県と高松市は27日、新たに10代~90歳以上の男女16人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。内訳は、高松市が6人、丸亀市3人、さぬき市2人、東かがわ市、宇多津町、直島町、三木町、多度津町が各1人。県内の感染者数は計1180人となった。
坂出市文京町の坂出高校(黒島俊哉校長)の女子生徒3人が選んだ市内の絶景やおしゃれなカフェなどを写真で伝えるフォトブックが完成した。フォトブックには若い感性で捉えた沙弥島や瀬居島など10カ所の魅力が詰まっており、市は県内の道の駅などに配布して観光振興などに活用する。
フォトブックを手掛けたのは3年の南部聖来さん、池内理桜さん、田所比加留さん。3人は昨年度、総合的な探究の時間「坂出学」の一環として行われた、生徒が市職員になりきって綾市長からの“特命”に応える「バーチャル市役所」の事業で、にぎわい創出に関する施策の提案を選択、市内の観光資源の発掘に乗りだした。
3人は9月から素材集めを始め、放課後になると自転車で各地に取材へ。3カ月間で約700枚の写真を撮影した。12月の活動報告会で、厳選した写真を使って試作した冊子を発表したところ、市長の目に留まり、本格的なフォトブックを製作することが決まった。
A5判22ページで、市が3千部作製。県内の道の駅や、ホテル、飲食店などに配布する予定という。問い合わせは市にぎわい室〈0877(44)5015〉。
県教委は23日、今春実施した2021年度の公立高校入試の採点結果と分析を発表した。受験した5579人(前年度比427人減)の全5教科(各50点、合計250点)の総合平均点は141・5点で、目安としていた想定得点「138点前後」をやや上回った。
総合平均点は前年度を2・4点下回った。教科別では、数学以外の4教科で前年度をわずかに上回ったが、数学が5・5点下回り、全体の平均点を下げる結果となった。
県高校教育課は「基礎基本は定着しているが、読解力、思考力、表現力を必要とする部分には、依然として課題がある」と分析。受験生に対しては、問題の意味を正しく読み取り、考えたことを理由や根拠を明確にして表現する力を付けるよう求めている。
香川県と高松市は26日、新たに10歳未満~80代の男女11人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
内訳は高松市と丸亀市が各4人、さぬき市、東かがわ市、宇多津町が各1人。県内の感染者は計1164人となった。
門前町として栄えた高松市仏生山町のにぎわい創出に一役買おうと、香川大学の学生たちが25日から、同町の法然寺へ向かう参道沿いに日曜限定のカフェをオープンする。地元の仏生山地区コミュニティ協議会が昨年整備した休憩所「もんぜん町家」を会場に、地域住民や観光客らに飲み物や食事などを提供し、地域の活性化と幅広い交流の促進を目指す。
カフェを出店するのは、経済学部と創造工学部の学生有志10人でつくる「香川大学佛生山らぼプロジェクト」。新旧の町並みが融合した同地区の魅力を広く発信し、地域を盛り上げようと昨年10月に発足。これまで地元住民から料理や運営方法についてアドバイスをもらったり、実際にまちを訪ね歩いて地域への理解を深めたりしながら、オープンに向けて準備を進めてきた。
店名は「仏生山かふぇ machiya」。1階の座敷を利用し、飲み物のほか、地元で製造販売されている酢やハチミツを使ったそうめん、ワッフルなどを提供する。メンバーが発見した地域の魅力なども会員制交流サイト(SNS)で随時発信していく予定。
営業は毎週日曜の午前11時から午後4時まで。営業スケジュールなどはSNSで紹介している。写真共有アプリ「インスタグラム」のアカウント名は〈blp1001.kagawa.univ〉。
開運を願って木彫りの人形「うそ鳥」を交換するユニークな伝統行事「うそかえ神事」が24日、綾川町滝宮の滝宮天満宮であった。新型コロナウイルスの感染防止に配慮し、恒例のうそ鳥の交換は自粛が呼び掛けられたものの、無病息災や家内安全などの福を求めて多くの参拝者が訪れた。
うそかえ神事は、スズメ科の鳥「ウソ」が、同宮に祭られている学問の神様・菅原道真の不幸をはらったという言い伝えにちなんだ行事。同宮では毎年、春の例大祭前日の4月24日に実施している。「うそ鳥」は高さ約11センチ、直径約3センチの円筒形の人形で、くちばしなどが赤や緑に彩られ、郷土玩具としても人気。今年も地域の住民有志が約1千個を作製した。
「うそ鳥」は誰かと交換すればするほど1年間の罪や災いがうそとなり、吉兆を招くとされる。例年なら参拝者が「かえましょ、かえましょ」と声を掛け合いながら互いのうそ鳥を何度も交換し合う姿が風物詩となっているが、今年は新型コロナに配慮し、交換を自粛。毎年訪れるという三豊市詫間町の会社員横田悠加さん(29)は「この状況なら仕方ない。少し寂しいけれど、昨年よりいい1年になってほしい」と話した。
3回目の緊急事態宣言が東京、京都、大阪、兵庫の4都府県で発令された25日、県内の公共交通機関は静かな一日となった。高松空港は高松着便を中心に予約率が半分以下の便が目立ち、京阪神へ向かう高速バスターミナルの利用客もまばら。宣言がゴールデンウイーク(GW)期間中と重なったため、レジャーの計画を見直す声も聞かれた。
高松空港の羽田線は現在、全日本空輸と日本航空合わせて6往復で、通常の半数以下で運航している。
この日は、陸上のジャパンパラ大会が高松市で開かれたため、東京行きは選手らの利用があったが、高松着の予約率は全便が50%以下となった。到着ロビーに現れる人も少なく、マスクを二重にして東京から戻った三豊市のパート従業員の女性(66)は「今後2週間は体調に気をつけたい」と足早に空港を後にした。
香川発着の高速バスは昨夏以降、大阪、神戸、京都の3路線とも通常の半数程度で運行。JR高松駅の高速バスターミナルはこの日、乗客数が1割以下の便もあった。
高松市の丸亀町商店街は、家族連れや友人同士が行き交う姿が見られた。同商店街振興組合によると、17~23日の通行量は新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の同時期と比べると25%少なく、前年同期比では30%増。散歩がてらに訪れたという同市の無職女性(73)は「良くも悪くもみんなが慣れてきている。この緊急事態宣言をきっかけに気持ちを引き締めないと」と話していた。