Sound Horizon(サウンドホライズン) – Revo率いる幻想楽団の魅力とは…?

Sound Horizon(サウンドホライズン) – Revo率いる幻想楽団の魅力とは…?
サウンドクリエイターのRevo(レヴォ)が主宰するSound Horizon(サウンドホライズン)。物語音楽としてファンに長年愛され、これまで数々の楽曲を世に発信してきました。今回、サンホラの経歴について触れながら、初心者にもおすすめの楽曲を紹介します。

「Sound Horizon(サウンドホライズン)」は、サウンドクリエイターのRevo(レヴォ)が主宰する音楽ユニットです。

「サンホラ」または「SH」と呼ばれ、長年に渡ってファンから支持されてきました。

大人気漫画・アニメ作品である『進撃の巨人』の主題歌を担当した時は、「Linked Horizon(リンクトホライズン)」という名義を使用。

固定概念にとらわれない、独特の音楽センスによって生み出される楽曲の数々は、どれも壮大なストーリーを描いたものとなっています。

今回の記事では、Sound HorizonのRevoの経歴について触れながら、初心者にもおすすめできる曲を紹介していきたいと思います。

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Sound Horizon(サウンドホライズン)とは

Sound Horizon(サウンドホライズン)とは
https://shxanniv.ponycanyon.co.jp/index.html

Sound Horizon(サウンドホライズン)とは、サウンドクリエイターのRevo(レヴォ)が主宰する音楽ユニットのことを指します。

通称「サンホラ」「SH」として知られ、全ての作詞・作曲をRevoが1人で担当しています。

メンバーはRevoのみですが、作品によってゲストヴォーカルや演奏メンバーを招き、参加したメンバーを総称して「幻想楽団」といいます。

サウンドクリエイター・Revo(レヴォ)

黒いグラサン姿が印象的なRevo。

プロフィールに関しては不明ですが、学生時代から音楽に触れ合う日々を過ごしていたようです。

1999年に、自身のホームページ「Sound Horizon」を立ち上げ、インターネット上での活動を開始。

当初はゲームやアニメ音楽のアレンジ曲を発表していましたが、後にストーリー付きのオリジナル曲を発表するようになり、現在の幻想楽団としての音楽が始まりました。

2001年の同人即売会でオリジナルCDを頒布したことが、活動の第一歩として語られています。

ちなみに、ジャケットイラストやサンホラのロゴを担当しているyokoyanとは、この当時からの付き合いのようです。

2004年には地道な活動のかいあり、ベルウッド・レコードよりベストアルバム「Elysion -楽園への前奏曲-」をリリースし、Sound Horizonとしてメジャーデビューを果たします。

この時に収録されたのは自主制作として発表していたアルバムから1~2曲ずつ選出されたものがほとんどで、新曲はトラックの最初と最後にある「Ark」「Yield」のみとなっています。

「Ark」「Yield」は先行収録として、次作「Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜」から収録されていますが、細部が異なり、ファンの間では別の曲として扱われることが多いようです。

ナンバリングされた「Story CD」

サンホラは物語性のある音楽形式を採用しており、これらを「物語音楽」と呼称されています。

「Story CD(ストーリーCD)」と銘打たれたコンセプトアルバムがリリースされており、そのナンバリングはメジャーデビュー以前からカウントされています。

2021年の現在では、1stから順に7th、1つ飛んで9thまでリリースされています。

8thを飛ばした理由に関して明らかにはされていませんが、Revo曰く8thと9thを入れ替えることはできないとのことで、彼自身のこだわりがあるようです。

ちなみにマキシングルはショートストーリーとして扱われており、コンセプトアルバムのようにナンバリングはされてはいません。

これらストーリーCDを発表後には、その収録曲を題材にしたコンサートを開くのが恒例となっており、コンサートを含めての物語音楽とされています。

このストーリーCDですが、「地平線」とも呼ばれています。1stを「第一の地平線」、2ndを「第二の地平線」と数え、ファンの間ではこの数え方が一般的のようです。

「Linked Horizon(リンクトホライズン)」

「Linked Horizon(リンクトホライズン)」とは
https://twitter.com/L_Horizon_info/media

「Linked Horizon(リンクトホライズン)」とは、2012年に発足された新プロジェクトです。

サンホラのRevoが主宰を務め、他作品とのコラボ・タイアップ曲を手掛ける際の名義として使用されました。

「リンホラ」または「LH」と称され、有名なタイアップ作品としては『進撃の巨人』が挙げられます。

作品の人気もあり、2013年の『第64回NHK紅白歌合戦』には、Linked Horizon名義で出場。

ただ、この出場により、サンホラを知らない層からはLinked Horizonというアーティスト名が正式なものであると思われていたようです。

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「サンホラー」「ローラン」とは

つい最近、サンホラを知るようになった人には「サンホラー」「ローラン」という言葉は聞き慣れないと思います。

サンホラーとローランとは、サンホラのファンのことを指します。

ここ最近ではサンホラーと呼ぶ人は少なくなり、今はローランが一般的のようです。

サンホラの公式サイトでも以下のような説明が掲載されています。

「Sound Horizonのファン」のことを指す愛称の一つ。他に「サンホラー」「国民」「旅人」「観測者」「幻想の神々」などと呼ばれることもあるし、「ローラン」という言葉自体がそれらを指すこともある。呼称の仕方に特別な決まりはないため、好きなように名乗れば良いようだ。Sound Horizon楽曲の独特な「転調や変拍子」「読めない歌詞カード」「無駄に韻を踏んだ歌詞」などを「Sound Horizonらしい!」として好む者が多いようなのだが、彼らが最終的に何を思いローランとなったのかは、我々には計り知れない。

http://www.soundhorizon.com/profile/glossary.html

現在のサンホラは第2期

サンホラは1990年~2006年までの活動を第1期、2006年以降の活動を第2期としています。

現在でこそRevoを唯一のメンバーとして活動しているサンホラですが、同人時代から4thアルバム「Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜」まで「Aramary(アラマリ)」というヴォーカルが在籍していました。

