中国人イラストレーターが「神奈川沖浪裏」をパロディ化 福島の処理水問題を批判
2021年4月23日 16:24
提供:東方網 編集者:王笑陽
中国·大連のイラストレーターが微博(ID:一个热爱学习的男孩)で、手描きのパロディ作品「神奈氚沖浪裏」(原作の川を氚に替える)を発表して、日本政府が決定した福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を批判した。
作者によると、この作品は日本の浮世絵師葛飾北斎の名作「神奈川沖浪裏」を改作したものだ。絵をよく見ると、細かい部分にたくさんの物が隠れている。たとえば、波の形は変異した魚や人の指と似ている。海を漂う船では、防護服を着た人が発電所の処理水を海に放出している。
作者は1991年生まれ。小さい頃から大連の海辺で育ったので、海が汚染されると聞いて非常に怒りを感じたという。「海の美しさを描いた日本の名作をパロディ化して不満を表した。これはすごく悲しいことで、やって欲しくない」と述べた。
処理水問題に対しては、国際社会からの非難のほか、中日両国の民間からも不満の声が相次いでいる。中国のSNSでは「神奈氚沖浪裏」が発表されるとすぐに話題となり、これまで微博で約2万回転載されている。
(範易成)