くしゃみの瞬間に外す、咳をしたら裏返す マスクしてもウイルスまき散らすマナー違反
新型コロナウイルスの感染拡大やインフルエンザ対策で、マスクをつける人が増えた。それに伴い、マスクを巡るマナー違反も各所で見られるようだ。
テレビ朝日系の早朝情報番組「グッド!モーニング」は2020年2月20日、街行く人が見かけた驚きのマスクマナー違反エピソードを取り上げた。咳をする瞬間にマスクを外す、咳をした後にマスクを裏返して着用し直す、使用済みマスクをポイ捨てする...。
1回のくしゃみでウイルス200万個放出
自治医科大学付属さいたま医療センターの公式サイトによると、「マスクが最も効果を発揮するのは咳やくしゃみのある人がつけた場合」だ。風邪やインフルエンザ患者は1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで約200万個のウイルスを放出するとされるが、患者がマスクをつけると、ウイルスを含んだしぶきによる周囲の汚染を減らせる。
つまり咳やくしゃみをする瞬間こそマスクをつけているべきなのだが、外してしまうとは...。ツイッターに投じられている「咳をする瞬間にマスクを外す人」にまつわるツイートから、その理由がうかがえる。
「会社のAさんから聞いた実際にあった小話を一つ、、、電車の中で咳をするたびにマスクを外すおっさんがいてあまりにひどいので、Aさん:『咳をするたびにマスクを外してたら周りの人が迷惑でしょ? なんでマスク外すんですか??』おっさん:『だって咳でマスクが汚れるじゃないですか!!』」
「くしゃみや咳をするときにマスク外す人って本当人として終わってますよね。『お前らのくしゃみや咳影響は受けたくない。ただ自分のくしゃみや咳で自分のマスク内が不快になるのは嫌だから、マスクを外させてもらう』ってことですよね??」
「そういえば、マスクが汚れるのが嫌だからと、咳やくしゃみをするときはマスクを外すという人がいて、マスクとは......ってなったことがある」
鼻出したまま、顎にかけるのもNG
咳をした後にマスクを裏返して使うのも、外側に付着している恐れがある汚れやウイルスから感染するリスクを高めるため危険だ。そのほか、衛生用品の製造・販売を行うA.R.メディコム・インク・アジア・リミテッド(神戸市)の公式サイトによると、間違ったマスクの着用法には以下のようなものがある。
(1)ノーズピースとプリーツ(ひだ)を合わせていない
鼻の横のすきまから入ってしまう
(2)口だけを覆い、鼻は出ている
自分の咳などが飛散しない効果はあるが、自分の保護ができない
(3)着用していたマスクを顎にかける
顎の部分には飛散物が付着している恐れがあり、それがマスクの内側についてしまう
(4)ゴムひもがゆるい
肌との接着面の数箇所に隙間ができ、入ってきてしまう
使い終えたマスクは、新たな感染源となりうるリスクがある。ポイ捨てせずに然るべき手段で処分することが大切だ。J-CASTトレンドが2月8日に公開した記事「マスク使い終えたらどうしてる? ウイルス付着の恐れ、ゴミ箱にそのまま捨てるのは危険」で、正しい廃棄の仕方を紹介している。