【プレミアムドラマ】やっぱりおしい刑事 [終](8)「最後の事件」[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【プレミアムドラマ】やっぱりおしい刑事 [終](8)「最後の事件」[字]

風間俊介主演のコメディー×ミステリー!武田真治との最終決戦!白石聖、石川恋、萩原みのりとの恋の行方は!?犬飼貴丈と橋本涼もナイスパス?感動と爆笑の最終回!!

詳細情報
番組内容
押井(風間俊介)がこれまで解決した事件はすべて自作自演だった…!?羽堂(武田真治)のワナにはまり追われる身となった押井は、来海(白石聖)を伴いリゾートホテルに向かう。2年前に起きた事故の真相を突き止めれば無実が証明されるとの羽堂の挑戦を受けたのだ。早速捜査を始めた押井は、酔ったパティシエが階段を踏み外して死んだ事故の裏に不審な点を見つける。と、事情聴取した従業員の一人が目の前で転落事故を起こす…!
出演者
【出演】風間俊介,犬飼貴丈,白石聖,橋本涼,石川恋,萩原みのり,松尾貴史,須田邦裕,栗原類,秋月三佳,蕨野友也,大堀こういち,武田真治,板尾創路,佐野史郎
原作・脚本
【原作】藤崎翔,【脚本】宇田学
音楽
【音楽】田渕夏海

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. 押井
  2. 牟田
  3. 笠井
  4. 鶴野
  5. 犯人
  6. 刑事
  7. 指紋
  8. 事件
  9. 羽堂
  10. 厨房
  11. 女性
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  13. 来海君
  14. 気付
  15. 彼女
  16. 榎下
  17. 灰田
  18. 階段
  19. チョコレート
  20. ホテル

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(押井)この事件を手引きしたのは
あんただな。 これは ゲームなんだよ!

(灰田)押井さんに逮捕状が出ます。

今まで押井さんが関わった事件

全て押井さんが仕組んでいた
という証拠が上がったんです。

2日間やろう。 ホテルオクムラの
事件の真実を突き止めてくれたら

君への疑いを晴らしてあげるよ。

(舘市)これは まずい。

警察に入ってから 一番のピンチだ。

自分の立ち位置が守れないじゃん!

はあ… 駄目だ。

横出君
知ってることを ぜ~んぶ話しなさい。

全く分かんないっす。

電話に全然出ないんすよね。
そもそも

何で美良山君まで 一緒に逃げてんだよ!

ああ 駄目だ… ああ 血圧が…。

署長!
(舘市)ああ 薬 薬 薬…。

ああ…。

あっつ!

連絡なあ…。

あっ。

こちらで少々お待ちください。
(来海 押井)ありがとうございます。

あの芳川さんが 羽堂という男だなんて…。

全ての罪を押井さんと結び付けるなんて
本当に可能なんですか?

現に警視庁が 僕を指名手配している。

それだけ強力な力を持った男なんだ。

それに羽堂は
この事件が解決できなければ

大切な人を失うことになると言ったんだ。

大切な人?

ああ… いや… ハハハ…。 (バイブレーション)
あ~ 誰からだろう?

どうしたんですか?
ん? ああ いや

ママから連絡来たから返さないと…。
ママ?

(シャッター音)

♬~

(バイブレーション)
(灰田)やっぱり 送ってきた。

(榎下)こんな単純な作戦に
引っ掛かるとはな。

(主瀬)単純というか…。
(羽里)純粋というか…。

ばかだろ。
ん?

(灰田)ホテルオクムラ…。
位置情報 調べるまでもなかったっすね。

よ~し 警視庁出し抜いて
俺たちで捕まえに行くぞ。

おいおい… さっきまで押井を守ろうと
警視庁の人間とやり合ってたじゃないか。

手柄を頂くためだ。

横出 お前だけ行け。
伊多田は俺が引き止めておく。

逮捕に燃える この私を
引き止められますかね。

(榎下)この間 たまたま見かけたんだよ。

のぞき部屋 まんちかん。
(主瀬)ああ これは…。

係長 この間の…。

よ~し ここは みんな
一旦 冷静になろう。

灰田。 押井の居場所は
やつらには内密にしといてもらえるか?

