R45 ALL THAT 補足 (文&色えんぴつ画 柳田光司)
「R45オールザットらじヲ」を担当しています「柳田光司」です。
「柳田?誰やねん?お前?」というクレームを少しでも解消するため
「長~い 長~い自己紹介」をさせていただくことになりました。
第28回「タイトルに地名や国名が入るソング」(2018年5月11日 OA)
本や雑誌を読むのが大好きです。
≪活字中毒≫といえば「中毒」かもしれません。
特に、「雑誌記者」や「作者」や「語り手」の声がストレートに聞こえてくる
活字が大好物です。いわゆる「語りかけてくる本」ってヤツです。
例えば、『旅の途中で』(新潮社)。
もともとは、ニッポン放送(ラジオ局)の高倉健特番を書き起こしたもの。
作家が書いた「ラジオ原稿」を
“あの口調”と“独特の間(ま)”で淡々と朗読したものです。
ラジオのプロが仕掛けた「聴覚を刺激した原稿」ですから、圧巻。
短文の耳に残りやすい易しい文体で書かれているので“ダントツ”です。
ときどき、健さんの口からポロッともれる余計な雑学、豆知識、博識の高さ、
そして、それに対するフォローがこれまた、良い隠し味なんです。
「また少し話がそれましたね…」って、必ず本編から反れてしまう健さん。
それが、健さんのアドリブか?本音かわからないお茶目な感じ。可愛いです。
旅をしながら、健さんの声(文字)に耳を傾けながら…
鈍行列車にゆられながら…「彷徨うオトナ旅」って最高だと思いませんか?
「集英社」から出版している健さん本。
『あなたに褒められたくて』も大好きな一冊です。
何度も繰り返し読んだ本の中で、私が好きな編は、
「生意気な後輩の役者に、健さんと仲間たちが仕掛けるドッキリ」
「催眠術にハマった健さんの話」この2つは何度読んでもニタニタします。
健さんといえば、最後の最後まで「網走」とか「銭函」とか
「北の大地」をイメージがあるじゃないですか?
時代に乗り遅れた“無骨で不器用な昭和の男”の印象ですよね。
銀幕の世界では、最後の最後まで“孤高のイメージ”だった健さんの実像が
実は“明るく陽気”で“サンバのリズム”で舞うのですから…たまりません。
吹雪舞う中、トレンチコートにバッグひとつ。
カウンターしかない小さな小料理屋にやってくる健さん。
そんな水墨画のような男が、「南の島」や「ギンギラギンの太陽」でおこった
エピソードを、ボソボソと語るのだからたまりません!!
健さんの「ギャップ」にやられっぱなし。笑わせ方としてはかなり卑怯です(笑)
こんなこと言ったら、誤解を招くかもしれませんが…
役者「高倉健」って、決してどんな作品にもハマる演技派ではありません。
「あの語り口」と「あの独特の間合い」で まったく違う撮影現場に行ったら…(笑)…黒澤組なんかに行けば…「撃沈!」…激怒されて終わりでしょうね。
でも、『健さん』や『三船敏郎』ほど、存在感がある役者は滅多に出現しません。
同じ理由で、健さん一派の『田中邦衛』さんも 同じ理由で大好きなんです。
脚本家・倉本聰が書いた「…蛍」
声に出せば「たった3音」の台詞を、
あの間(ま)と表情と口調で 演じられるのは田中邦衛さんだけでしょう!
役者としての「存在感」が、あまりにも際立っていると思いませんか?
昭和~平成にかけて、日本人の心をつかむ「健さん」と、
「北の国からの邦衛さん」っていうのはホントよく似た魔力構造だと思います。
秒単位であくせく生きる我々にとって、ふたりは“あこがれ”の対象です。
少なくとも、私はそう思うんです。
スクリーンの中に、健さんがカットインしてくるファーストカットなんて…
後光で光り輝いている!って言っても決して大げさではありません。
各々の作品自体は、プロット(構成)が入り組むほど複雑ではないし、
予想を大きく裏切る伏線があるわけではありませんが…外す事もありません!
そんな中で出逢う 健さん主演の『新幹線大爆破』とか『八甲田山』を見終わった後、映画館から出てくる時に感じる“あの余韻”が格別!なんです。
これからも、私は「健さん」が生前残したインタビュー記事。
日常から銀幕まで、すべて「高倉健」を演じた漢。
「小田 剛一」の素顔を可能な限りチェックし続けることでしょう。
★ちなみに、兵庫県西宮市にある大谷美術記念館では『追悼特別展 高倉健』
【〜5月27日(日)まで】が開催されています。時間があればぜひ一度!
そんな、私が「タイトルに地名や国名が入るソング」で推薦したのは…
≪サザンオールスターズ≫の『鎌倉物語』です。
なぜ?私がこの曲を推薦したのか?
気になる方は、ラジコのタイムフリー(1週間無料サービス)でも
番組をお聞きください!
『網走(あばしり)』といえば…『高倉健』
『富良野(ふらの)』と聞けば…『北の国から』
『茅ヶ崎(ちがさき)』『鎌倉』と言えば…
やはり『サザンオールスターズ』ですが…理由はそれだけではないかも??
50歳を目前に、まさかのラジオデビューした私「柳田光司」宛の
応援メール、ハガキ、郵便なんでも結構です。
一行メッセージでもかまいません。必ず目を通させていただきます。
こちら「R45 ALL THAT 補足」も読んで下さいね~!
次回の『R45 ALL THAT “らじヲ”supported by Joshin』は、
5月18日(金曜日)夜9時から。
第29回のテーマは、『朝起きて、すぐに聞きたい曲』
来週も お付き合いのほど よろしくお願いいたします。
谷口「わー、わー、言うてます!」
柳田「お時間です!」
2人「さようなら!」 …(つづく)