【今回レビューする製品】2021年 令和3年 使いやすい!年賀状・ はがき宛名作成ソフトの性能とおすすめ・選び方:宛名ソフト・住所録ソフト・乗換対象版の違い:オールシーズン版対応・セレクト版やダウンロード版と製品版の違いMac版 Windows版
【比較する製品型番】Windows版 Mac版 筆まめ Ver.31 ジャングル 筆ぐるめ 28 ソースネクスト 筆王 Ver.25 筆まめ Select2021 年賀編 筆王2021 Select版 宛名職人Ver.27
今回のお題
年中使える!年賀状・はがき作成ソフトのおすすめはどれ?
どもAtlasです
今日は、2021年4月現在、最新のWindows用・Mac用のはがき作成ソフト(年賀状作成ソフト)の紹介をします。
毎年春発売の、暑中見舞いから来年の干支まで網羅する「2021年のオールシーズン用」に対応する、最新情報です。
また、Windows版とMac版と双方に対応するように書いています。
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1・イラスト充実度 ★★★★★
2・写真年賀状 ★★★★☆
3・住所録作成 ★★★★★
4・印刷の簡単さ ★★★★☆
5・総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように各記事を比較します。
そして、記事の最後では、上表の様なポイントから、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
よろしくお願いします。
2・Windowsユーザー向け年賀状ソフト
はじめに、Windows専用の、年賀状にも対応できる各社の「宛名書きソフト」を比較します。
各社から発売されており、年々機能が似通ってきており比較が難しいものですが、今回は詳しく見ていきます。
1・「有料年賀状ソフト」を毎年買う意味
年賀状ソフトは、10月頃になると、毎年買い替えるかどうか悩ませる類の製品です。
なぜなら、それぞれのソフトが搭載する編集機能は、1年単位ではほとんど変わらなでからです。
しかし、毎年買替える意味(=買い替えざるを得ない理由)はあります。
なぜなら、年賀状ソフトというものは、次年の干支以外は、(あまり使いたくならないような)オーソドックなデザインしか掲載しないものだからです(とても商売上手です)。
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さらに言えば、最近は、「買い替えない」と新しい年の干支の年賀状を作れないようにしているソフトすらあります。
こうしたものは、「2年先からの干支のデザイン」を「任意の追加ダウンロード形式」として、はじめに自動インストールしない仕様にしています。
その上で、「ダウンロード期限」を設定し、期限後(2年ほど)は、追加ファイルが一切ダウンロードできなくしています。
お年寄りなどでなくても、この部分を知らない人も多いです。結果的に「仕方なく」買い替えようという方も多いように感じます(とても不親切です)。
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結論的にいえば、(納得がいかない部分もありますが)人目を惹く面白い年賀状を作りたい場合は、「毎年の買い換え」は意味があるといえます。
年賀状のデザインには毎年のトレンドがありますし、(次年度新しい絵を描いてくれる)若手のデザイナー達への「寄付金」と思うのが健全かと思います。
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一方、「年賀状ソフトを最近買っていない」方は、話は別です。
おそらく、編集機能の「進化」に驚くでしょう。
例えば、5年前と比較すると、写真年賀状については、(一点突破的ながら)専門画像ソフト並みに細かい作業が可能になっています。
これは、無料年賀状ソフトや無料サービスではできない部分ですから、「購入の動機」になるでしょう。
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さらに、「年賀状ソフトを過去に持っていない」という方は、もうひとつ魅力があります。
それは、年賀状ソフトに付属する、豊富な日本語フォントです。
Windowsの場合、インストールしたフォント(True Type)は、OS全体で利用できる仕組みなので、「凝った文書やプレゼン作成」にも使いまわせる!というメリット性があるでしょう。
メーカーによっては、単品で買ったら5000円以上するフォントを付属させています。
2・各社の製品構成について
各社の年賀状ソフト(宛名書きソフト)は、毎年9月頃に通常版(年賀状用)が、毎年2月頃に、オールシーズン版(その年の干支含む)がでます。