警視庁も ばかじゃありません。

1日もあれば 押井さんがどこにいるか
突き止められますよ。

それまでは 黙っといてくれ。

何かあったら 連絡だけ頂けますか?
分かった。

(バイブレーション)

大切な人ね…。

どうしたんですか?
デレ~ッとしてますけど。

そんなことないよ
デレ~ッとなんてしてないよ。

何か撮ってませんでした?
(久保)お待たせしました。

支配人の久保と申します。
では 早速 現場の方にご案内いたします。

亡くなったのは うちのレストランで
パティシエをしていた

牟田という男性です。

事故当日 この階段の下で
倒れていた牟田を発見したのが

こちらの笠井です。

(笠井)あの日は 仕事終わりに
後輩たちと飲んでいたんです。

後輩たちが帰ったあと

俺と牟田 2人が残って
3時まで飲んでいました。

で 牟田は
ベロベロになって帰っていって…。

ちょうど 8時くらいに
朝の仕込みが終わって

一服しようと 外の喫煙所に向かったら

牟田が 階段の下で亡くなっていたんです。

私は 笠井さんの大声を聞いて
慌てて駆けつけたんです。

うん… この通路は
皆さん よく通るんですか?

(笠井)いえ 仕事が始まれば
誰も通らないと思います。

私と牟田以外に
タバコを吸う人間はいないので。

笠井さんは
ここに住んでいらっしゃるんですか?

ええ。 うちは ホテルと社員寮が
併設していまして

一部の社員が 寮に住んでます。

何しろ 人里離れたリゾート地ですから
なかなか 通勤っていうのもね…。

ちなみに 死亡推定時刻は ご存じですか?

ええ… 朝の6時半から7時半と
聞いてます。

牟田さん以外のみんなは 6時に出勤して
仕事をしていました。

皆さん アリバイがあった
ということですね。 うん。

牟田のやつ 酔いが回ったまま
タバコを吸いに行こうとして

足を踏み外したんだと思います。

(潮崎)牟田さんねえ…。

ふだんは 社交的で
すごくいい人なんですけど

酒癖が悪いのなんのって…。

かなりフラフラで 仕事に出勤してるの
何度も見ましたよ。

あっ ひどい時なんか
遅刻しないようにって

パティシエ用の厨房で
翌朝まで寝ていましたから。

牟田さんと笠井さんが 酒癖の悪さじゃ
ツートップだったよなあ。

2人は 酔って よくけんかしてましたよ。

短期間で来てた
リゾートバイトの子たちも

2人のこと嫌がってたよね。
そうなんですか…。

大きい声じゃ言えないですけど

その子たちに セクハラまがいのことも
しばしば…。

笠井さんは 牟田さんと
酔って よくけんかしていたことを

なぜ私たちに黙っていたんですかね?
う~ん… どうだろうなあ…。

何か知られたら
都合の悪いことでもあったのか…。

もう一度 話を聞いた方がよさそうですね。

私 笠井さん 呼んできますね。
うん 頼んだ。

僕は 牟田さんが働いていた
厨房にいるから。 はい。

ん?

(バイブレーション)

(梅田)
支配人が言っていた刑事さんですね。

押井と申します。
厨房の梅田です。

ここは
チョコレートの香りがするんですね。

ああ そうですね
ここは パティシエの厨房なので

いつも甘い香りがしています。

服についたら
なかなか取れないですけどね。

なるほど。

あの あそこの扉は?

