「ふと思い立って、お風呂場の排水溝の蓋を開けてみたら、女の人の髪の毛がとてもたくさんあって……。この人はチャラいと確信しました」(元交際相手)
NHK連続テレビ小説「おちょやん」で“ゲス不倫夫”を演じて話題沸騰中の俳優・成田凌(27)。
本人の女癖もまた……。
「堪忍!」
一平(成田)が妻のヒロイン・千代(杉咲花)に突然の土下座。千代が劇団で可愛がる後輩女優に手を出したことが発覚したのだった。
妊娠した浮気相手と暮らすことを決断し、千代に「俺と離縁してください」と告げる一平。千代と同居する少年・寛治(前田旺志郎)がこの仕打ちに「一平さんのドアホ!」と叫ぶと、視聴者も激しく共感。SNS上で「私も言おう、一平のドアホ!」などの書き込みが相次ぎ、「一平のドアホ!」がツイッターのトレンド入りを果たしたのだ。
2人の女の間で右往左往する優柔不断な夫を好演し、朝ドラを盛り上げる成田。今年すでに映画出演が4本と人気急上昇中だ。
映画初主演となった「カツベン!」(2019年)の周防正行監督が、成田の俳優としての魅力を語る。
「活動弁士を演じたのですが、最初は七五調にも苦労して、練習をかなり頑張ったけどクランクイン直前でギリギリセーフかなというレベルでした。ところがクランクインの1カ月後、エキストラのお客さんを入れて活弁のシーンを撮ったら、ものすごくうまくてびっくりした。撮影しているうちに、主人公のキャラクターや背景が自分の中に入ってきたんだと思います。作品の世界観や空気を掴む感覚が優れていると思いました」
美容師志望の専門学校生から「メンズノンノ」のモデル、そして14年に俳優デビュー。それから程なく、182センチのすらりとした体形と涼しげな目元で、有名女優と浮名を流す。
「広瀬すずや戸田恵梨香との熱愛が報じられました。上から目線のイケメンではなく、話すとバカっぽい天然系。女性からするとそこが可愛く映るようです。本人は『日々の全ての行動はモテるため』と公言。そっち方面も結構ヤンチャなようです」(スポーツ紙記者)
かつて、それを匂わせたのが映画監督の園子温氏だ。16年12月のツイッターで、〈この前仕事したメンズノンノの売れっ子モデルは目の前で遅刻した理由が昨晩、朝まで好きでもない2人の女とSEXしたせいだと言いわけ?したが(後略)〉とつぶやいた。
これが園氏が監督を務めた「新宿スワンⅡ」に出演した成田のことだと話題になったのだ。改めて園氏に電話で訊ねると、「いや、あのっ、昔のことなんで忘れました。僕のほうで特に(相手を)指定しませんので……」と切られてしまった。
替わって小誌に証言するのは、「おちょやん」が始まる前まで成田と交際していた20代のA子さんだ。
「家は1人暮らしにしては広い、2LDKかな。中は結構散らかっていました」
成田のマンションを何度も訪れたというA子さんによると、寝室はベッドの周りに洗ったものと思われる服が山積みになっていてゴチャゴチャ。キッチンにも洗い物が山盛りで、食べ残した弁当が何カ月も冷蔵庫に入っていたり……。
そして、A子さんのチェックの目は洗面所で光った。
「女の子を泊まらせるために、予備の歯ブラシを大量に持っているんです。でも、毎回捨ててるようで。洗面所には、成田さんの歯ブラシしか基本的にないですが、たまに謎の歯ブラシが転がっていて、『ふーん』と思っていました。仲良くなると、使い捨てから旅行用の歯ブラシセットにランクアップするんです(笑)」
歯ブラシ1本の変化で女性を喜ばせる男はそういないだろう。だがそのA子さんも冒頭のように、風呂場の排水溝で彼の下半身事情を知ってしまったのだった。
千代なら「ドアホ!」と怒鳴り散らしそうなもの。だが、A子さんは「良いところもあるんです」と成田をフォローする。
「料理が上手で何かササッと作ってくれたり……一緒にお風呂に入ったときは髪を洗ってくれたりしました。美容師の資格を持っているので、すごく上手なんですよ。寝てるとき以外の時間の過ごし方は自由で、翌日は成田さんが先に仕事に出ちゃうことが多かったです」
ただ、マンションへの出入りは必ず時間をずらすように徹底されていたという。
さらにA子さんが見つけた他の女性の痕跡の中には、あの有名女優のものも。
「あー、これ、ふみちゃんが置いていったもの~」
成田が親しげに「ふみちゃん」と呼ぶのは、二階堂ふみ(26)のこと。成田と二階堂が筆ペンでサインを練習したルーズリーフの紙が、机に散らばっていたのだ。
成田と二階堂は同じ事務所に所属。A子さんと交際当時、2人は同じマンションに住んでいたという。
19年公開の「人間失格太宰治と3人の女たち」で共演した際、編集者を演じた成田は太宰の愛人役の二階堂に襲い掛かるが、「やめて!」と激しい反撃に遭う。二階堂は舞台挨拶で同シーンについてこう語った。
「好き」とは言ってくれない
「『大丈夫?』とか言われて、『なめてるのかな?』と思っちゃって。私、一応、事務所の先輩なんですよ。なのに、肩に手を置いて自分の靴を履いたり、ずっとイライラが溜まっていて……。ここだ! って思って、私のイライラをぶつけるしかないと思って」
結果としてこのバトルが2人の距離を縮めたのだろうか。再びA子さんの証言。
「かなり頻繁に遊びに来るそうで、他にもふみちゃんの私物があって。どんな関係なのか謎でしたね」
成田の口からは、他にも女優やモデルの名前が出てくることがあった。悪びれるわけでもないその態度に、A子さんは所詮、その中の1人に過ぎないと悟る。
「可愛い」とは言うけど、決して「好き」と言ってくれない成田。「君が必要だよ」と囁くが、今後の約束のようなことは伝えない。
「言葉に心がこもってないなって思ってました。でも、一緒に料理したり、お風呂に入ったりするので、もしかしたら好きになっちゃう子もいるかもしれません」
A子さんから恨み節は出てこない。彼女の周囲からも、成田の女癖の話が頻繁に入り、自分が決して本命の存在ではないと、絶えず自覚させられたからだ。
「私の友達も飲み会で成田さんと会って持ち帰られたと言ってたし、一般の企業に勤めるような女の子にも手を出してるようで、彼の家の場所まで広まっていました。最近はよく西麻布で飲んでいるようで、遊び過ぎだな、バカだなと(笑)」
小誌記者も成田のマンションを訪ねた。
――成田さんのお宅でしょうか?
「どうされました?」
――二階堂ふみさんが結構遊びに来ると聞きますが?
「えっ」
――いろんな女性が遊びに来て、歯ブラシをたくさん常備しているというお話も。
「……(ガチャガチャと音がして切れる)」
成田と二階堂の所属事務所に質問状を送るも、締め切りまでに回答はなかった。
不倫夫の一平と違って、独身の成田を縛るものはない。だが、「ドアホ!」と叱られないようご注意を。
source : 週刊文春 2021年5月6日・13日号