最新デザインの年賀状は、(いうまでもなく)9月版のほうが豪華です。
売上的にも、各社、9月版のほうがダントツで売れています。なお、いずれも「暑中見舞い」「欠礼用」など他のデザインも含まれます。
ここで、一旦、今回紹介するWindows用年賀状ソフトを確認しておきましょう。
【2021年年賀状用】
1・筆まめ Ver.31 通常版DVD
¥4,290 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
【2021年オールシーズン用】(最新)
1・筆まめ Ver.31 通常版DVD
¥5,882 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
イラスト点数:450,000点
フォント総数:155書体
文例数:2,724点
【2021年年賀状用】
2・ジャングル 筆ぐるめ 28
¥2,982 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
【2021年オールシーズン用】(最新)
2・ジャングル 筆ぐるめ 28 大盛
¥3,991 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
イラスト点数:20,000点
フォント総数:152書体
文例数:2,000点
【2021年年賀状用】
3・ソースネクスト 筆王 Ver.25
¥2,530 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
【2020年オールシーズン用】(最新)
3・ソースネクスト 筆王 Ver.25
¥3,900 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
イラスト点数:約300,000点
フォント総数:155書体
文例数:1,511点
これらのソフトは、年賀状ソフトの三強と言えます。
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安全性・継続性は、どのソフトも、既に10年以上毎年バージョンアップを繰り返しています。
そのため、これらの面でも甲乙付けがたいといえます。
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価格も、これらの「三強」ならば、ほぼどれを買ってもあまり変わりません。
ただし、後ほど紹介するように、各製品の低価格版(セレクト版)については、多少安いです。
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人気面でも、売り上げ台数の点では、(なぜか)どの会社も自社の製品が第1位と宣言しています。
ただ、 「全て1位」という結論では面白くないので、以下、機能面について、いくつかの観点から比較をしてみましょう。
3・デザイン/レイアウトの充実度
はじめに、年賀状などのデザイン面についてです。
デザインは、純粋に写真やイラストの数だけ言えば、筆まめが450,000点と最強です。筆王の300,000点がそれに続きます。
なお、どの製品も、「次年度の干支」や、「今年の話題」に即して「スペシャル年賀状デザイン」を、各製品は加えています。
簡単にそれぞれの製品を見ていきましょう。
第1に、筆まめです。
毎年、「スペシャル年賀状」などを収録して目をひきます。
今年は、「歌舞伎」「工芸品」をテーマにしたデザインでした。
歌舞伎については、松竹公認の図案です。お馴染みの定式幕の3色や金色が基調で、隈取りが印象的な年賀状です。
工芸品については、手のひらサイズの郷土玩具です。
達磨さんや天神人形など、ほッとする絵柄が多いです。
これらは、2020年1月31日までの限定で利用できるものだったので、(不要でしょうが)現在は利用できません。
なお、45万点のイラスト点数は、去年版と同じです。
ただし、丑年にちなんだ絵柄は新作を含めて相当数あるので、「上司と絵柄が被る」などはまずないでしょう。
このほか、写真入り年賀状から、かなりカチッとした年賀状まで収録します。また、愛犬を使った年賀状も作成できます。
約450,000点のラインナップは偏らず、普遍的です。
年間を通して使える素材も多いです。
第2に、筆ぐるめです。
単純なデザイン数で言えば、筆ぐるめは、20,000点と数の上では、やや少なめです。
こちらの場合は、筆まめのような、時期限定の「特別仕様」の年賀状というのは、例年ないです。
ただ、2021年元旦に限っては、書籍の年賀状デザイン本を出している角川書店の牛の絵を5点が貰えるキャンペーンをやっていました。
角川 日本の伝統美 令和の年賀状 2021
¥792 Amazon.co.jp (4/22執筆時
