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しろくろ、シンプル、すくないモノで暮らす 
すずひのブログです。3人家族。ミニマリスト。

人生のさいごには、
葛籠(つづら)ひとつにおさまるだけ、の 
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2021.04.29
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カテゴリ:ミニマリスト家族
今日、結婚記念日だった!!

わたしたち夫婦は、今日で「結婚25周年」です。


最近あまり聞いたことがなかったけれど、


今日って「銀婚式」! だ Σ(゚д゚lll) !!



銀婚式って、ところで、何したらいいの???? 













銀婚式って、

とても先の先のお話で、熟年のご夫婦のお話で、

夫婦としての貫禄十分!! っていう

そういうイメージだったのだけれど。



あらら、その日を迎えてみたら、

わたしたちは、ぜんぜん違うなー(笑)











銀婚式って、何するんだろ。



わたしは、いたって「いつもどおり」だ。

今朝、いつもどおり5時半に起きて、

お弁当を作って。


おとーさんを見送ったあと、お洗濯物を干して、掃除をする。


いつもどおり以上に、いつもどおりの今日。



いつもとひとつだけ違ったのは、


お弁当が完成した頃にウォーキングから戻ってきたおとーさんに


「お誕生日おめでとう!」と言ったこと。


今日は結婚記念日で、そしておとーさんの誕生日です。




 ***********************************




いつもどおりは、当たりまえだと思っていました。



いつもどおりは「つまらない」と。



いつもどおりの こんな日が。


決してあたりまえではないと知ったのは、25年目のことでした。



おとーさん、

去年のいまころ、手術をしたというお話を させていただいたでしょう?



その手術自体はね、

特別な手術ではなかったのだけれどね、

麻酔から醒めて、おしゃべりもできていたのだけれど、


術後、3時間が過ぎたころ、どんどん顔色がおかしくなって、


おとーさんが苦しがり始めて、


青白いを通り越して、顔が黒褐色みたいになってきて、


酸素の値がみるみる下がって、


繋がれた装置から警告の音がけたたましく鳴って、


緊急の再手術になりました。

(縫合した内側で、首の血管が大出血を起こしました。
    気道が押しつぶされた「圧迫窒息」の状態です。)



え!何? 何が起こったの!?

わけのわからぬまま、

わたしは再手術の同意書にサインするしかなくて、

これにサインしたら何が起こっても文句は言えないのか、と不安になり、

説明を求めたくても、

「急いで!!」

「サインがないと手術ができません!!」

「早く!!」

と、看護師さんも必死で。


ゆっくり説明とか、それどころではない雰囲気の中、

震える指で、わたしは名前を書いて捺印して。

本当に、ガタガタと震えてしまって。


酸素ボンベを何本もベッドの柵にぶら下げられて、
大勢の医療スタッフが病室に走り込んできて、
そんなみなさんの表情とご様子から、
これがただ事ではない、ということは、
素人のわたしにもわかりました。


10人くらいの看護師さんたちが一斉にベッドを取り囲んだかと思うと、

猛スピードでエレベーターに向かい、

手術室へと消えてゆきました。




思わずついてゆきそうになったわたしは、


「奥さんは、ここで待っていて!!」と。


叫ぶように制されて。




「奥さん? え、あれ?? お子さんですか!?」



と、付き添っていたわたしが、

おとーさんの、まさか「娘」だと思われたことは、


今となっては笑い話(ちょっと自慢話・笑?)なのですけれど、



ああ、このままどうにかなってしまっても、

わたしは何もできないんだな。

麻酔が醒めて、

ちょっと安心しておしゃべりしたあの時間が最後だった、ということも、


医療の現場では、


いいえ、人生には。 起こりうるんだろう。



たった一人で病室で待つ時間は、

おとーさんの突然の「死」の可能性と、

25年の結婚生活の中で初めて本気で向き合った、

はじめて「そういう覚悟」をした・・・

とても恐ろしい時間だったのでした。








エンゲージリングのダイヤでをリモデルした、この世にたったひとつのネックレスです。
25年間変わることのないこの輝きに負けぬよう・・・生きられますように。




 ***************************************




この日のできごとだけが特別なことなのではなく。


生きているということは、


いつも、いつも、本当は、守られていて、


本当は、毎日が、


「生きていることの奇跡」の連続で。







元気になって。 よかった。


ともに歩んできた、25年。


今日、わたしたちは「銀婚式」です。



指輪もない。 お花もない。 何もいらない。




だって、「命」があるもの。



すっきりと片付いたこの部屋で、



一緒にケーキを食べるだけの、こんな時間が嬉しい。



それがわかった奇跡が、嬉しいのです。







                                    おわり








今日もお読みくださって ありがとう。




↓ 結婚25周年&おとーさん誕生日の日記を読んでくださって、ありがとう。

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思い出すと怖くて、 あの日のあの出来事のお話をできるまでに、1年がかかりました。

 今日、聞いてくださったあなたさま、ありがとう。







  ↓ このケーキを食べるのよー ヽ( ´▽`)ノ























最終更新日  2021.04.29 16:14:22
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