Linked Horizon(リンクトホライズン)- 『進撃の巨人』の主題歌を担当する“リンホラ”とは…?

Linked Horizon(リンクトホライズン)- 『進撃の巨人』の主題歌を担当する“リンホラ”とは…?
タイアップをメインに活動する「Linked Horizon(リンクトホライズン)」は、サウンドクリエイター・Revoが主催する音楽ユニットです。Sound Horizon(サウンドホライズン)とは別名義にあたります。今回は『進撃の巨人』の主題歌を主軸に活躍するリンホラの経歴と代表曲を紹介します。

カルチャ 吹き出し

Linked Horizon(リンクトホライズン)って、『進撃の巨人』の主題歌を歌ってたよね


カルチャ 吹き出し

そうだね。それで紅白にも出場したんだよ


カルチャ 吹き出し

あれ、そういえばSound Horizon(サウンドホライズン)とは何が違うの? 歌っている人は一緒だよね


カルチャ 吹き出し

一緒だけど、活動方針が違うんだ。今日はその2つについて触れながら代表曲を紹介していくよ


カルチャ 吹き出し

よろしくおねがいしまーす!

今回紹介するのは「Linked Horizon(リンクトホライズン)」です。

漫画およびアニメ作品として注目された『進撃の巨人』の主題歌を担当したユニットとして知られ、壮大な世界観を表現する音楽に多くの人が魅了されました。

この記事ではLinked Horizonについて解説しつつ、それとは別にSound Horizon(サウンドホライズン)との違いに触れていきます。

これまでLinked Horizonが担当した主題歌も紹介していくので、気になる方はぜひご覧ください。

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Linked Horizon(リンクトホライズン)とは

Linked Horizon(リンクトホライズン)のRevo
https://twitter.com/L_Horizon_info/media

「Linked Horizon(リンクトホライズン)」とは、サウンドクリエイターのRevo(レヴォ)が主宰する日本の音楽ユニットです。

「リンホラ」または「LH」と略称され、メインメンバーはRevoのみで構成されています。

作詞・作曲・編曲・ヴォーカルは全てRevoがこなし、必要に応じて歌手や奏者をゲストとして呼ぶというスタイルで活動を続けています。

壮大な世界観を音楽で表現するのが特徴的で、物語にも似たその独特な音楽は、これまで多くの人を魅了してきました。

初出は2012年で、Revoがポニーキャニオンに移籍とニンテンドー3DS用ゲーム『ブレイブリーデフォルト』の音楽担当を契機として発足されました。

ちなみにこの「Linked Horizon」の意味ですが、「外の世界と繋がる」という意味が込められています。“Link(リンク)”には“鎖・繋がり”という意味があり、そのためリンホラのロゴにも鎖のデザインが施されています。

Revo主宰によるタイアップ専門のプロジェクト

冒頭でも触れていますが、「Linked Horizon」と「Sound Horizon」は、共にRevoが主宰となって活動するユニットです。

この2つの違いですが、Revoの創作活動を主体にしたものが「Sound Horizon」で、他作品とのタイアップ・コラボを目的としたものが「Linked Horizon」です。

ただ、これは名義を使い分けているだけで、ファンクラブは共通です。なので、全くの別物という扱いではありません。

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リンホラが歌うタイアップ曲一覧

ここでは、Linked Horizonのタイアップ曲を一覧にて紹介しています。

気付いた人もいるかもしれませんが、そのほとんどの楽曲が『進撃の巨人』の主題歌として起用されたものばかりです。リンホラの歌う世界観が、それだけ『進撃の巨人』とマッチしていた証拠でしょう。

時系列順に掲載しているので、楽曲の世界観と作品の世界感を照らし合わせながら、ぜひじっくりと聴いてみてください。

希望へ向う譚詩曲

2012年、Linked Horizon名義で初のリリースとなったシングル「ルクセンダルク小紀行」

そのシングルに収録されているのが、「希望へ向かう譚詩曲」です。ちなみにこの楽曲は、“ひかりへむかうバラッド”と読みます。サンホラでもそうですが、リンホラは読み方が特徴的なものが多く、初見では分からないことがほとんどだと思います。