提供元となるのは、コンビニや本屋で見かける、年賀状テンプレート集です。
簡単な年賀状用ソフトも付属するので、これだけでも年賀状はできます。住所録の作成や、写真入り年賀状に対応し、12種類のフォントも付属です。
ただ、(値段から分かるように)、細かい機能面や、編集機能、特にレイアウト部分のできには、製品版と大きな差はあります。
年賀状やその他のデザインは、十分数があります。
各社ともデザイナーの個性がでた作品が多いです。
丑年については、さっぱりした明るめの色合いのデザインが多く、(とくに今年については)季節のはじめの気分一新に、割と良さそうです。
同社の年賀状は、レパートリーの広さでは相当で、面白いものも多いです。
また、暑中見舞いだけでなく、ハロウィーンやクリスマス、または、母の日・父の日など、ファミリー向けのデザインも割と多いです。
そのほか、往復はがき用のデザインや、小学生用の時間割の印刷など、家族みんなが便利に楽しんで使えるという点では、このソフトは優秀です。
第3に、筆王です。
筆王は、300,000点とイラスト数が筆まめに匹敵するほど多いです。
また、今年度の年賀状用の新作デザイン数は1000点と、三強では唯一実数を上げている点に自信が現れています。
デザインは、カジュアルなものから写真年賀状まで幅広くラインナップされています。
ただ、落ち着いた絵柄はともかく、ポップな絵柄になるほど、少しデザインが少し古風に思えます。年賀状ソフトの利用世代、もしくは、デザイナーの高齢化を示しているのかもしれません。
ただ、後ほど改めて説明しますが、写真年賀状についてはテンプレートが多く、また使い勝手のレベルも高いと言えるソフトです。
4・付属のフォントの充実度
続いて、付属するフォントの数を見てみましょう。
とくに、(買うと高価な)日本語フォント(和文フォント)の数を重視します。
和文フォント | 数字/ひらかな | 欧文フォント | |
---|---|---|---|
筆まめ | 51+3 | 41 | 60 |
筆ぐるめ | 38+3 | 44 | 67 |
筆王 | 52+3 | 40 | 60 |
単純に「オマケフォント」実数で言えば、筆王と筆まめが最高レベルです。
第1に、筆まめです。
こちらの場合、楷書体・行書体から、気軽なデザインフォントまで、割とバランスの取れた構成です。
業務用でフォント単体で買うと(このソフトより高い)流麗行書体や堀内正楷書が付属します。
さらに、人名外字にも対応します。また、手描き風フォントではかなり人気な「バジョカフォント」など、フォントへのこだわりは相当です。
年賀状だけでなく、チラシや販促品の印刷用にも備えて良いでしょう。
第2に、筆ぐるめです。
単純に数で言えば、本ソフトについては、和文フォントの数は少なめです。
ただ、他社ソフトと異なり、ここでしか手に入らない自社開発のフォントがあるのに加え、ダイナフォント系の珍しいフォントも多いです。
普段の仕事にも使えそうなフォントもあるので、「珍しいフォントのコレクション」をしたい場合は、良い選択肢でしょう。
そのほか、人名外字について、一部のフォントについて、JIS第3、第4水準対応となります。
(特に差出人が)珍しい漢字の名字の場合は、ワンポイントです。
第3に、筆王です。
こちらの場合、部分的には、筆まめと同じ和文フォント構成です。
これは、販売元が筆まめと同じ(ソースネクスト社)ということで、ライセンス契約が影響しているからだと思います。
ただ、先ほど紹介した「筆まめ」搭載の高額なフォント(流麗行書体・堀内正楷書)は、省略しています。その代わり、バジョカのようなカジュアル系のフォントを充実させています。
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結論的にいえば、フォントだけで言えば、筆ぐるめは割と個性的といえそうです。
ただ、最も充実すると言えるのは、やはり、筆まめでしょう。
【2021年年賀状用】
1・筆まめ Ver.31 通常版DVD
¥4,290 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
【2021年オールシーズン用】(最新)
1・筆まめ Ver.31 通常版DVD
¥5,882 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
イラスト点数:450,000点
フォント総数:155書体
文例数:2,724点
以上をまとめれば、デザイン・書体・文例の総合力では、筆まめが最もバランスが取れているといえます。
1・筆まめの年賀状デザイン→こちら
2・筆王の年賀状デザイン→こちら
3・筆ぐるめの年賀状デザイン→こちら
なお、各社の代表的な年賀状の素材例は以下の通りです。
5・ソフトの編集機能の充実度
続いて、ソフトの編集面の使い勝手を比較していきたいと思います。
