連れ去り指南を公言する岡山テミス法律事務所の柴田収弁護士

ツイッターで「ぽぽひと」と名乗る弁護士の正体

柴田収氏が連れ去り指南を告白したツイート

橋本崇戴棋士の引退のきっかけにもなった、「子供の連れ去り」が社会問題化しています。離婚時に子供を連れ去ることは、子どもに対する虐待、配偶者に対するDVであり、違法です。

しかし、家庭裁判所や弁護士会が連れ去りを容認していることもあって、離婚弁護士の間では、連れ去りという暴力的な手法が蔓延している現状があります。ツイッターでは「ぽぽひと(@popohito)」と名乗る弁護士が、子供の連れ去りや、面会交流阻止などの違法行為に手を染めていることを堂々と告白しています。

連れ去り弁護士の柴田収(しばた しゅう)氏

この「ぽぽひと」と称する悪徳離婚弁護士の正体は、柴田収(しばた しゅう)弁護士(写真右・登録番号40260)です(ツイッターの「ぽぽひと」と「弁護士柴田収」は同一人物です)。柴田収氏は、弁護士法人岡山テミス法律事務所の代表で、この事務所に勤務している板谷多摩樹弁護士(登録番号49691)、山内弘美弁護士(同47497)、宮﨑聖弁護士(同55204)も、同様の違法行為に関与している悪徳離婚弁護士であると考えられます。

柴田収氏とその周辺の弁護士が連れ去り被害者を侮辱

柴田収氏は普段から、弁護士事務所の経営に成功し、収入が多いことをツイートで度々ほのめかししつつ、「離婚事件で稼いでいる」「リソースを全部離婚事件に打ち込むことでポジションを得ている」(2021.4.6 PM9:08)と明言しています。

弁護士にとって離婚事件は、受任は難しくないものの、手間がかかり儲からないと言われています。そのため、どのようにして離婚事件で成功したのか、そのノウハウを知りたい弁護士達が、ツイッターで柴田収氏(@popohito)を支持し、その言葉に耳を傾けています。

一方で、離婚に伴う子の連れ去りが社会問題化するなか、柴田収氏は、子供の連れ去りを容認する他の不良弁護士達とともに、橋本崇戴棋士など子供を連れ去られたり、親権を失って苦しんでいる人に対し、「そういうところだぞ」といった、本人に責任を負わせる言葉などによって、侮辱する発言を繰り返しています。

この記事では、連れ去り弁護士である柴田収氏の実像から、弁護士はどのようにして連れ去り弁護士へと「堕ちる」のかを考えてみたいと思います。

離婚事件の"収益率"を上げるために必要なこと

一般的に、弁護士が収入を安定させるために最初に目指すのは、なるべく多くの法人と顧問契約を結び、月額の顧問料を得ることです。しかし柴田収氏は「顧問先のモンスターカスタマーが雑魚すぎてつまらん」(2020.7.3 AM9:39)、「顧問契約を切ることが選択肢に入ってきた」(2018.11.12 PM0:09)などとツイートしており、顧問先の会社を大事に扱うつもりはないようです。それは、柴田収氏が法人との顧問契約に頼らなくても、離婚事件で簡単に収益をあげる方法を知っているからです。

ではなぜ柴田収氏は、積極的には手がけない弁護士も多い離婚事件で、成功することができたのでしょうか。その大きな理由に、柴田氏が告白した「子供の連れ去り」という合法犯罪があると考えられます。

弁護士にとって、離婚事件で利益率を上げるには、なるべく手間をかけずに、短期間で離婚を成立させる必要があります。弁護士の報酬は着手金や成功報酬が中心なので、事件が長引いても報酬総額はあまり変わりません。一方でコストや手間がかかるので、収益率は低下します。

短期間で離婚を成立させるためには、父母のどちらかに離婚への迷いが生じたり、あるいは父母の法的な立場が拮抗し争いが長期化するといった事態を避ける必要があります。そのために「連れ去り」は有効なのです。連れ去りをすれば、父母関係を修復不能にできるうえ、連れ去り側は法的に有利になるどころか、連れ去り弁護士は、子供の誘拐犯としての立場を利用して、実質的に相手を裁けるようになるからです。

「連れ去り」は誘拐という犯罪行為です。しかし、日本の家庭裁判所や弁護士会は、子供の権利を尊重する意識が非常に低く、子の連れ去りを事実上容認しているので、諸外国では犯罪となる「連れ去り」が、現在の日本では合法犯罪となっています。とはいえ、本来は違法行為なので、連れ去りを手掛けていると公言する弁護士は少ないのですが、柴田収氏はツイッターにおいて「うち、普通に連れ去りを指南するで。」(2021.4.4 PM2:42)とあっさり公言したのです。

