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金子圭一校長いじめ隠蔽指示「警察要請も無視」廣瀬爽彩より保身・メディア旭川

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北海道旭川市の中学生・廣瀬爽彩(ひろせさあや)さんが、3月23日に市内の公園で解け始めた雪の中で亡くなっているのが発見された凄惨ないじめ事件。

いじめの加害者生徒や担任の特定が急がれていますが、文春でも少し触れていた地元紙「メディアあさひかわ」を読んでみたところ、北星中学校の前校長・金子圭一による、とんでもないいじめの隠蔽が判明しました。

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金子圭一校長が隠蔽指示

今回入手した「メディアあさひかわ」2019年10月号には、同年6月に廣瀬爽彩さんがウッペツ川に飛び込んだ自殺未遂事件後に学校側がとった、いじめに対する杜撰な対応の全貌が書かれていました。

そこでわかったのは、当時の北星中学校の校長・金子圭一のいじめの隠蔽工作であり、廣瀬爽彩さんが転校後も不適切な画像が拡散され続けた理由でした。

「メディアあさひかわ」によると、北海道警中央署は、不適切な画像の強要や拡散といったいじめの実態を知り、爽彩さんに事情聴取を実施しました。

ところが被害者である爽彩さんは「いじめはない」「自殺ではなく、転んだだけ」と説明したと言います。

爽彩さんが精神的に追い詰められ、報復を恐れてそのように言っていると察した中央署は、加害者へも事情聴取をし、拡散されたデータの削除など、事後対応を学校側へ要請しました。

文春で報じられていたように、警察は加害者たちが証拠隠滅のために削除していたデータを復元し、事態を把握したようです。

事態を重く見た中央署は、加害生徒すべてに事情聴取して、事件の全体像を把握し、画像データの削除を断行すると共に、北星中学に対し、一般生徒らに拡散していると見られる画像データの削除と事後対応を要請したとされる。

引用:メディアあさひかわ(2019年10月号)

ところが学校側は、警察の要請を無視するどころか、爽彩さんの家族や教育委員会に対し「いじめの事実はなかった」「男子生徒らのいたずらが過ぎただけ」と弁明。

実はこの時はまだ、加害者側の家族も事の重大さを感じており、爽彩さんの家族に謝罪する場所を設けてもらえるようお願いしてたにもかかわらず、学校はそれを無視。

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学校側は「校長が中心となり、事件性などなにもない」と、約3月もの間、のらりくらりと逃げ回っていたと、メディア旭川では報じています。
校長がすべての事実を捻じ曲げ、隠蔽しようとしていたのです。

廣瀬爽彩さんが転校したのは、同年の9月でした。
当時の校長・金子圭一のいい加減な対応に絶望し、転校という道を選ぶ以外ないところまで追い込まれてしまった爽彩さんとお母さんですが、金子圭一校長が警察や市教委の要請を無視し続けたことで、その後もさらに苦しめられることになります。

金子圭一校長が隠蔽指示「警察要請も無視」

これまで学校と市教委が組んで、事件の隠蔽を計っていると思っていましたが、「メディアあさひかわ」によると、市教委は1996年の旭川女子中学生集団暴行事件を教訓に、今回は北星中に対し事件への適切な対応や保護者らが求める謝罪の場を作るよう強く求めていたといいます。

ところが学校側は金子圭一校長の元、何も対応していなかったそうです。中央署が要請していた、拡散されている不適切画像の削除にも応じていなかったのではないかと言われています。

金子圭一校長は保護者への説明会も開かず、謝罪の場も設けず、一番の問題である不適切画像すら削除させていなかったようです。

そんな校長の軽い対応が原因となり、加害者生徒たちは自分たちの行ったことを、大したことではないと勘違いしてしまったのではないでしょうか。

爽彩さんが転校後も、復元された不適切画像の流出は続き、PTSDを患った爽彩さんは新しい学校に通うことも出来ず、いじめの後遺症に苦しめられました。
金子圭一の取った杜撰な対応が、爽彩さんを追い込んだ原因の一つといっても、言い過ぎではないのでは。

金子圭一校長・廣瀬爽彩を守らず保身に走る

爽彩さんの家族は事件から2か月ほどたった8月に入り、北星中学校の金子圭一校長がなにも対応する姿勢を見せなかったことで、弁護士をたてて争う姿勢を示しました。

それに驚いた金子圭一校長はようやく重い腰を上げ、8月下旬に当該保護者を集めて説明会を開くことにします。しかしそれには条件が付いたそうで、説明会には爽彩さん側の弁護士は立ち会わせないというものでした。

弁護士が出てくると「ことがさらに複雑になってしまう」とわがままを言いだし、結局予定されていた8月下旬も過ぎてしまい、いつまでたっても話は平行線に。

爽彩さん家族から学校への指導要請を受けた市教委も、爽彩さん家族の希望どおり説明会を開催するよう指示しますが「弁護士を同席させる気はない。説明会や謝罪の場を設ける気はない」とへそを曲げたように態度を硬化させたようです。

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学校側が態度を硬化させた理由を「メディアあさひかわ」は以下のように推測しています。

要するに学校側は、今回の件ではいじめの事実はなく、男子生徒らのいたずらに過ぎなかった。というふうに実際には何もなかったことで処理したかったということのようで「だから学校側の責任はまったくない」という立場を守っている。

引用:メディアあさひかわ(2019年10月号)

金子圭一校長は「廣瀬爽彩さんは北星中の生徒」の記事に書いたように、2020年の3月で退職しています。要するに金子圭一校長は、なんとか自分のいる間は事を荒立てず、穏便に済ませたかったということ。

あと数か月で、無事定年退職を迎えるはずの自身の人生を守るために、必死だったのでしょう。その代償はすべていじめ被害者の廣瀬爽彩さんとその家族に負わせればいいとでも思っていたのか。

結局は「メディアあさひかわ」が水面下で取材を始めたことを知ったことで慌てた学校が「メディアあさひかわ10月号」の発売前の9月11日に、急遽保護者を集めて説明会を実施したそうです。

どこまでも呆れた対応です。

文春に書かれていた「メディアあさひかわ10月号」の内容を知ったことで、廣瀬爽彩さんのいじめがこじれてしまった原因を知ることになりました。

無事定年退職して、後はのんびり暮らそうとしていた金子圭一元校長は、今どのような心境で毎日を過ごしているのでしょうか。

>>>廣瀬爽彩さんは北星中学校の生徒

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