第1に、筆まめです。
編集の面で言えば、筆まめは初心者向け機能が最も充実しています。
「はじめてモード」を使えば、選択肢を進めるだけで、凝った年賀状ができていきます。
また、住所面に「デコ」を入れる「デコモード」など、オリジナルで面白い機能も付属します。
さらに、宛名については、先述の高級フォントである「流麗行書体」で長い宛名を作っても、レイアウト崩れない改善もなされました。
また、送る相手との関係やデザインの雰囲気を入力するだけで、デザインを終えることのできる「年賀状デザインナビ」も付いて便利です。
写真年賀状を作る際の補整機能も充実します。なぞるだけで、不要な部分を消せる機能が、専門的なソフトを使わずともできるのはかなり高度ですね。
その他、宛名ソフトとして様々なデザインを網羅しているのも魅力です。
なお、愛犬画像の編集も、今年度の「売り」の一つにしています。
第2に、筆王です。
比較的格安なソフトですが、こと写真年賀状作りについては、筆まめ並の実力です。
例えば、写真を囲むことで自動的に綺麗に切り抜き、合成することができる機能が搭載されます。
写真を演出するアートフィルターも搭載です。
2020年モデルからは、似顔絵風・絵はがき風に自動加工するフィルターも加わりました。
また、こちらも写真をなぞるだけで修正できる機能など、Photoshopに搭載されるような画像補正機能も搭載されます。
ビデオ撮影した動画からの画像の切り出しなどにも対応です。
あと意外と難しい、複数写真のレイアウトを自動で行ってくれる機能が付きます。
筆ぐるめなどは自動機能では写真が3点までで、レイアウトも制限されるため、写真年賀状作りでは、筆王が一歩リードします。
一方、文字の年賀状の工夫は、これまで「イマイチ」でした。
ただ、手描き風文字の年賀状を簡単に作れるツールが新搭載です。
そのほか、マウス操作で、「止め」「はね」などの再現ができる「書道ツール」、子供の字などで自作フォント集ができる「まるで手書き for 筆王」などは、言及に値します。
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結論的にいえば、写真や文字に、時間をかけてオリジナルな年賀状を作成したい場合に、筆王は最適でしょう。
第3に、筆ぐるめです。
筆ぐるめも、初心者に優しい作りで、簡単モードが搭載されます。
写真年賀状についても、切り抜き合成機能を含めて、写真年賀状として便利な機能は一通り付属します。
細かい編集機能などを含めると、他シリーズに今一歩及ばない感じはあります。
ただ、インターフェースはシンプルで分かりやすいので、あまり凝ったものを考えておらず、むしろ手早く作りたいならば、かえって良いでしょう。
6・優待版やダウンロード割引版
続いて、各社の「優待版」や「機能限定版」など安めの製品との違いを解説します。
【2021年オールシーズン用】(最新)
1・筆まめ Ver.31 通常版DVD
¥5,882 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
1・筆まめ Ver.31 アップグレード・乗り換え版
¥3,400 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
筆まめは、(オールシーズン用を含めて)アップグレード・乗換版が「限定数」用意されます。
・筆まめ
・筆まめSelect 2007~
・筆王
・筆ぐるめ
・はがきスタジオ
・楽々はがき
・宛名職人
・筆休め
・筆自慢
対象ソフトは、すでに廃盤になったソフトを含めた上記のソフトです。体験版は除きます。
ただし、これらのインストール用のCDか、インストールされたパソコンが必要です。
なお、他社ソフトから乗り換えの場合は、住所録の変換機能もあります。
3社のうち、筆王・筆まめ・筆ぐるめは格安の年賀状ソフト(ダウンロード版)を出しています。
[ダウンロード]
1・筆まめ Select2021 年賀編
(¥1,980) Amazon.co.jp (4/22執筆時)
筆まめは、(年賀状の時期には)価格を安くした廉価版もあります。
イラスト数が少なく(2020年度版で1852点)、その年から2年間の年賀状(干支)にだけのみ、利用できる形式です。
機能面では、フォトカッターなどの一部の機能が使えません。また、日本語フォント数も少ない(2020年度版で6書体)です。
そのほかの主な機能の違いについては【こちら 】をご覧ください。比較表(但し2018年仕様)があります。
【2021年オールシーズン用】(最新)
2・ジャングル 筆ぐるめ 28 大盛
¥3,991 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
【2021年年賀状用】
2・ジャングル 筆ぐるめ 28 乗換版