グーグル検索対策で「一見客」を大量に集客

連れ去りや脅しなどの合法犯罪によって、離婚事件を短期間で処理するとしても、そもそも依頼人がたくさん集まらなければ収益は上げられません。柴田収氏は、どのようにして集客をしているのでしょうか。

岡山テミス法律事務所のHP

柴田氏はツイッターで「独立したときはホームページで集客する一見さんウェルカムの事務所にすることにした」(2020/10/15 AM11:21)と言っています。また、「ホームページを立ち上げるにあたって想定した仮想競争相手は、弁護士ではなく行政書士だったな。地名+離婚で検索したらトップに上がってくるのが行政書士のホームページだったから、こいつを蹴落とすのを最初の目標にした。」(2016/6/3 AM11:11)とも述べています。その言葉通り、柴田氏はホームページ経由での集客を目指して、業者に作成を依頼しました。グーグル検索で上位表示されるよう、いわゆるSEO対策も行っているようです。

その結果、現在「離婚 岡山」というキーワードでグーグル検索をすると、柴田収氏が代表を務める「岡山テミス法律事務所」が弁護士事務所としては検索結果の一番上に出てきます。ちなみに2番目はアディーレ、3番目はベリーベストです。

このように柴田収氏は、グーグル検索を意識したホームページを作成して多くの離婚案件を集めて、それらを連れ去りによって短期間で処理することにより、利益率を上げているものと考えられます。ホームページ集客の過程では、後述する柴田氏の弁護士としては珍しい経歴(数学の素養)も役に立っているものと考えられます。

「弁護士カースト」内での低い地位

しかし、全ての離婚弁護士弁護士が、柴田収氏のような連れ去り弁護士であるわけではありません。いくら連れ去りをすれば稼げるとはいっても、子供の連れ去りは子どもに対する虐待であり、子供を連れ去られる親に対するDVでもあります。弁護士としての誇りを捨てて、連れ去りを手がけることに躊躇する弁護士も多いでしょう。

また一般人からすれば、せっかく弁護士という尊敬される肩書を手に入れながら、連れ去りなどの反社会的な行為に手を染める弁護士がいるのは、とても不思議に思えます。なぜ柴田収氏は弁護士の倫理を捨てて、連れ去り弁護士になってしまったのでしょうか。その理由を探るために、柴田氏の経歴を見てみたいと思います。

柴田収氏が卒業した岡山大学法科大学院

柴田収氏は、1979年生まれの41歳。2008年度の新62期司法試験に合格し、2009年に30歳で弁護士登録しています。この「新62期」の弁護士は、司法試験合格が最も簡単だったため、弁護士の質が低いと言われています。柴田収氏はその新62期の司法試験のなかでも「合格順位は低かった」(2021.3.13 PM10:33)「今なら不合格ですね」(2020.8.14 PM0:47)とツイートしています。司法試験の前年まで在籍していた岡山大学ロースクールでは、留年もしていたようです。

このように柴田氏は、弁護士の世界ではエリートとはいえません。むしろ、底辺に近い位置にいる弁護士です。就職の際も、「面接にたどり着くまでが相当厳しかった」(LIBRA 2011/1)と語っています。「”つて”で何とか面接まで漕ぎつけたところ、たまたま所長と相性が合ったため、採用された」(同)結果、柴田氏は地元岡山の秋山義信法律事務所に入所します。

このように、柴田収氏の弁護士カースト内での地位の低さが、弁護士としての威厳や名誉を重んじる気持ちの低さ、プライドの低さ、ひいては倫理観の低さにつながっている可能性があります。

進学校から大学中退、そして法曹へ進む異色の経歴

柴田収氏の経歴を更にさかのぼって見てみましょう。柴田収氏がロースクールに入るまでの経歴は少し変わっています。

柴田氏は、岡山の進学校である岡山白陵高校を卒業しています。高校時代は「勉強さえできればそれなりのポジションを取れる高校時代は生きやすかった」(2017.5.12 PM1:16)と感じていたようです。

ツイッターで挫折体験を語る柴田収氏

しかしその後、大きな挫折が訪れます。大学は東京工業大学理学部数学科に進学しました。しかし、東工大では数学の授業についていけなくなり、留年して、そのまま退学せざるを得なくなります。これは柴田氏にとって大きな挫折体験になりました。柴田氏はその方針転換して、北海道大学法学部に編入学し、卒業は岡山大学ロースクールへと、法律の道に進んだのです。

