覚がしっかり伝わるボトルのように思えます。

また、アルコール感もノンエイジとしては比較的少なく、ストレートでも比較的飲みやすいのもメリットがあるように思えました。

700mL、アルコール度数40度、価格は1700円。
少々お高いですが、その値段以上の満足感が得られるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: しっかりしたスモーキー感。その後にレーズン、リンゴ、バニラ、加水で栗、シナモンも。
  • 味わい B: 先にほろ苦さが出るが、その後は酸味、甘みが主体に。ロックだとスパイシーさが目立つ。
  • 総評 A: ウイスキーらしさをしっかり感じられる。どんな飲み方でも不満がない。