¥2,982 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
【特別キャンペーン版】
2・ジャングル 筆ぐるめ 28
¥2,980 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
筆ぐるめは、もともと安めと言うこともあって、「オールシーズン用」は乗換版がないです。
ただ、年賀状用は、乗換版と、特別キャンペーン版があります。
・筆まめ
・筆王
・はがきスタジオ
・楽々はがき
・宛名職人
・筆休め
・筆自慢
・はがき作家Pro
第1に、乗換版は、以上の製品が対応です。
なお、本製品の場合は、あくまで「乗換版」であって、バージョンアップ版でない点には注意してください。
第2に、特別キャンペーン版は、実質的な「下位機種」です。
素材の点数が3500点と1500点ほど少ないほか、フォント数も108書体です。
加えて、インストール可能なPCは1台まで(通常は5台)です。
安い理由はあるので、選ぶならば通常版でしょうか。
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2・ジャングル 筆ぐるめ 28 年賀状
(¥2,047) Amazon.co.jp (4/22執筆時)
さらに、年賀状の時期になると、一定期間、機能限定版の「筆ぐるめ 28 年賀状」もあります。
ただし、こちらの場合、さらに、干支は1年分だけ、素材が1200点、フォントが17書体とかなり制限されます。ライセンス数も1大です。
もちろん、年賀状用なので、通年用の素材もありません。
【2021年年賀状用】
3・ソースネクスト 筆王 Ver.25
¥2,530 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
3・筆王2021 Select版 [ダウンロード]
¥2,178 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
筆王は、(もともと価格が安いので)乗換版などはないです。
ただ、機能限定版の、筆王2021 Select版を出しています。
筆王2021 Select版は、編集機能は通常版と変わらない仕様です。
先ほど紹介した優秀なフォト年賀状作成機能・手描き風ツールも付属します。
ただ、デザインについては約1000点に制限されます。選べるフォントの数は、筆王Selectは155書体と多いです。
機能限定版だけで言えば、筆王はわりと良いでしょう。
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1・イラスト充実度 ★★★★★
2・デザインの個性 ★★★★★
3・写真年賀状 ★★★★★
4・住所録作成 ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
以上、ここまでは、Windows版の年賀状ソフトについて、細かく比較してきました。
結論的にどのソフトがオススメかについては、次にMac版の年賀状ソフトを紹介した後、このブログ記事の最後の「結論」で書いていきたいと思います。
2・Mac版の年賀状ソフトの比較
続いて、Macで使える年賀状ソフトを紹介します。
ジャングルの筆ぐるめ for Macが販売終了のため、現状では宛名職人のみです。
4・宛名職人Ver.27 (最新版)
¥8,690 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
イラスト点数:150,000点
フォント総数:155書体
文例数:306点
第1に、宛名職人です。
対応するのは、macOS Mojave(v10.14)から先のバージョンです。
かなり厳しい基準で購買層を減らしているような気もします。
ただ、年賀状ソフトとして一通りの機能を持ちます。
使える、年賀状素材については【こちら 】のメーカーサイトから確認できます。
イラストは総計で15万点となります。
なお、宛名職人は、最近ソースネクストの販売となりました。
そのため、新しい年賀状の多くは、Windows向けの筆王と被ります。
フォントも、日本語フォント36書体、英語フォント79書体・数字40書体です。
Macの場合、ヒラギノ系の質の良いフォントを標準装備しますが、日本語フォントのバラエティが貧弱なので、宛名職人で補えるのは魅力です。
写真年賀状の編集にも対応します。
一方、2020年までは、フォトコラージュ機能がありませんでしたが、今バージョンから加わりました。
Windows版(筆王)の使い勝手に、少し近づいた点は評価できます。
住所録は、Macの住所録と連動するので、iPhoneなどと総合的に管理できて便利です。
今回の結論
おすすめ宛名・年賀状ソフトは結論的にこれ!
