文法を学習していて意外とわからないのが、「副詞をどこに入れるのか」ということではないでしょうか?
「副詞の位置って難しい、よくわからない…」と思っている人は多いかもしれません。でも、覚える必要があるのは、たった3つのルールだけなんです。
副詞の位置がわかると、自信を持って英作文ができるようになります。ここではすっごくシンプルに!ルールを説明していきますね。
副詞の種類を見分けよう
副詞は、ひとことで言うと「かざり言葉」です。
「速く」走る、「びっくりするくらい」きれいだ、「はっきりと」ものを言う…などなど、副詞を用いることによって、文章をより豊かに表現することができます。
副詞は、いろいろな言葉を飾ることができる=修飾できるだけに、文中のいろいろな場所で現れます。なので、ちょっと複雑に感じる人がいるかもしれません。しかし、先ほども述べたように、そのルールはとてもシンプルです。
さて、これからルールを紹介していきますが、ルールを覚える際に、副詞の種類を見分けられるようにしておきましょう。というのも、副詞はその種類によって、その位置が決まってくるからです。
①動詞を修飾する副詞の位置
まずは、以下の例文を見てください。
A. He walks slowly 彼は「ゆっくりと」歩く
B. Drive safely! 「安全に」運転してね
C. I ate my dinner quickly. 私は「素早く」食事を食べた
「ゆっくりと」歩く、「安全に」運転する…というのは、「『どんなふうに』何をするのか」と言い換えることができます。
「どんなふうに」歩くのか。「ゆっくりと」歩く。「どんなふうに」運転するのか。「安全に」運転する…などなど、このように、「どんなふうに」(何をする)と日本語で言い換えることができれば、動詞を修飾する副詞だと考えましょう。
このような副詞は基本的に動詞の後ろに来ます。ただし、Cの文のように動詞の後ろに目的語がある場合には、目的語のうしろに置きます。
これだけルール① 動詞を修飾する副詞は、動詞(もしくは目的語)の後ろに来る
②頻度などを表す副詞の位置
以下の例文を見てください。
He is always late. 彼は「いつも」遅刻する
I sometimes play the piano. 私は「時々」ピアノを弾く
He often tell a lie. 彼は「頻繁に」嘘をつく
I rarely go abroad. 私は「めったに」海外へ行か「ない」
こちらは、上記で説明した副詞と同じように、動詞を修飾する副詞のグループです。しかし、先ほど述べた副詞と異なるのは、回数・頻度を表しているという点です。「いつも」というのは、「ほとんど毎回」ということですし、「時々」というのは週に1回とか、1か月に1回とかのことですよね。
このように、行動などの頻度や回数を表す副詞は、動詞の後ろには置かれず、別の位置に置かれます。
その位置とは、仮に英文を否定文にした場合に、notが入る部分になります。
例えば、He is late.を否定文にしたら、He is not late.となりますね。そしたら、このnotの部分に、副詞を入れてあげればよいのです。そうすると、He is always late.になります。
同様に、I play the piano. →I don’t play the piano. → I sometimes play the piano.となります。
動詞の場合は動詞の前、be動詞が来る場合はbe動詞のうしろ、助動詞の場合は助動詞のうしろに入れる…という風に説明することもできますが、そこまで細かく覚える必要はありません。「notが入る位置にくる」と覚えれば、応用がきくのでとても簡単です。
ちなみに、really やjustなどの強調を表す副詞も、同じ位置に置かれます。
I really want the new car! 「本当にその車が欲しいんだ!」
I have just arrived at Tokyo station. 「ちょうど東京駅に着いたところだよ」
完了形を否定文にしたら、I have not arrived…になりますね。この場合も、notの位置にjustを入れればOKです。
これだけルール② 頻度等を表す副詞は、否定文にした場合に”not”が入る位置に来る
③それ以外の副詞
副詞は、動詞だけではなく、形容詞や副詞なども修飾することができます(詳細は、記事の最後を見てください)。
それらの副詞に関しては、その副詞が修飾する語・句・節の直前に来ると考えればOKです。
以下の例文を見てみましょう。
He is highly respected. 彼は「非常に」尊敬されている
I ate too much. 食べ「過ぎ」た
Only when it rains do you feel cool. 雨が降ったとき「だけ」涼しく感じる
Luckily, I passed the exam. 「幸運なことに」試験に受かった
highly はrespectedを修飾していますね。また、too muchのtooは、muchを修飾することで、much=「量の多さ」を強調し、多「過ぎる」と言っているわけです。
Luckilyは、I passed the examという文全体を修飾しています。試験に受かったこと=幸運と言い換えることもできますね。また、次の文のOnlyは、when it rainsという節をまるごと修飾しています。「雨が降ったときだけ」と、時間を限定しているわけです。
この辺りになってくると、副詞の知識だけではなく、英文のつくり・構造を見抜くための文法知識が必要になってきます。なので、少し難しいと感じる人がいるかもしれません。
しかし、副詞が置かれる位置についてのルールそのものはとてもシンプルです。もしここで難しいと感じたら、副詞以外の部分についても、文法をもっと学習してくださいね。
これだけルール③ それ以外の副詞は、修飾している語・句・節の直前に来る
ただし、上記で述べた以外にも例外はあります。しかし、基本的にはここまで述べてきた3つのルールさえおさえておけばOKです。
「副詞ってそもそも何よ?よくわからなくなってきた…」という方のために、下記、補足説明を書きました。参考にしてくださいね。
そもそも副詞って何?
「副詞は名詞以外ならなんでも修飾できる」と覚えよう
形容詞と比較してみると、副詞の役割がわかりやすいですよ。以下のように、形容詞の場合は、名詞を修飾する役割があります。
beautiful flowers 「きれいな花」
beautiful 「きれいな」は「花」(名詞)を修飾しているので形容詞。
一方、副詞は名詞以外はなんでも修飾することができます。以下にその用法を紹介しておきますので参考にしてください。
動詞を修飾
Drive safely.
形容詞、副詞、受身の動詞を修飾
This is a surprisingly interesting museum!
「驚くほど」面白い (形容詞interestingを修飾)
You learn everything incredibly quickly!
「信じられないほど」速く (副詞quicklyを修飾)
Your help is greatly appreciated.
「大いに」感謝される (受身動詞appreciatedを修飾)
文全体を修飾
Clearly, he told a lie. 「あきらかに」、彼は嘘をついた
参考になりましたか?
それではまた!
まとめ
・副詞の位置を決めるルールはたったの3つ!
・①動詞を修飾する副詞は、動詞の後ろもしくは目的語の後ろに来る
・②頻度や強調を表す副詞は、notの位置にくる
・③それ以外の副詞は、修飾する部分の直前に来る
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