ああ 社員通用口で
社員寮ともつながってます。

あそこを曲がると社員寮です。
ほう なるほど。

じゃあ 休憩中なんで 戻っていいですか?
ああ すいません ありがとうございます。

来海君 来ないな…。

(鍵が閉まる音)

ん!? オートロックか…。

ああ… 来海君と厨房で
待ち合わせしてんのになあ…。

♬~

えっ 何で。

あっ。

ちょ… 見えてるって。

隠れんの下手かよ。

安心してください 俺一人なんで。
ああ…。

どうして ここが…。

灰田から 愛のメッセージ届いたっしょ。
うん。

あれ 押井さんの居場所知るために
灰田と考えたトラップっす。

僕の心を弄んだのか。
はい。

はいって…。

何か におうな…。
え? 自分じゃ分かんないな…。

甘い香水みたいな…。 ああ さっきまで
パティシエの厨房にいたからか。

え? パティシエになるんすか?
ならないよ。

で? 何で こんなとこに?

実は…。

よく分かんないっすけど

その羽堂って男が 押井さんの犯罪
仕組んだってことっすか? ああ。

やつは 僕に勝負を挑んでるんだ。

(物音)

笠井さん 笠井さん!

横出君 救急車! はい!
頼んだ。

どうかしました?

笠井さんが下に落ちた。
笠井さんの部屋はどこ! こっちです!

ノックしても反応がなかったんで
いないものかと。

大丈夫っすよ もうすぐ救急車来るんで。

♬~

特に思い悩んでるような様子は
なかったんですけどね…。

勤務態度も非常に真面目でした。

あっ どうも。
静岡県警 桑野です。

宇戸橋署の押井です。
美良山です。 横出っす。

うわあ… 都会の人は
ナウい言い方だなあ。

桑野っす。 アハハハ。

はいはい あの… で?

ああ 今 連絡ありまして

先ほどの男性は
意識不明の重体だそうです。

まあ 遺書があったなら
自殺でしょうなあ。

2年前のあの事故が
まさか殺人事件だったなんて。

いや うちの管轄で
こんなことが起きるなんて

もう十数年ぶりですよ。

都会の刑事さんに来ていただいて
本当助かります。

当時の資料を全部見たいんですが…。
あっ はいはい。 すぐ手配します。

いや 都会の刑事さん
かっこいいな こりゃ…。

自殺ですかね…。

これは自殺じゃない。

何者かが 笠井さんに睡眠薬をのませて
自殺に見せかけようとしたんだ。

え?
そもそも 遺書に

「睡眠薬で死のうとしたが
量が少なくて無理だった」なんて

説明的すぎる。 これは 笠井さんの体から
睡眠薬が検出されるのを見越して

犯人が書いた 言い訳の文章に違いない。

んなこと 誰が?
2年前 牟田さんを殺した犯人だろう。

我々が ここに来たことで
事件が発覚するのを恐れ

笠井さんに全ての罪を
押しつけようとした。

う~ん… やはり 牟田さんの事件も
殺人事件で間違いないだろう。

牟田さんの眼鏡が階段の上で割れていた。

転がって落ちた時に割れるならまだしも

階段の上で割れてるなんて
どう考えても不自然だろう。

おお おお…。

…となると 何者かが あの階段の上に
牟田さんを呼び出し

眼鏡を奪った後に 突き落とした。

でも 死亡推定時刻には
従業員全員にアリバイがあるし…。

ホテルに来てた客ってことはないっすか?

現場に通じる ホテル内のドアは
全てオートロックになっていて

従業員以外は
通れないシステムになっていた。

いや さすが! いや 都会の刑事さんは
調べることが細かいなあ…。

いや 実はですね 私も
こういうシチュエーションに憧れて

刑事になったんですけどもね
しかし いざとなると…

う~ん…。

な… 何かあるんですか?

このように何も考えられなくなります。

いや ややこしいな
ちゃんと調べたんすか?

もちろんですよ!

実はですね 私も 一つだけ
気付いたことがあるんです 刑事さん。

あなたも刑事さんですけどね。
はあっ。

どうしよう…
素直に言ったら 面倒くさい…。

ああ… で?
気付いたことって 何なんすか?

