現在、自由劇場で上演中の『ジーザス・クライスト=スーパースター』エルサレム・バージョン。
この作品は、『オペラ座の怪人』、『キャッツ』など劇団四季を代表するミュージカルの作曲家であるアンドリュー・ロイド=ウェバーの初期の大傑作として知られ、日本初演から約40年を経た今も、2週間の東京公演が開幕前に完売するという熱烈な人気を誇っています。
その『ジーザス~』エルサレム・バージョンが、東京公演に続いて、ついに10年ぶりの全国公演に出発します!
8月29日~12月14日まで、東京・八王子市を皮切りに全53都市をまたにかけた巡礼の旅。
8月14日(木)には、舞台を終えたばかりの俳優たちが冬稽古場に揃い、北は青森から南は熊本までの全国より集まったマスメディア関係者を前に合同取材会に臨みました!
会場にずらりと並んだのは、ジーザス役の神永東吾、ユダ役の芝 清道、マリア役の笠松はる、ピラト役の村 俊英、ヘロデ王役の下村尊則ら、この日舞台を務めた12名に、ダブルキャストとしてマリア役の観月さら、カヤパ役の高井 治を加えた総勢14名。
普段は専用劇場への出演が多い実力派俳優が並んだ光景は、それだけで壮観な上に、今回は全国公演! このカンパニーの舞台を日本中の皆様にご覧いただける。そう思うだけで、今から胸が高鳴る瞬間でした。
ジーザス役・神永東吾
基本を大事に、素晴らしい音楽と脚本を最初から最後まで丁寧に演じてまいります。1時間45分のすべて見所ですので、楽しみにしていてください!
全国の皆さんにお会いできること、とてもワクワクしていますが、地元のおいしい料理の誘惑が少し心配ですね。ジーザスは裸のシーンが多いので、食べ過ぎることのないように気を付けないといけません。
イスカリオテのユダ役・芝 清道
楽譜に忠実に、楽曲の演奏者であるという感覚で、感情ではなく、メロディーと言葉の深みを表現していきたいと思います。役と音楽と言葉に殉じる、そういう決意で今、舞台に立っています。
ユダがなぜ裏切り、死ななければならなかったのか? ジーザスが光なら、ユダは影です。影が濃ければ濃いほど、闇が深ければ深いほど、光が輝きを放ち、ドラマティックになっていきます。その激しくも繊細な陰影を描き切りたい。
この舞台は、自分が初めて観たミュージカルであり、俳優を目指すきっかけを与えてくれた作品です。それまで思い描いていたミュージカルのイメージが吹き飛ぶ、とてつもない体験でした。ですから、ファンの皆さんはもちろん、全国のまだミュージカルを観たことがない皆さんに、ぜひご覧いただきたい。そして、自分と同じ衝撃を味わってほしいですね。
マグダラのマリア役・笠松はる
高校生の時に、やっとの思いでチケットを手に入れて観劇した時のことを、今でもはっきり覚えています。メインキャストはもちろん、もう一人の主役である"群衆"の圧倒的な存在感は、それこそ3日間うまく眠れないくらい、私の中で衝撃的でした。そんな大切な舞台に、今回、初めて立たせていただいています。
アンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽は歌うのが大変難しいのですが、この作品は特に若き日の情熱とエネルギーに満ちていて、歌っていて我を忘れてしまいそうになります。自分がしっかり役と音楽に向き合えていなければ、引きずられてしまうので、一回一回が真剣勝負です。
全国公演では、ジーザスによって救われ、変わっていくマリアの姿を、毎日新鮮に演じていきたい。そして、私が魅了された"群衆"にも、どうぞ大注目してください!
ヘロデ王役・下村尊則
26歳から20年以上この役を演じていますが、今回ほど丁寧さに重きを置いて演じるのは初めてかも知れません。(記者から「ド肝を抜かれた」との言葉があり)、ヘロデ王は、シリアスな物語の中で一人だけいる"妙なヤツ"。コップの中の水がこぼれない程度に調和を乱さず、皆さんにほっと一息ついていただければと思います。
20年以上この作品にかかわっていますが、自分にとって今回が初めてのツアー。全国、そして地元・八戸の皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
東京公演の熱演とあいまって、期待感が急上昇の『ジーザス・クライスト=スーパースター』エルサレム・バージョン全国公演!
首都圏では8月29日(金)八王子、9月4日(木)茅ケ崎、9月6日(土)川口にて公演がございます。自由劇場のチケット入手が困難だった方はこちらの公演が狙い目です。
スケジュールをチェックして、ぜひ皆様、お近くの劇場へお越しください!