火災警報システムといえば、火災が起きた時に大音量のベルや音などで避難を知らせ、火災を自動で消化する設備ですが、この火災警報システムの大音量でデータセンターのハードディスクが壊れるといった珍事件が発生しました。
この事件はフェイクのような事件ですが、実際に起こった事件です。
事件が起こったのはナスダックのスカンジナビアデータセンターで4月19日水曜日の早い時間に発生しました。このデータセンターで使用されている火災警報システムはガスベースの火災警報システムで、日本とは違い高速で不活性ガスを放出させて火災を消すシステムです。
この不活性ガスを放出する際に、大きな笛のような音を伴うようで、 キャリブレーションされていないシステムではこの音が大音量になるということです。
この不活性ガスが放出する音量によって、ノイズが発生しハードディスクを破壊する可能性が以前から指摘されていたようで、このことが今回実際に起こってしまったとのことです。
今回の事件は水曜日の夜に発生したもので、ディジプレックスのデータセンターに設置されているサーバーの3分の1付近で火災警報器のガスが放出され、この大音量によりぢステムダウンを起こしてしました。このデータセンターにはフィンランドの銀行であるFIM BankとOP Bank Groupもサービスを提供していました。
この影響により、ナスダック・ノルディックは北欧の株式市場が開かれる現地時間の08:00に取引を開始することができず、混乱がおきたとのことです。
ナスダック・ノルディックは、現地時間の14:00までにこの問題を解決し、オンラインで株式および証券取引を促進するバックアップシステムを導入しました。
しかしナスダックの関係者によると、バックアップシステムは、今回壊れたサーバーを取り替えるにあたり、そのサーバーはスウェーデンになく、新しいサーバーを輸入しなければならないと述べています。
今回のような火災警報システムによって引き起こされる大きな音響がデータセンターを停止させたのは実は初めてのことではなく、 2016年9月に ING Bank Romaniaのデータセンターも同様の事故により 10時間閉鎖されたという事例もあります。
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