このような挫折の経験は、柴田収氏の中に、収入の面で見返したいという気持ちを生んだようです。柴田氏はツイッターで、自分の収入が大学や司法試験の同期と比べて多いことについてもたびたび言及しています。そして、柴田氏の大学の同期が大企業で出世したとしても、「弁護士の方が収入いいな」(2021.2.7 AM9:52)と述べています。このように、挫折体験を癒やすために、金銭的に成功したいという強い気持ちも、柴田氏が連れ去り弁護士になってでも収入を得ようとする一つの理由になっているのではないかと考えられます。

一方で柴田収氏は「独立してそれなりに経営に成功してそれなりに収入も得ている。でも、経営のことなんか気にせず職人芸を極める人生を本当は送りたかった。それが出来ないから、経営のことを考える人生を送っている。」(2016.11.29 AM1:31)と、かつて目指した道への未練も述べています。また「東工大理学部にいたときにもうちょっと勉強頑張って情報科学科に進学してAIの研究したりしていたら今頃全く違った人生を歩んでいたんだろうなあ。」(2021.3.16 AM8:17)とも言っています。

このような柴田収氏の専門職への未練の気持ちは、たとえ犯罪の道であっても、連れ去り弁護士としての専門を極めたいという、柴田氏の開き直りを生んでいるように感じられます。

子供の気持ちへの配慮欠如は発達障害が原因?

なお柴田収氏は「この歳になって自分が発達障害だと気付いた」(2017.5.12 PM1:08)などと述べ、自分が発達障害であること、そして二人の子供も共に自閉症であることもツイッターで告白しています。

子供の連れ去りに肯定的で、自分の発達障害を告白した弁護士としては、他に高木良平弁護士がいます。発達障害の人は、他人の気持ちや意図を想像するのが苦手である場合が多いと言われていまが、子供の連れ去りを実行する際には、子供の気持ちを想像できないことが、むしろ連れ去りを遂行する上では、有利に働くものと考えられます。連れ去りによって苦しむ子供や、相手の気持ちを想像してしまうと、その罪悪感で手が止まってしまうかもしれません。しかし、そもそも他人の気持ちがわからない人は、罪悪感を感じにくいので、連れ去りに関しては仕事が捗ると考えられるからです。

また柴田収氏は、「面会交流の阻止」により報酬を得る仕事も手掛けています。柴田氏は面会交流阻止の是非ではなく、その仕事としての難易度に目を向けて「簡単に面会交流を阻止できるなら、それを売りにしてガンガン集客して大儲けしたい。需要は山程あるんだから。」(2020.12.14 PM4:16)とまで発言しています。このような無神経な発言は、子供の気持ちが少しでもわかる人間なら、できないことでしょう。

なお、柴田収氏が面会交流の阻止や制限に"成功"した場合に受け取る成功報酬は、岡山テミス法律事務所のHPによれば、着手金59万8000円、成功報酬59万8000円の、合計119万6000円です。柴田収氏は、父母の離婚時の対立感情を悪用し、子供を泣かせて暴利を得ているのです。

本サイトでは以前、奈良の悪徳離婚弁護士・西村香苗が、子供の入学式への親の出席を拒否するよう助言していた問題について取り上げました。この件についても、柴田収氏は「誤送信はアレだが内容自体は全く問題がない」(2021.3.2 PM3:48)と、弁護士視点の、ずれたコメントしています。柴田氏には、「子供のために父母が協力して面会交流を実施すべきである」という発想は、西村香苗氏と同様、全くありません。

これらの発言から、柴田収氏は、親から引き離される子供の気持ちへの配慮が欠如している点において、一貫していると言えます。柴田氏が自分に発達障害という障害があるという自覚があるのであれば、離婚事件を扱うときには、忘れられがちな子供の気持ちを十分に意識するよう心がけたうえで、事件に取り組んでいただきたいものです。

暴力的に事件を解決しようとする弁護士たち

2018年に柴田収氏の懲戒処分が公表された際の報道

柴田収弁護士は、2018年には岡山弁護士会から業務停止1か月の懲戒処分を受けています。相手方の不倫現場を押さえ、その場で相手を脅して離婚届などに署名させるなどしたことが、懲戒の理由です。

子供の連れ去りに肯定的で、懲戒処分を何度も受けた弁護士として有名なのは、大貫憲介弁護士ですが、大貫憲介弁護士と柴田収弁護士に共通するのは、事件を解決するために強引な手法を取ったために、懲戒処分を受けたということです。子供の連れ去り自体が暴力ですから、連れ去りを肯定している弁護士が、連れ去り以外の行為でも強引な手法を取るのは不思議であはりません。