ああ… え~っとですね

牟田さんの遺体からチョコレートのような
甘い いい香りがしたんです。

それは 牟田さんは パティシエですから
香りが染みついたんでしょう。 ああ…。

ああ ちょっと… 失礼。

ああ もしもし うん…。

刑事って 変なやつばっかなんすね。

宇戸橋署だけじゃないんだな。
うん 伝えとく はいはい。

うちの鑑識からで

いや パソコンには 笠井さんの指紋しか
残ってなかったみたいですな。

ただ 手すりには 笠井さんと
もう一つ指紋が残ってたようです。

どうも女性の指紋のようですな…。
女性の指紋…。

来海君 横出君
大至急 潮崎さんの指紋と照合してくれ。

(3人)はい。

いいから 行きなさいよ。
☎

はい。 ☎支配人の久保です
すみません 押井さん。

お客様がロビーでお話がしたいと。
お客様?

♬~

なぜ ここにいる。

私のホテルだからね。
何の問題もない。

これ以上 人を巻き込むな。

笠井が犯人じゃないと
断定していいのかな?

そもそも彼には アリバイがある。

そして もし彼が犯人だとしたら

一番 疑われやすい
第一発見者にはならないはずだ。

なるほど。

なぜ僕が 笠井さんを犯人じゃないと
断定したことを知っている。

押井君 タイムリミットは明日までだ。

悠長に構えていたら
大切な人を守れないぞ。

いいかい 本当の悪とはね
その過ちに気付きながら

そこから目をそらしてしまう
人間のことを言うんだよ。

君の推理 楽しみにしてるよ。

♬~

押井さん 潮崎さんの指紋と
笠井さんの部屋に残った指紋は

一致しなかったみたいっす。 じゃあ
別の誰かが部屋に入ったってことか。

一応 確認したんですが 笠井さんには
彼女らしい人はいなかったみたいですね。

ノックしても反応がなかったんで
いないものかと。

(桑野)女性の指紋のようですな…。

ああ… いや そうか…。

もう一度 従業員の方に
聞き込みに行きましょうか。

えっ もう行くの?
行きましょう。 はあ…。

♬~

照合中だ ちょっと待ってろ。

一致しました。

指紋が一致した。

どういうことだ?

また連絡します。

なぜ僕が 笠井さんを犯人じゃないと
断定したことを知っている。

これは自殺じゃない。

何者かが 笠井さんに睡眠薬をのませて
自殺に見せかけようとしたんだ。

ああ…。

やはり 笠井さんの部屋には
女性は入っていませんでした。

♬~

ああ… ハハハ…。

僕は ちょっと外の空気を吸ってくるよ。

ん?
(バイブレーション)

(伊多田)ホ テ ル お く む ら。

よ~し ホテルに向かうぞ!
(2人)えっ?

押井 逮捕だ。 手柄を頂く!

えっ でも 榎下さんに あの写真
ばらまかれますよ。 そうですよ!

お前ら びびってんのか?

あの写真はな 榎下さんに

地をはうような土下座をして
消してもらった!

一番びびってたんじゃね?
ですね。

よ~し 逮捕だ! 行くぞ!
もう係長! 待ってください!

刑事さん こちらにいらしたんですね。

実は 一つ話してないことがありまして…。

あの人が 犯人…。

確かに筋は通る。

しかし アリバイがあるのに
どうやって…。

押井さん。
来海君は?

部屋っす。

どうしたんすか?
何か様子変でしたけど…。

もしかして…

来海ちゃんに告ろうとか考えてます?
違うよ!

完璧な落とし方 伝授しましょうか?

そんなのあるの?
任してください。

まず 2人が いい雰囲気に
なるじゃないっすか。

そしたら
僕は 今までのことは 全部忘れる。

だから 君も全部忘れてくれっつうんすよ。

そしたら その瞬間 女性は
振られたと思うっしょ。

で 落ち込んだところに 間髪入れずに

こっからは 2人で新しい思い出
刻んでこうっつうんすよ。

僕は 今までのことは 全部忘れる。
だから 君も忘れてくれ。

ああ 駄目 駄目 駄目…。
それ もう間髪入っちゃってるんで。

今 これ間髪入っちゃってるの?
はい。

もう分かんないよ。
はあ…。 で 君は 何で ここに来たの?