この楽曲は、ニンテンドー3DS用ゲーム『ブレイブリーデフォルト』の主題歌として起用されました。歌うのはRevoの他に、女性パートではシンガーソングライターのJoelle(ジョエル)が参加しています。

紅蓮の弓矢

2013年にリリースされた「自由の進撃」に収録されている「紅蓮の弓矢」は、テレビアニメ『進撃の巨人』の第1期第1クール目のOPテーマとして使用されました。

巨人が人を喰らうという壮絶な世界観や、主人公のエレン・イエーガーの心情を込めた歌詞が非常に印象的です。アニソンファンからも高く評価され、Revoはこの歌で『第64回紅白歌合戦』に出場し、初のテレビ出演を飾りました。

しかし、初のテレビ出演ということもあって緊張していたのか、歌い終わったRevoは返却するはずのマイクをそのまま持って返ってしまい、スタッフに呼び止められたという面白いエピソードも。

自由の翼

2013年にリリースされた「自由の進撃」に収録されている「自由の翼」は、テレビアニメ『進撃の巨人』の第1期第2クール目のOPテーマとして使用されました。

前半のOPテーマであった「紅蓮の弓矢」とはまた違ったテイストの曲調となっています。オーケストラも含まれた楽曲は、まるで国家のような昂然たる内容に仕上がっています。

紅蓮の座標

2014年に配信限定シングルとしてリリースされた「紅蓮の座標」は、『劇場版 進撃の巨人 前編~紅蓮の弓矢~』の主題歌として使用された楽曲です。現在はアルバムの「進撃の軌跡」にも収録されています。

テレビアニメの総集編として描かれた劇場版ですが、主題歌である「紅蓮の座標」はテレビアニメOP主題歌の「紅蓮の弓矢」に寄せた曲調となっています。

前奏は1分程メロディーのみという大胆な内容ながらも、『進撃の巨人』を思わせるような激しさが表現されています。テレビアニメを振り返るような主題歌となっており、ファンからも好まれている楽曲の1つです。

自由の代償

2015年、配信限定シングルとしてリリースされた「自由の代償」は、テレビアニメの総集編でもある『劇場版 進撃の巨人 後編〜自由の翼〜』の主題歌として使用されました。こちらも現在、アルバム「進撃の軌跡」に収録されている楽曲です。

「紅蓮の座標」もそうでしたが、「自由の代償」もテレビアニメOPテーマの「紅蓮の弓矢」に寄せられた曲です。しかし、この楽曲は構成が少し特殊で、前奏後にサビをいきなり持ってくるという作りになっています。

*2020/04/22 14:45 編集: 剽窃の疑いがあるとのご連絡を頂いたため一部記述を削除しました

青春は花火のように

2015年、配信限定シングルとしてリリースされた「青春は花火のように」。『進撃の巨人』の公式パロディ漫画『進撃!巨人中学校』のアニメ主題歌として使用されました。アルバム「進撃の軌跡」の初回限定版のボーナストラックとして、現在は収録されています。

人類と巨人との戦いを描いた本編とは異なり、『進撃の巨人』のキャラクターが学生生活を送るコミカルな内容となっています。そのため主題歌も壮大というよりは、軽快でポップな印象を感じるかもしれません。

『進撃の巨人』の世界で校歌があれば、こんな曲なのかもしれません。Revoもそれを意識してなのか、歌い終わりでは「進撃!巨人中学校」と締めています。

心臓を捧げよ!