というわけで、今回は、宛名・年賀状作成ソフトについて見てきました。
最後にいつものようにオススメソフトを紹介しましょう。
第1に、個性豊かなはがきやを作れる、機能面で最も充実したはがき・年賀状ソフトとしておすすめなのは、
【2021年オールシーズン用】(最新)
1・筆まめ Ver.31 通常版DVD
¥5,882 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
1・筆まめ Ver.31 アップグレード・乗り換え版
¥3,400 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
イラスト点数:450,000点
フォント総数:155書体
文例数:2,724点
1・イラスト充実度 ★★★★★★
2・デザインの個性 ★★★★☆
3・写真年賀状 ★★★★☆
4・住所録作成 ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
3メーカーから選ぶとすれば、筆まめでしょう。
また、年賀状シーズンまでは、オールシーズン用か、その「アップグレード・乗換版」が適当です。
文例・デザイン・フォントが3ソフトの中で最も充実しています。また、デコモードなどのオリジナルの機能も豊富ですし、インターフェースの使い勝手も、老舗だけに考えられています。
宛名面のレイアウトについても、書道家の監修で3メーカーで最も美しいと思います。
人気の「流麗行書体」で長い宛名を作っても、綺麗に配置してくれます。
住所録入力なども使いやすいです。なお、他社メーカーの住所録も読み込めます。
また、(Microsoft・オフィス系を除く)他社の年賀状製品をお持ちなら、安い「筆まめ乗換版」が利用できます。
住所録については、エクセルほか、筆王・筆ぐるめ用の住所録を簡単に移行できるシステムがあるので、乗換も容易です。
第2に、比較的安い価格で購入でき、写真年賀状、書道系年賀状に強いソフトとしておすすめできるのは、
【2020年オールシーズン用】(最新)
3・ソースネクスト 筆王 Ver.25
¥3,900 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
【定額更新サービス】(年間1008円)
3・ソースネクスト 筆王 Ver.25
¥4,180 ソースネクスト直販(4/22執筆時)
イラスト点数:約300,000点
フォント総数:155書体
文例数:1,511点
1・イラスト充実度 ★★★★☆
2・デザインの個性 ★★★★☆
3・写真年賀状 ★★★★★★
4・住所録作成 ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
ソースネクストの筆王が良いでしょう。
こちらもオールシーズン用が良いでしょう。
なお、ソースネクスト直販は、年間1008円で、定額更新(サブスク)できる専用製品を展開します。
「毎年買い替えている」という方は、だいぶ節約になるでしょう。
写真年賀状については、筆まめも優秀です。ただ、総合的な使い勝手と編集能力では、筆王の方が上でしょう。
使い勝手も洗練されているため、感覚的に操作できる点で、初心者向きです。
文字の年賀状についても、簡単に見映えのよい配置にしてくれる手描き風文字ツールが付属です。
その上で、マウスによる自分の手書きで、書道風の文字を作成できる「書道ツール」、子供の字などで自作フォント集ができる「まるで手書き for 筆王」など、「文字創作」の部分で本機はすぐれます。
なお、乗換版は用意されません。しかし、こちらも住所録の他社からの移動も簡単にできます。対応するメーカーは、【こちら】
また、住所録をクラウド(インターネット)上に保管しておき、毎年紛失することがないようにしてくれる機能なども搭載されます。
第3に、若いファミリー向けのデザインが多く、感覚的に利用できるカジュアル系年賀状ソフトとしては、
【2021年オールシーズン用】(最新)
2・ジャングル 筆ぐるめ 28 大盛
¥3,991 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
イラスト点数:20,000点
フォント総数:152書体
文例数:2,000点
1・イラスト充実度 ★★★★☆
2・デザインの個性 ★★★★★★
3・写真年賀状 ★★★☆☆
4・住所録作成 ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