ああ 何か さっき連絡が来て

係長が 押井さんのこと
逮捕しようとしてたらしいっすよ。

逮捕しようとしてた?
どういうこと?

ホテル調べて
飛び出したみたいなんすけど

何か 漢字で検索してたみたいで

ホテルの場所 間違えたらしいっす。

ちょっと考えれば
分かりそうなもんなんすけどねえ。

ホテルの場所 勘違いするなんて
マ~ジばかっすね。

♬~

間髪入れずに言うんすよ。

♬~

牟田さんの遺体からチョコレートのような
甘い いい香りがしたんです。

(笠井)酔いが回ったまま
タバコを吸いに行こうとして

足を踏み外したんだと思います。

(桑野)女性の指紋のようですな…。
(榎下)指紋が一致した。 どういうことだ?

やはり 笠井さんの部屋には
女性は入っていませんでした。

(潮崎)遅刻しないようにって
パティシエ用の厨房で

翌朝まで寝ていましたから。

♬~

本当の悪とはね
その過ちに気付きながら

そこから目をそらしてしまう
人間のことを言うんだよ。

♬~

実に 初歩的だよ。

はい。
横出君 頼みたいことがある。

♬~

お集まりいただき ありがとうございます。

事件の謎が解けました。

牟田さんは 笠井さんと
夜中までお酒を飲んだあと

部屋に戻り 眠った。

そして そのあと 犯人は 部屋に入り

眠ってる牟田さんを担いで
連れ出したんです。

その牟田さんを倉庫の中に寝かせた。

そして そこに あるものを まいたあと

牟田さんの眼鏡を
階段の上で踏みつぶし

その場を立ち去った。

その まかれたものとは

チョコレートの匂いのする香水ですよ。

ちょっと待ってください。
何でそんなことが分かるんですか?

地元の刑事さんが言っていたんです。

遺体から チョコレートの匂いがしたと。

しかし 牟田さんは 亡くなった時
着用していたのは私服でした。

制服ならまだしも

私服にまで そんな強い匂いが
染みつくなんていうことは ありえない。

では なぜ 犯人は部屋に
チョコレートの香りをまいたのか。

それは 朝方 目を覚ました牟田さんに

厨房で寝てしまったと
勘違いさせるためです。

厨房にいると思い込んだ牟田さんは
部屋に戻ろうとした。

眼鏡を探したが見つからず
目がほとんど見えない状態で倉庫を出た。

ここで思い出してほしいのは

厨房の扉を開けたら
左側に非常ベルのランプがあり

その角を曲がれば
寮につながる扉があるということです。

そう それこそが
犯人が仕組んだ わなだったんです。

厨房から見た非常ベルのランプと
勘違いした牟田さんは

その方向へ歩いていき
そのまま階段から転落した。

実に手の込んだトリックですよ。
よく思いつきましたね。

梅田さん 犯人は あなただ。

ばかなこと言うなよ。
刑事さん あの…。 潮崎さん

あなたは 酔っ払った勢いで

牟田さんと関係を持ったことが
あるそうですね。

えっ 誰が そんなことを?
鶴野さんが教えてくれましたよ。

実は 潮崎さんと牟田さんが…。

あっ… えっ 違うの。
どういうことだよ。

下手な芝居はやめたらどうですか。
あのですね…。

あなたは知っていたはずだ。

あなたたちが つきあっていたことは
最初からお見通しでしたよ。

このリングが 教えてくれた。

あなたは その浮気が許せず
殺人を計画したんだ。

俺じゃない! そして この一連の事件に
加担した人物が もう一人いる。

それは…。

♬~

君だよ 来海君。

ちょっと… 待ってください。
何言ってるんですか?

私は 加担してません。
君は 梅田さんと結託して

笠井さんを窓から突き落とした。
はあ?

手すりに君の指紋が残っていたよ
動かぬ証拠だ。

僕のそばにいて
羽堂に情報を渡していたんだろ。

そんな押井さん 見たことありません。
放っておけないんです。

犯人は あなただ!

