王氏、力士に規律求める「昔は通ったことが、いまは通らない」 - SANSPO.COM(サンスポ)

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王氏、力士に規律求める「昔は通ったことが、いまは通らない」

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有識者会議に出席したプロ野球ソフトバンクの王会長。角界の改革に一役買う  日本相撲協会は21日、東京・墨田区の両国国技館で5月末の理事会で新たに設置された「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の第1回会合を開いた。同会議は国際化が進むなかでの国技発展へ提言を求め、協会運営に関する自己規律指針の作成を諮問するもので、八角理事長(55)=元横綱北勝海=の諮問機関となる。

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 各分野の達者、達人が土俵の将来を見立てる。そんな第1回会合が開かれた。この日は、プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長(79)や女優の紺野美沙子(58)らメンバー8人のほか八角理事長、芝田山広報部長(元横綱大乃国)も列席した。

 この有識者会議は暴力問題など不祥事が続き、暴力問題再発防止検討委員会から外国出身力士に対する指導の在り方などについて、外部有識者による協議の要請を受けて設置された。また、協会は国が策定する中央競技団体の健全運営の指針「ガバナンスコード」の対象外にあるが、コードを尊重した組織運営をはかることも目的としている。

 墨田区生まれの王氏はかつて隣接する台東区にあった蔵前国技館でよく相撲をみていたという。「昔はそれで通ったことが、いまは通らなくなっている。いまの人たちは大変だと思うが、その時代に生きていることを理解し、自分だけの問題ではないと考えてほしい」と自己規律を求める一方、「みなさん(世間)のことを気にしないように。相撲に力が入らなくなっちゃう」と力士への心遣いもみせた。

 会議は3カ月に1度開かれ、協会の諮問機関、横綱審議委員会のように本場所総見、部屋への視察なども計画する。 (奥村展也)

★有識者会議メンバー

 今井敬(経団連名誉会長)、山内昌之(東大名誉教授)、阿刀田高(作家)、王貞治(福岡ソフトバンクホークス会長)、松本白鸚(歌舞伎役者)、大谷剛彦(元最高裁裁判官)、紺野美沙子(俳優)、但木敬一(元検事総長)=順不同

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