シンボリックリンクってご存知でしょうか?
フォルダからフォルダへのワームホールみたいなものです。
ショートカットと同じじゃん!って思う方もいると思いますが、シンボリックリンクには以下の利点があります。
- ファイル、フォルダが実際にそこにあるように認識する
- リンクされたファイル、フォルダをいじれば本物のファイルにも反映される
- 生成されるファイルサイズが0キロバイト
仕組みの説明をするとどんどん複雑になってきてしまいますので、上記のようなものだと思っていただければ良いと思います。
じゃ、どうやってこのリンク作成するのかというと結構面倒くさくてコマンドプロンプトに謎の文字列等を打ち込まないといけません。
今日はそんな面倒なシンボリックリンクを簡単に作成できてしまう「Link Shell Extension」の紹介です!
シンボリックリンクってどこでつかうの?
冒頭の説明だけでは不十分だと思いますので、僕が使ってる一例を紹介します。
iPhoneのバックアップを別のドライブへ
iPhoneのバックアップはiTunesというソフトから行うんですが、標準設定であればCドライブへインストールされます。
iPhoneのバックアップ容量が大きくなればなるほどCドライブを圧迫していくわけですが、これが嫌でシンボリックリンクを利用してCドライブから別のドライブへ移動させています。
このようにインストールフォルダから移動できない、バックアップとして別ドライブへ移動したいっといった要望に答えるのがシンボリックリンクの使い道です。
iPhoneのバックアップ移動については個別に記事にしました。下記からどうぞ。
バックアップ用としてリンクさせたフォルダを集結させる
画像のようにバックアップしたいフォルダ、ファイルを1つのフォルダに集結させています。
こうすればバックアップソフトでは集結させたフォルダだけを選択すればいいので、あちこちのパスを指定する必要がありません。
シンボリックリンクで作成したものは本当にそこにあるかのように扱えるので、このような使い方もできてしまいます。
「Link Shell Extension」の使い方
シンボリックリンクの仕組みはわかりましたでしょうか。
ここから「Link Shell Extension」の説明です。
「Link Shell Extension」のダウンロード
上記のリンクからダウンロードページヘ飛ぶことができます。
自分の環境にあったものをダウンロードしましょう。
ランタイムのインストールは必須
ソフトをダウンロードできたら次にランタイムのインストールを行います。
これは「Link Shell Extension」を動かす上で必須です。
同じページでダウンロードできるので64bit版の人は2つ、32bit版の人は1つをインストールします。
「Link Shell Extension」のインストール
インストールはソフトの手順にしたがって行ってください。
完了するとExplorerが再起動します。
シンボリックリンクの作り方
手順は簡単です。
シンボリックリンクにしたいファイル、フォルダを右クリックして、「リンク元として選択」をクリック。
適当な場所で再度右クリックして「リンク作成→シンボリックリンク」を選択します。
すると管理者権限のダイアログがでるので「はい」をクリックすると、シンボリックリンクのファイル、フォルダが作成されます。
アイコンには矢印がついています。
作成したファイル、フォルダのプロパティを見るとどこにリンクされているか確認することができます。
まとめ:シンボリックリンクは覚えておくといろいろ便利!
僕の場合、Cドライブが120GBしかないので、容量の大きいファイルは全てシンボリックリンクを利用して別ドライブに移しています。
このソフトを知るまではコマンドプロンプトから面倒なコマンドを打って作成していたのですが、これがあればマウスボタン数回で済んでしまうお手軽さ。
「Link Shell Extension」は他にもハードリンクやジャンクションといったものも作成できるのですが、僕は使ったことがないので解説に入れませんでした。
詳しく知りたい人は下記のページが参考になると思います。
iPhoneのバックアップもこれを使って移動できますよ!
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