「パワハラ」が原因? 保育士12人退職 保護者会が市に指導を求める請願書 

「パワハラ」が原因? 保育士12人退職 保護者会が市に指導を求める請願書 
長野県佐久市の保育園で昨年度、12人もの保育士が退職しました。保護者会と職員は理事長のパワハラなどが原因として、21日、市に指導を求める請願書を提出しました。一方、理事長側は「パワハラはなかった」としており主張が対立しています。

請願書を提出したのは、佐久市の認可保育園の保護者会と職員です。園の正常な運営を求めています。

保育園では昨年度、全保育士の2割に当たる12人が相次いで退職しました。一部の保育士は保育園を運営する法人の理事長からパワハラを受けたと主張。「職員には休む権利はないなどと言われた」、「人格を否定する発言があった」としています。

現在も働いている保育士:
「保育士自身が不安を抱えていた。子どもたちのために保育士の心の中を健康にしたいという思い」

現在、保育士は28人で配置基準を満たしており、保育園は運営を続けています。ただ、保護者からは相次ぐ退職に疑問や不安の声が上がりました。

保護者の代表:
「安全な保育ができているか不安を感じながら預けている状況。(保育士も園児も)心から笑いあえる園になってほしい」

先月、理事会は職員に聞き取り調査をした上で、説明会を開催。パワハラは無かったと報告しました。

NBSの取材にも理事長は「パワハラは事実無根。退職は結婚や出産など個々の理由が重なっただけ」と話しています。

職員の主張と食い違っていることから、保護者会は理事長の交代と正常化を求め市と運営する法人に請願書を提出することを決めました。

市は「言い分が食い違っているので状況を把握したい。保育への影響がないか調べたい」としています。