明智光秀の愛宕山百韻を連歌の式目の視点から読み解く。序。
テーマ:歴史
昨年のNHKの「麒麟がくる」は、沢尻エリカさんの逮捕と COVID-19で散々の不出来なものになりました。
明智光秀は足利義昭を奉じて美濃にやってくるまでは確かな記録がなく、伝承しか残っていない人なのですが、記録がないころに時間を割き過ぎて、足利義輝や松永久秀と仲良しになっているとか、桶狭間へ駈けつけるとか、明らかにやらせ過ぎの脚本になっている上に、そのために後半の時間が足りなくなり、丹波攻めや本能寺が駆け足で、山崎合戦は省略という竜頭蛇尾のものになってしまいました。
愛宕山百韻をドラマのなかでどう読み解くのかと興味を持っていましたが、こちらも省略されてしまいました。ここは本能寺の変の直前の見せ場なのに、時間が無くなって省略してしまった感じですが、脚本家が連歌の式目を知らなくて手に負えないので触れなかった可能性もあります。
愛宕山百韻は、連歌の式目が理解できていないとその意味が分からないものです、この原稿は「滑稽俳句新聞」に連載したもので、連載が終了して好評だったのでネットでも公開してみます。
ここへは時々書かせてもらっていて、外部寄稿者では最も多い回数になってきています。「連歌から犬菟玖波集へ」「貞門から談林へ」「蕉門の成立」「横井也有の俳文」などを書いてきました。
新聞の編集者からは、連載開始時に、「格調の高い文章をいただきありがたい、いろんな方に読んでいただきたいので印刷部数を増やしました」、終了時に、「重厚な内容で、質、量ともに読み応えのあるもので、読んで勉強になりました」という連絡がありました。読者の方からは、新聞のなかで一番面白かった、との感想も寄せられ好評でした。
明日から4回に渡って掲載させていただきます。

明智光秀は足利義昭を奉じて美濃にやってくるまでは確かな記録がなく、伝承しか残っていない人なのですが、記録がないころに時間を割き過ぎて、足利義輝や松永久秀と仲良しになっているとか、桶狭間へ駈けつけるとか、明らかにやらせ過ぎの脚本になっている上に、そのために後半の時間が足りなくなり、丹波攻めや本能寺が駆け足で、山崎合戦は省略という竜頭蛇尾のものになってしまいました。
愛宕山百韻をドラマのなかでどう読み解くのかと興味を持っていましたが、こちらも省略されてしまいました。ここは本能寺の変の直前の見せ場なのに、時間が無くなって省略してしまった感じですが、脚本家が連歌の式目を知らなくて手に負えないので触れなかった可能性もあります。
愛宕山百韻は、連歌の式目が理解できていないとその意味が分からないものです、この原稿は「滑稽俳句新聞」に連載したもので、連載が終了して好評だったのでネットでも公開してみます。
ここへは時々書かせてもらっていて、外部寄稿者では最も多い回数になってきています。「連歌から犬菟玖波集へ」「貞門から談林へ」「蕉門の成立」「横井也有の俳文」などを書いてきました。
新聞の編集者からは、連載開始時に、「格調の高い文章をいただきありがたい、いろんな方に読んでいただきたいので印刷部数を増やしました」、終了時に、「重厚な内容で、質、量ともに読み応えのあるもので、読んで勉強になりました」という連絡がありました。読者の方からは、新聞のなかで一番面白かった、との感想も寄せられ好評でした。
明日から4回に渡って掲載させていただきます。