2017年に配信限定シングルとしてリリースされた「心臓を捧げよ!」。テレビアニメ『進撃の巨人 Season2』全編を通してOPとして使用されました。現在この楽曲は、アルバム「進撃の軌跡」に収録されています。

曲名は、『進撃の巨人』の世界において敬礼を表す言葉です。これまでのストーリーで明かされたことや、それぞれのキャラクターの心情が描かれており、心臓を捧げるまでの過程が丁寧に描写されています。

サビでの転調が印象的でもあり、映像の疾走感と合わせると、曲の良さがより際立つと思います。

暁の鎮魂歌

2018年にリリースされたシングル「楽園への進撃」に収録された「暁の鎮魂歌(アカツキノレクイエム)」は、『進撃の巨人 Season3 Part.1』のEDテーマとして使用された楽曲です。ちなみにこの時のOP主題歌は、YOSHIKI feat. HYDEが担当した「Red Swan」でした。

これまでのリンホラの主題歌からすると、全体的に静かな曲調となっています。しかし、終盤にかけての盛り上がりには、恐怖にも似た感情を感じた人もいるのではないでしょうか。

また、このEDには特殊EDが使用されたことでも話題を呼びました。最終話の第12話(49話)において、サビに入る前で映像が逆再生され、Part.1以降のエピソードのワンシーンを切り取ったものが放送されました。リアルタイムで視聴していた人は驚いたことでしょう。気になった方は該当の映像をぜひご覧ください。

憧憬と屍の道


2019年にリリースされた「真実への進撃」。それに収録されている「憧憬と屍の道」は、テレビアニメ『進撃の巨人 Season3 Part.2』のOPテーマとして使用されました。

OP主題歌「紅蓮の弓矢」を踏襲した内容から、物語を語るような哀愁にも似た雰囲気を感じ取ることができる楽曲です。

リンホラらしくないという意見もあるようですが、それはこれまでの『進撃の巨人』の主題歌が強いイメージとして残っているからかもしれません。しかし、これまでの曲は全て繋がっており、『進撃の巨人』のストーリーが進むにつれて主題歌そのものもストーリーを紡いでいるのではないかと思います。

また、この曲の面白いところは意外性でしょう。テレビサイズ版では分からないかもしれませんが、フルでこの曲を聴いてみると、この曲の展開に驚かされるかもしれません。とくにサビの入り方が特殊で、いつサビが流れるのかと思った人もいるのではないでしょうか。まだフルで聴いたことがない人は、ぜひこの機会に聴いてみてください。

その他、『進撃の巨人』を連想させる楽曲

また、主題歌ではありませんが、Linked Horizonがリリースしたシングルおよびアルバムの中には、『進撃の巨人』の世界観に寄せたと思われる楽曲が収録されています。

楽曲名 / 収録作品
  • もしこの壁の中が一軒の家だとしたら / 自由への進撃
  • 黄昏の楽園 / 楽園への進撃
  • 革命の夜に / 楽園への進撃
  • 13の冬 / 真実への進撃
  • 二ヶ月後の君へ / 進撃の軌跡
  • 14文字の伝言 / 進撃の軌跡
  • 最期の戦果 / 進撃の軌跡
  • 神の御業 / 進撃の軌跡
  • 双翼のヒカリ / 進撃の軌跡
  • 彼女は冷たい棺の中で / 進撃の軌跡

『進撃の巨人』に寄り添った曲であることから、リリース当時から多くの考察が飛び交いました。どのようにして『進撃の巨人』の世界観と噛み合っているのか、自分なりの考えで歌詞を紐解き、照らし合わせてみるのも面白いかもしれません。

最後に

いかがだったでしょうか。
話題性から、『進撃の巨人』がメインとなりつつLinked Horizonですが、どの曲も作品の世界観に寄り添っている曲であることがわかります。また、少し違った角度から指摘するような表現も非常に面白いですね。

作品をリスペクトしつつ、自身の音楽性を表現できるリンホラの技量があれば、『進撃の巨人』以外の作品でも、非常に盛り上がるでしょう。今後の活躍にぜひ期待したいです。

それでは、ここまでご覧いただきありがとうございます。

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