ただ、懲戒の対象となった事件で柴田氏は、探偵事務所と連携して相手方の不倫の現場を押さえて、その場で「離婚に応じなければ法的措置を取る」と相手を脅しています。もはや柴田氏は弁護士ではなく、暴力によって事件を解決する「反社会的勢力」であると言ってもよいと思います。そのような反社弁護士である柴田収氏からすれば、「子供を連れ去って相手を脅すくらいのことは何でもない」というような感覚になってしまっているのかもしれません。

能力と自己肯定感が低い弁護士に「連れ去り成功体験」を

子供の連れ去りによって安定的な収入を得ている柴田収弁護士ですが、現在は弁護士法人岡山テミス法律事務所の代表として、3人の勤務弁護士(板谷多摩樹弁護士、山内弘美弁護士、宮﨑聖弁護士を使って、子供の連れ去りや面会交流の阻止を行っています。弁護士事務所の経営の面では、勤務弁護士(いわゆるイソ弁)をいかにコントロールし、定着させるかも大事であると考えられます。

この点について柴田収氏は、「零細事務所はキラキラした人なんか来てくれないから、自己肯定感が低い人を拾った上で自己肯定感が高くなる経験を事務所で積ませるんですよ。」(2021.2.3 AM7:00)、「イソ弁に長く勤めてもらうためには、何かの能力が欠けた人間を採用することが必要」(2021.3.29 PM3:36)とツイッターで述べています。柴田氏が「拾った」という「自己肯定感が低く」て「何かがの能力が欠けた人間」とは、板谷多摩樹弁護士、山内弘美弁護士、宮﨑聖弁護士の3人を指していると考えられます。

つまり柴田収氏は、自分と同様に、弁護士のヒエラルキーの中では底辺にいる弁護士を集めて、彼らに「連れ去りをすれば収入が得られる」という成功体験を積ませようとしているのです。そうすれば柴田氏は、自分と同じように子供の連れ去りも躊躇しない、忠実な悪徳弁護士を養成でき、彼らの働きによって、組織の長として収入を得られると考えているのでしょう。

「自己肯定感が低い底辺の人間は、組織で自己実現をさせてやれば、悪事にも手を染める忠実な駒になるから、犯罪に使いやすい」。これはまさに、反社組織のリーダーの行動原理です。

しかし、法律は弁護士たちの自己実現のためにあるのではありません。板谷多摩樹氏、山内弘美氏、宮﨑聖氏が、連れ去り行為によって子供を苦しめて収入を得ているのなら、いくらその仕事に充実感を感じているとしても、今すぐにやめるべきでしょう。連れ去り弁護士の柴田収氏をお手本にしていてはだめです。

なお柴田氏は、「69期のイソ弁氏がメンタルを病んだ」(2021.1.21 AM11:40)と述べ、69期の宮﨑聖弁護士がうつ病になったことにも言及しています。しかし、連れ去りや親子の引き離しの仕事をしていれば、宮﨑聖氏のように精神を病むほうが、むしろ健全な精神の持ち主なのではないか思います。もしかすると、宮﨑聖氏は良心が残っている弁護士なのかもしれません。

子供を幸せにする弁護士が活躍する司法システムへ

以上のように、柴田収氏が子供の連れ去りに手を染めるようになるまで「堕ちた」経緯や現状を見てみると、法曹ヒエラルキーのなかでエリートとは言えない弁護士達にとって、離婚で子供を連れ去りや面会交流阻止を手掛けることが、身を立てるための数少ない手段となっていることがわかります。

柴田収氏と仲が良いと判定されたツイッターアカウント(2021.4.15)

おそらく柴田収氏と同じようなことをしている弁護士が、日本には無数にいるのではないでしょうか。ツイッターで柴田収氏(ぽぽひと)を支持し、連れ去りを肯定している弁護士達を観察していると、成功をちらつかせる柴田収氏のノウハウを手に入れて、柴田氏と同じように成功したいという熱気を感じます。

そのような連れ去りを肯定する悪徳弁護士達が、こぞって親権制度の見直し等に反対して、"更生"を自ら拒んでいるのは、残念なことです。もしかすると、制度の見直しにより、自分たちの自己実現が阻まれ、存在理由を失うことを恐れているのかもしれません。

しかし、そもそも、倫理に反する行為をしなければ弁護士が稼げない現在の仕組みや、連れ去りで子供を泣かせた弁護士ほど大きな利益を得られるような現状の司法システムが、おかしいのです。これからは、子供を幸せにするために頑張った弁護士が稼げる司法システムを作るため、親権制度や弁護士の報酬制度について見直していく必要があるのではないでしょうか。

今後も弁護士は、高い職業倫理を保ち、世間から尊敬される職業であり続けて欲しいと思います。

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