いきなり?
真犯人は この中にいる。

来海君…。
何か参考になればと…。

共犯者とは あなたです。

あなたです。 あなたです。

押井さん…。
全ては田所フーズの時から始まっていた。

君は事件を解き明かしたが
それは君の力じゃない。

羽堂が答えを教えていたんだ。
押井さん!

白状したらどうだ。

この眼鏡に
マイクが仕込まれてるんだろ。

そう思うなら
そう思っていただいて結構です。

でも 言っておきますが
そもそも梅田さんは犯人じゃありません。

梅田さんが就職したのは 1年前であり

事件が起きたあとです!

えっ!
返してください!

だから 言ってんだろ
俺が犯人じゃないって。

いやいやいや… そんなこと
知らないって… 知ってた人います?

私も ずっと それを
お伝えしたかったのに

刑事さん 次々とベラベラしゃべるから…。

いや ベラベラとって…。
じゃあ 誰が?

知るかよ。 ふざけやがって…。
ああ ごめんなさい ごめんなさい…。

知られたくないことまで
知られちゃったじゃない!

来海君 また間違えちゃ…。

最低。

ああ いや…。

僕は…。

そこまでだ。

芳川さ… いや 羽堂…。

お久しぶりです。

刑事さん お話できますか?

あそこまで詰めておいて…

惜しい 実に惜しい。

僕は どこで間違えたんだ。

牟田の殺害方法については正解だ。

しかし 犯人は違う。

牟田を殺したのは 鶴野だよ。

2年前 鶴野は
牟田からセクハラを受けていた

アルバイトの女性から相談を受けた。

それを聞き 鶴野は
牟田を懲らしめてやろうと

これを計画したのさ。

そう 鶴野は
その子のことが好きだったんだ。

それから鶴野は
その女性に執ように迫った。

自分は その女性のために
人を殺したんだからな。

牟田を殺したのが 鶴野の仕業だと
気付いた彼女は ひどく落ち込んだ。

大きな十字架を背負わされたわけさ。

私は その話を耳にし
苦しんでる彼女に手を差し伸べ

鶴野から逃れるために
都会の大学に行くことを援助した。

鶴野さんを おさえてきます。

もう遅い!

鶴野に彼女の居場所を教えた。

言ったはずだ。 大切な人を失うと。

まだ分からないのか?

まさか…。
もしかして

そのアルバイトの女性って
ありさちゃんじゃないですか?

ありがとうございます。

たまたま 君が担当した事件に
彼女が巻き込まれたことを知ってね

利用させてもらったのさ。

少し考えれば分かるだろう。

なぜ 私が君の行動を把握できていたのか。

なぜ 君の家に
証拠を残すことができたのか。

彼女を助けた見返りに

わざと押井さんに恋に落ちたと見せかけ

監視させていた。

ねえ 私とつきあってみる?
私 諦めないから。

署から ず~っとつけてたよ。
気付かなかったのかい?

合鍵 いっぱい作った。

君は そんなことにも気付かず
仲間を疑った。

手すりの指紋は あなたがつけたんですね。

ロビーのソファーについた君の指紋を
採取させてもらった。

仲間を信じ切ることができなかった。

君の気持ちは
その程度だということだよ!

僕は… 僕は…。

(泣き声)

あざっす。 いや~ まさか 当時
飲んでいたお酒やおつまみを調べて

再現したいなんて
やっぱり 都会の刑事は違うなあ…。

あの 押井さん どこ行ったか分かります?

それが 羽堂さんと 屋上に。

そろそろ着くころかな。

鶴野だよ。

鶴野は 積年の恨みで彼女を殺すだろう。

かわいそうに。

もう誰も助けてやることはできない。

(泣き声)

アハハハハ! いい暇つぶしになったよ。

あ~… 惜しい。

実に惜しいな 羽堂。

♬~

おとなしくしなさい。

離せ!

大丈夫?

もしもし。
ありさちゃん 無事助けられました。

ありがとう。

押井さんが あなたを助けてくれたのよ。

私…。

大丈夫。 押井さんを信じなさい。

残念だったな。

ありさちゃんは 助けたよ。

実は 厨房で ありさちゃんが
写っている写真を見つけてね

ありさちゃんを助けるために
一芝居打たせてもらったのさ。

もちろん 来海君にも協力してもらってね。

えっ?