このAramaryが在籍していた時期が第1期に該当します。

Aramaryはヴォーカル以外にナレーションやキャラの台詞を担当しており、サンホラのメジャーデビューの際には正式メンバーにするという発表もあるほどでした。

しかし、詳細に関しては不明ですが、4thアルバムコンサートの終了と同時にAramaryが脱退。この脱退時に、サンホラの第1期終了という告知が流れました。

Aramaryの脱退と同時に始まった第2期では、ゲストヴォーカルを起用するというスタイルに変更され、キャラの台詞などには声優が起用されました。

第1期では幻想的なダークファンタジーという印象が強く、第2期ではダークファンタジーに限らず、様々なジャンルを思わせる内容へと傾向しています。

第1期の頃にゲストとして参加していた「Jimang(ジマング)」「霜月はるか」は、第2期になっても参加することはありますが、Aramaryは脱退後に参加したことはありません。

初心者におすすめのサンホラ曲

サンホラは物語音楽と称し、ナンバリングされたコンセプトアルバムを主軸とした活動を行っています。物語を読む感覚で触れ合える音楽に、多くの人が虜となりました。

しかし、これまでサンホラを知らなかった人には、どうしても敷居が高く、とっつきにくいと感じる人もいるかもしれません。

そんなサンホラ初心者にもおすすめできる曲を下記では紹介しています。サンホラに触れるきっかけとして、ぜひご覧ください。

「StarDust」

「StarDust」は、2005年に発売されたアルバム「Elysion ~楽園幻想物語組曲~」に収録されている曲です。

ヴォーカルと台詞はAramaryが担当しており、女性の一途な想いが込められています。アップテンポな曲調でありながら、儚く切ない歌声が大部分を占めるこの曲。歌詞には「赤」を連想させるものが多く、音楽に身を委ねながら共に想像力を掻き立てられるかもしれません。

「朝と夜の物語」

「朝と夜の物語」は、2006年に発売されたアルバム「Roman」に収録されている曲です。

ヴォーカルはHiver Laurant(Revo)、KAORI、YUUKIが担当。台詞には緑川光、能登麻美子、田村かおり、大塚明夫と非常に豪華な面子が起用されています。ちなみにRevoがヴォーカルを担当するのはこの曲が初めてでもあり、当時のファンを驚かせました。サンホラを語る上では外せない曲です。

「石畳の紅き悪魔」

「石畳の紅き悪魔」は、2007年に発売されたシングル「聖戦のイベリア」に収録されている曲です。

ヴォーカルにはShaytan(Revo)、YUUKI、RIKKI、REMI、KAORIが参加。4人以上のヴォーカルが同時に1つの曲に参加するのは今回が初めての試みで、女性と男性の声が合わさり、相乗効果で曲の壮大さを際立たせています。シングル「聖戦のイベリア」は3部構成となっており、アルバムのストーリーCDとは違って初心者でも手を出しやすい曲だと思います。

「硝子の棺で眠る姫君」

「硝子の棺で眠る姫君」は、2010年に発売された「Märchen(Marchen)」に収録されている曲です。

アルバム全体が童話をモチーフに製作されたもので、「硝子の棺で眠る姫君」は白雪姫に該当します。しかし、童話とはいっても「グリム童話」がモチーフにされているため、所々に残酷な描写が垣間見えます。ヴォーカルには、声優として活動し始めたばかりの黒沢ともよが起用されました。初々しさが残る歌声に、今とは違った印象を抱くかもしれません。ポップな曲調で可愛らしくもありますが、歌詞に含まれる言葉を理解すると、明るさの中にちょっとしたホラー要素を感じるかもしれません。

「磔刑の聖女」

「磔刑の聖女」は、2010年に発売された「Märchen(Marchen)」に収録されている曲です。

ヴォーカルはRevo、Joelleが担当。憤怒がテーマとされており、登場する人物の感情が徐々に乱れていく様子が、曲調の変化で表現されています。最後には激しいメタルが加わり、憤怒というテーマに納得できると思います。

最後に

サンホラの楽曲はどれも壮大で、1つの曲だけでは、その世界観を語ることはできません。今回紹介した楽曲はほんの触りの部分でしかなく、これからサンホラを知りたいという人は、ぜひアルバムから全体を眺めてみることをおすすめします。Spotifyなどのサブスクでも配信されていますが、サンホラは歌詞カードにもこだわりがあるので、実際に手に取ってみるのもいいかもしれません。

それでは、ここまでご覧いただきありがとうございます。

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