ジャングルの筆ぐるめでしょう。
年賀状のデザインは、主要4ソフトの中で、唯一、ソースネクスト系でないため、珍しいデザインが多いです。
わりとライトでさっぱりした明るめの色合いのデザインが多いので、小さなお子さんがいる「ファミリー向け」には良いと思います。
年賀状ほか、子供向けのデザインも充実しています。
往復はがきに対応できる点も、PTAなど、何らかの行事に割と向くかと思います。
第4に、マックユーザーにおすすめの年賀状ソフトは、
4・宛名職人Ver.27 (最新版)
¥8,690 Amazon.co.jp (4/22執筆時)
イラスト点数:150,000点
フォント総数:155書体
文例数:306点
1・イラスト充実度 ★★★★☆
2・デザインの個性 ★★★★☆
3・写真年賀状 ★★★★☆
4・住所録作成 ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
宛名職人でしょう。Macにおいて伝統あるソフトですので、安定的に利用できると思います。
イラスト点数などが弱点でしたが、この部分は、運営会社の変更で、今年度は充実しています。豊富なフォントも魅力ですね。
補足1:はがきの印刷について
というわけで、今回は、年賀状ソフトの話でした。最後に「はがき印刷」の話を補足しておきます。
はがきの代行印刷は、筆ぐるめを除く3本のソフトは、富士フイルムと提携しており、「ネットプリントサービス」が利用できます。
作成ソフトから直接発注でき、投函(消印にこだわるならば、自宅郵送)まで行ってくれます。
ただ、料金は、写真1枚180円、通常160円です。インク代・はがき代を考えても、コスパはあまり良くないです。
コンビニ印刷は、「筆ぐるめ」を含めて、今回紹介した4ソフトは、対応できます。
セブンイレブンのマルチコピー機での印刷に対応となります。料金は、フルカラーで60円です。
ただし、マルチコピー機の仕様の限界で、ふちなしレイアウトに非対応です。また、宛名面の印刷も非対応で、枚数も30枚ごとの注文となります。
年始以後に遅れて届いた年賀状の対応には、便利なので、機能の1つとして覚えておいて損はないです。
なお、マルチコピー機は、インクジェット用の年賀はがきだと詰まるので、普通紙のはがき限定という部分は注意してください。
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ただ、 年賀状ソフトを(わざわざ)購入する方々は、相当の「こだわり派」だと思います。
その点で言えば、やはり印刷まで自分でやるのも良いでしょう。
コスト面でもだいぶ安上がりですし、「印刷まで自分でやった方という達成感」は格別です。
また、差し出す相手別にコメントを挿入したりもできますし、忘れていたり、追加で出す必要が出た差出人にも素早く対応できます。
とくに、写真印刷については、通常はがきのほか、「お年玉付き」の年賀状のインクジェット専用年賀はがきが利用できます。
写真に不向きなカラーレーザー(マルチコピー機)を使うネットプリントより、仕上がりも綺麗です。
なお、ソフトと同時にプリンターの購入を考えている方ですが、このブログ「モノマニア」にはプリンターに関する記事が10本あります。
1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・Mac用プリンターの選び方
10 プリンターの基本的な選び方
年賀状を作る場合ですが選択肢は2つです。
第1に、できるだけコストを抑えてプリンターを選ぶ場合、4色インクのプリンターがオススメです。
このブログでは、【おすすめA4カラープリンターの比較記事(4色)】でまとめています。
第2に、特に写真年賀状・はがきを作る方で、クオリティを重視する場合、6色インクのプリンターがオススメです。
このブログでは、【おすすめA4カラープリンターの比較記事(6色)】でまとめています。
また、プリンターにあまり詳しくない方で、どのサイズ・種類にしたら良いか迷っている方は、上記10番の【プリンターの基本的な選び方の紹介記事】でまとめています。
こちらもよろしくお願いします。
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最後になりましたが、もしこの記事がもしお役に立ったようならば、はてなブックマーク・Twitter Facebookなどで話題を共有していただければ嬉しいです。
ではでは。