毎年この時期になると近くの畑に雉が出現する。今日、タラの芽を収穫していると、足元で何かが飛び出た。はっきりと視認できなかったが、鳥のような羽音と大きさまでは見えたので恐らく雉だと分かった。足元に目をやると、なんと卵が12個も!
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写真では白い斑点のようなものが見えるが、これは近所で果樹栽培で農薬散布された影響で薬剤が付いた跡。薄茶色で鶏卵の三分の一ほどの大きさ。ピンポン玉大くらい。
ネットで調べてみると養殖物の雉の卵が一個500円ほどで取引されており、黄身が白身より多いらしい。食べてみたくなり、9個だけ採取させてもらうことにした。
毎年、雉の親子をみるが、子供は一匹か二匹しか見ないので、羽化しても大人になるまでに淘汰されるだろうから自分が食べてしまっても構わないだろうと正当化しつつ卵を割る。
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中の薄皮が固く鶏卵より少し力がいる。割った瞬間、中から黄身が少し溢れる。黄身が白身より多いのがわかる。確実に有精卵だと分かっていたので、バロットみたいな状況も想像していたが、なんてことはなく、ただ血管が少しだけ出来上がってるだけだった。
かき混ぜると鶏卵より滑らかにみえる。おそらく白身が少ないので黄色が目立つからだと想像する。
白だし、酒、みりんを加えて卵焼きを作ってみた。形が少し崩れているのでラップでそれらしい形にまとめる。
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粗熱をとり、冷蔵庫で保存して夕飯の時を待つ。
夕飯になり冷たくなった卵焼きを食べる。
カステラのような、黄身の濃いお菓子のような風味がする。特に焦げた部分はほぼカステラ。おいしい。お箸で軽くかき混ぜただけなのにフワッと滑らかな触感。癖もまったくない。味の濃い鶏卵を食べているよう。二口目はケチャップをかけて食べる。味が濃いのでケチャップに負けてない。オムライスで食べるといいかもしれないと思った。
一個500円の価値があるかというとそれはないかな。しかし、天然の鳥の卵を食べたのは人生で生まれて初めてだったのでとても特別な体験をしたように思う。
おわり
画像重いよ でもおいしそうだね
文章うまいね