あんたの狙いは
僕に来海君を疑わせた上

ありさちゃんに
ずっとだまされていたことに気付かせ

僕に これ以上ない 敗北感を
与えることだったんだろう。

その場合 もう用無しになった
ありさちゃんは 消されると思った。

利用価値がなくなった上
あんたの正体を知ってるわけだからね。

そして その刺客には
鶴野さんが送り込まれると。

だから 灰田君に あらかじめ
メッセージを送っておいたのさ。

僕の言葉は
あんたに筒抜けだっただろうからね。

フフフ… ダサいっしょ やり方。

僕が わざと犯人を間違えたのは

鶴野さんが犯人だと 決定づけるためだ。

証拠も指紋もない事件。

鶴野さんの犯行だと裏付けるためには
動機を証明する必要があった。

ありさちゃんが襲われれば

鶴野さんのストーカー行為が
明るみに出て

牟田さんを殺した決定的な動機となる!

見事だ。

私だ。 押井刑事の取り引きは
全てなかったことにするんだ。

では 次のゲームで また会おう。

逃げられると思うのか?

君たちが いくら もがいたところで

私が事件に関わっていたという証拠は
一切 出てこないぞ。

いずれにせよ 私の勝ちだ。

そうかもしれないな。 だが…

これ以上の殺人は許さない。

その元凶であるお前を この手で排除する。

あっ 押井さん!

アハハハハ!

何やってんだよ 押井さん!
やめろよ!

僕は お前の悪事を いずれ暴くだろう。

だが それを待っていては
お前は殺人を手引きし続ける。

今は これしか思いつかないな。

残念だよ。 引き分けだ 羽堂。

やめろっつってんだろ!

実に 初歩的だよ。

押井さん!

やっぱ 惜しいなあ 押井さん。

押井さんは すごい刑事です。

何か 着心地よくて…。
(拓海)惜しかったね 刑事さん。

考え過ぎじゃないかって
言ったんだけどね。

しっかり償ってきて。

私のことだけを
好きでいてくれる人が好きです。

おいしそうだなじゃないんだよ。

実に 初歩的だよ。
私の灰色の小さな脳細胞が 活動を始めた。

人 殺しちゃ駄目だ。
自分のために生きるべきだった。

そんな押井さん 見たことありません。

放っておけないんです。

ああ…。

低っ! 来海ちゃん!
寒い!

ハハハハハ!
やっぱり お前は 惜しいなあ。

最初から低いって知ってるんだったら
言えよ この変なパンツ!

お前のもな!

待て!

あっ…。

待て~! 待つか!
待て~!

ああ これ肋骨いってるな。

私は 右膝がいってるぞ。

待て!
待つか!

オーナー?
待て! 待つか!

押井刑事…。

やめろ!

やめなさい!

待てサクランボ!
待つかイチゴ!

(2人)うわ~!

確保~!
はい。

よし あとは任して。
お願いします。

おい 立て。
押井さん!

大丈夫ですか?

もう 何やってるんですか!
心配させないでください!

すまない。

よかった…。

(シャッター音)

何やってんの?
えっ?

余計なことしなく… いった…。

今の写真 ちょっと見せて。
ああ はい。

君の自撮り!

押井さん!
押井さん。

押井さん ちょっと!

よいしょ。

うん これじゃねえな。

(主瀬)そうですね…。
(羽里)何か決まんないっすね。

ん? 何やってんだ? 伊多田のやつ。

羽堂の逮捕で 会見開くらしいっすよ。

(榎下)なるほどな。

まあ しかし
全て丸く収まってよかったじゃないか。

押井の具合は? 頭打ったのと
肋骨にヒビ入ったぐらいだから

まあ 今日 明日には 退院じゃね?

押井は 本気で 一緒に
飛び降りようとしてたのか?

