東京都は１０日、新たに５７０人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。こうした中、９日夜の都内の人出を緊急事態宣言解除前と比べたところ、多くの地点で大幅に増えていたことがわかりました。

　東京都は９日、「まん延防止等重点措置」の対象地域に追加されることが正式に決まりました。これを受け、東京都では来週月曜から２３区と６つの市で、飲食店などに午後８時までの時短営業が要請されます。

　これは渋谷スクランブル交差点の９日午後８時の様子です。画面右側がＪＲ渋谷駅、左側がセンター街方向です。駅から街の方向にも、まだ多くの人が向かっているのが分かります。午後９時になると、駅方向に向かう人の姿も徐々に増えてきます。そして午後１０時、人の数はだいぶ減り、駅方面に向かう人が目立ちます。

　９日午後９時の都内の人出を「緊急事態宣言」が出されていた３週間前の同じ時間帯と比べたところ、渋谷駅でプラス３０．５％、表参道駅でプラス３５．９％など、多くの地点で２割から３割増えていたことが分かりました。

　一方、「重点措置」が適用されて初めての金曜日を迎えた大阪など３府県の人出を適用前の先週金曜と比較したところ、大阪・梅田駅でマイナス２３．８％、兵庫・三ノ宮駅でマイナス２０．０％といずれも減少していました。