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 2019年5月28日、神奈川県川崎市登戸で発生した児童等19人殺傷事件(いわゆる川崎市登戸通り魔事件)に関して、フジテレビの『FNNニュース』が、「容疑者の部屋にテレビとゲーム機が発見された」と報道した。


 家庭用ゲーム機の世帯普及率は30%以上、テレビに至っては98%であり、これらが部屋にあったという事実から被疑者の人格なり生活なりから何らかの特殊性を見出すことは困難である。
 1989年に犯人が逮捕された宮崎勤事件以降、凶悪事件と若者文化、ことにオタク・カルチャーと過剰に結び付けて報道するのはマスコミの習性のようなものであった。また本件の被疑者は犯行直後に自ら首を斬りつけて死亡したため、マスコミはワイドショー的に話題を膨らませる情報源を大幅に喪失していたことも一因と考えられる。しかし2019年にもなって、ただ単に犯罪容疑者の部屋にテレビとゲーム機があったことを殊更に強調したフジテレビの姿勢はあまりにも偏見に満ちた惰性的なものであり、ネットを中心に強い批判を浴びた。


参考リンク:
「容疑者宅にテレビとゲーム機」 川崎無差別殺傷事件めぐる報道の問題点とは
山田太郎・前参議院議員「ゲーム機をことさら強調し、あたかも犯罪と紐付けるような報道」川崎殺傷事件のテレビ報道に
川崎事件「テレビとゲーム機押収」フジテレビ報道が大炎上
川崎19人殺傷「容疑者の部屋にテレビとゲーム機」報道に批判の声 「ゲームが原因とでも言いたいのか」
【速報】殺人鬼の部屋にテレビとゲーム機があった事が判明!!!!!!・・・という報道への反応

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