ええ。 高さには
気が付いてなかったみたいです。

そもそも 俺をだまして
買い出しになんか行かせるから

こんなことなるんすよ。
すみません。

芝居を打つために
押井さんと私だけで… となりまして…。

結果 死のうとするなんて
あの人 何考えてんだか。

どうしても止めたかったんだろうな
犯罪を。

いくつもの死に直面すると
人としての感覚を失う。

あいつは どこかで ずっと
向き合っていたんだろうな。

人間なんだよ 押井は。

お前をだまして
屋上に呼ばなかったのは

ずっとバディーだったお前に

自分の死ぬ姿を
見せたくなかったからなんじゃないかな。

(榎下)なあ。

お疲れさまでした。

あっ 待って。 あのさ

メールの返信なかったから
心配してたんだ。

ああ… ごめん バタバタしてたから。

じゃあ。

行くの? 押井さんとこ。

はい。 では お先です。

なしてだ…。

うん。

おい 押井のあれ 持ってこい。
押井の あのコート持ってこい。

あれぐらいがな
ちょうど目立っていいんだ。

うちの寮で 殺人事件起きたでしょ。

そのあとに現れたんだ 羽堂さん。

押井さんに近づけって。

さもないと 牟田さんの事故を
事件として立証して

私を鶴野と共犯に仕立て上げるって。

本当にごめんなさい。

謝らないで。

君も被害者でしょ。

許してくれる?

もちろん。

よしっ! じゃあ 帰るね。

もうね 私の荷物は
全部持ち帰っといたから 安心して。

もう行かないから。 合鍵。

こんなに作ったの?
フフフ。

じゃあね。

ありさちゃん。
ん?

あの… 僕への思いっていうのは…?

あるわけないじゃん。

アハハハ…。

そうだよね。

これ 返すね。

♬~

幸せになれよ おっさん。

君もね。

♬~

ありさちゃん。

言わないでね。

言ったら 眼鏡かち割るから。

じゃあね。

(灰田)羽堂は 最強の弁護団を
用意してきました。

今 羽堂に問える罪状は

押井さんへの公務執行妨害のみです。

…が 絶対に逃しませんよ。

余罪を徹底的に洗って
何が何でも 外には出しません。

頼んだ。
灰田君 ありがとう 助かったよ。

押井さん?
ん?

私が ありさちゃんと同じ立場になっても
守ってくれますか?

もちろんだよ。

そういう優柔不断が
彼女できない原因ですよ。

男は一途じゃないと。 じゃあ。

♬~

押井さん。
来海君。

僕は…

僕は 君のことが好きだ!

私も…

私も 押井さんのことが好きです。
そうだよね…。

僕のこと… え~っ!
仕事をしている押井さんも

プライベートの押井さんも
どっちも大好きです。

あっ いや…。

ちょっと初めてのことなんで
どうしていいのか…。

僕 一回倒れてもいい?

やめてください。

完璧な落とし方 伝授しましょうか?

いや…。

僕は 今までのことは 全部忘れる。

だから 君も全部忘れてくれ。
え?

これからは 2人で…。

分かりました 全て忘れます。
ん!?

そうですよね 刑事同士が恋なんて…。

捜査に支障が出たら 大変ですよね。

いや さすが押井さん。

忘れます。 違う違う 違う違う…。
ありがとうございました。

じゃあ お大事に。
お疲れさまです。 うん…。

あっ いや… 違う違う 違う違う…。

来海君!
おお お疲れ。 お疲れさまです。

うい。
ういじゃないよ!

君の言うとおりにやったら
うまくいかなかった!

え? ちゃんと間髪入れず言いました?

間髪入れた…。
あ~あ…。

やっぱ お…。

自分で分かってるから言わなくていい。
それは?

ああ。 勝手に使われそうだったんで
持ってきました。

これ押井さんの本体でしょ?
本体こっちだよ。

じゃあ お大事に。

あっ 下で会った看護師さんと
飲み行ってきます。

人が失恋したばっかに…。

♬~

風邪ひきますよ。

やっぱり 僕は惜しいな。

今夜は…


:)