撮影:山本華

石破茂は「キングメーカー・二階」をどう見ているか…その共通点と大きな違い

5回目の総裁選に挑むのか

なぜ菅総理は国民に説明できないのか

「昨年の総裁選では、『明治以来の東京一極集中を変える』と、国家像の変革を提示しましたが、届きませんでした。国家像を語るよりは個別具体の政策を打ち出した菅さんが総理となった。現在のコロナ禍に際して、改めて、『なぜ自粛をお願いするか』など、国のスタンスを国民に丁寧に説明することが求められています。

もともと菅総理は、理論を組み立て、それを国民に分かりやすく説明し、共感や理解を求めるというスタイルを今まであまり使ってこられなかった。それで総理になられたのですから、急に説明能力を求められても難しいところもあるでしょう。

現政権では、田村憲久厚労大臣が政府のコロナ対策を丁寧に答弁しています。誠実な閣僚に支えられているところが現政権の強みでしょう。前政権のときにままあった挑発的なところがなくなりました。総理大臣や閣僚は審議をお願いする立場ですから、予算委員会でヤジを飛ばすようなことがあってはなりません。

閣僚が物を言える雰囲気は、以前よりあるように見受けますが、官僚が物を言いにくいという雰囲気は、あまり変わっていないのではないでしょうか」

 

「保守の本質はリベラルであるべき」

石破茂が会長を退いたことで、石破派(水月会)の存在感は薄れた。複数の世話人で運営するかたちで会は維持されたものの、側近だった山本有二衆院議員が昨年12月に休会。2月と3月にそれぞれ退会者が出た。

現在、山本と石破を入れても17人で、総裁選立候補に必要な推薦人20人には届かない。

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