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このニュースについて、8日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演した2ちゃんねる創設者ひろゆき氏(西村博之氏)は「だいぶ良い話だな」とコメントした。
「ここに至るまでに、春名さんは裁判を3回もやっている。まずTwitterに投稿者が使っていたプロバイダの情報を開示してもらう。次にプロバイダに投稿者の情報を開示してもらい、3回目に初めて投稿者を訴えなければならないので、ものすごい量の資料を作り、長い時間を使っている。加えて名誉毀損系の裁判では、判決が出ても、賠償金としてはせいぜい数十万円程度で、被害が回復するにはあまりに低い額。今回のように300万円という額が出ることで、“じゃあ書き込むのを止めておこうか”という人も出てくるはず。社会にとっては良かったんじゃないかなと思う」。
橋下氏は弁護士としての立場から、「今回は弁護士の努力もあってこの額の示談金になったと思うが、やっぱり慰謝料の額が低すぎる。そして、ひろゆきさんに聞いてみたかったのは、2ちゃんねるの管理人として責任を問われ、バンバン訴えられていた時期があったと思う。合わせて億単位の賠償金になったのに、無視し続けたと言われているけれど…。差し押さえとかされなかったの?」と、ネット上の誹謗中傷・賠償金問題の当事者でもあったひろゆき氏に切り込んだ。
「当時はプロバイダ責任制限法ができる前で、管理者として僕が責任を負うことになっていた。僕としては判決で消せという命令があった書き込みについては必ず消していたが、そうなる前にただ消してくれと言われても、僕にはそれが真実かどうかは分からない。しかし、例えば橋下さんが誰かの悪口を書き込んだとする。書かれた人が僕のことを訴えたとすると、僕がその人が悪口を書かれるに値するかどうかを証明しなければならいので、裁判で負けてしまっていた。賠償額は小さかったが、払わないままでいると1日あたり5万円払え、というような別の命令が付く。それが何十件も溜まっていたので、足したら何億円にもなるんじゃないかと言われていた。ただ、実際いくらになったのかは分からない」。
ひろゆき氏の説明を聞いた橋下氏は「あの時代のひろゆきさんは先端を走っていたからね。全ての責任を被っていた。でも、“投稿が真実かどうかは分からない”という、このひろゆきさんの思考が法律になった。普通は削除要請されるとビビっちゃってすぐに消してしまうんだけど、“いや、ちょっと待てよ、書かれていることが本当かどうか分からない段階で消すということは、表現の自由の侵害になるんじゃないか”、と。その後、プロバイダ責任制限法ができたことで、プロバイダ、運営者は、誹謗中傷や名誉毀損に当たる投稿をした人の情報を出せば、原則として責任を負わないことになった。つまり、ネット企業としては自分たちが書いているわけではないので、直接の責任を負わず、一定の保護を受けることになった。その意味で、ひろゆきさんは本当にかわいそうだ。法律の世界では、“賠償責任を認める判決が出たのに無視するなんて極悪非道だ”という扱いを受けていた。だけど、ひろゆきさんの言い分はそうだよねと思う。よく頑張ったね。お天道さんはやっぱり見てるね。今はこうしてメディアにも出てきて、お金持ちになった。あそこで“はいはい”と消していたら、こうはなってなかったなと思う」と話していた。(ABEAMA『NewsBAR橋下』より)