藤原さくら
日本テレビ系土曜ドラマ『学校のカイダン』の挿入歌として話題の「Just one girl」のオリジナル・バージョンを収録した、ミニ・アルバム『à la carte』でメジャー・デビューする藤原さくら。ティーンとは思わせない彼女の独特の世界観とスモーキーな歌声は一度耳にすると離れない!
INTERVIEW & TEXT BY 早川加奈子
一緒にやらせてもらっているなんて信じられない
──ささやくようなさくらさんのハスキー・ボイスは、キャットパワーやジョアン・アズ・ア・ポリスウーマンといった海外のインディ・フォークの女性シンガー・ソングライターに通じるというか。歌詞も大半が英語詞だし、やはりそういう音楽の影響は受けてますか?
藤原さくら キャット・パワーはよく似てると言われますね。私自身は、カロ・エメラルド(オランダの女性ジャズ・シンガー)や、ノラ・ジョーンズ(USのジャズ系シンガー・ソングライター)、クー・ドゥ・ピラート(カナダの女性シンガー・ソングライター)とか、いろんな土地の音楽が融合したワールド・ミュージックやジャズが好きなんです。ミュージシャンでもあるお父さんの影響でビートルズとかクリームとかの洋楽ロックを聴くようになって、そこから海外の女性シンガー・ソングライターの音楽が好きになり、自分でも英語で歌いたいと思って曲を作り始めたんです。でも、シンガー・ソングライターになりたいと思った最初のきっかけはYUIさんなんですよ。小学5年生でギターを始めて、そこから弾き語りをするようになったんですけど、いかんせん私は声が低いので、自分に合う歌い方を探してるときに、周りの人からいろんな音楽を教えてもらったりしてるうちに、どんどん洋楽にハマった感じですね。
──じゃあ、今回ミュージシャンの大先輩方(YAGI&RYOTA(SPECIAL OTHERS)、Curly Gifaffe、高田漣、H ZETT M、秋田ゴールドマン(SOIL&”PIMP”SESSIONS)など)と作業をして、またたくさん刺激を受けたんじゃないですか?
藤原 はい。皆さんが私の曲を演奏してくださってる姿も感動しました。例えばスペアザさんは私のお姉ちゃんがファンなのもあって、そんな人たちと一緒にやらせてもらっているなんて信じられない、意味がわからないって感じでした(笑)。あと、私が木琴の音色が好きでなにかしら使いたいなと思ってたら、「Cigarette butts」をプロデュースしてくださったCurly Gifaffeさんが偶然アレンジで入れてくださって。何も言わなくてもやりたかったことが伝わっていて感動しました。
──そんなメジャー・デビュー・ミニアルバム『à la carte』ですが、まず冒頭の「Walking on the clouds」のH ZETT Mさんのピアノの響きとさくらさんの声が抜群にハマってます。
藤原 自分で言うのもなんですけど、そうですよね(笑)。あなたとなら雨でも雲の上にいる気分っていうハッピーな曲なので、ミュージック・ビデオも雲を水に反射させたお洒落なものになりました。
──「Cigarette butts」は年上に恋する気持ちが描かれた歌詞もキュンとしますよね。実体験なのか詮索したくなりますが(笑)。
藤原 ふふふ。そういうふうに共感してもらえたり自分と重ねてもらえたらうれしいし、歌ってよかったなって思います。でも、実体験でなくても主人公になって物語を作ってる感覚だったり、やっぱり自分が思ったことが歌詞になってます。
お母さんが泣いてましたね(照笑)
──「Just one girl (Original Ver.)」は多くの人に知ってもらったきっかけの曲ですね。
藤原 ドラマのおかげで同年代からの反応もあったりして、すごくうれしかったですね。いつもは流れるように曲を作ることが多いけど、この曲は初めてドラマに合わせて書き下ろしした曲でもあるし、ドラマの舞台が高校だったのもあって、高校という社会の中で生きて行くうえでのいろんな思いを書けたらなってことを考えながら詞曲を書いていきました。
──「My Heartthrob」も、まさにティーンの今だからこそ書けた曲だなって。
藤原 ティーンといっても19才だから微妙ですよね(笑)。しかもちょっと恥ずかしい。
──言葉選びがのセンスがいいから恥ずかくなんてないと思うけど。
藤原 「My Heartthrob」はすごい恥ずかしいですよ~。今回これだけは上京前からある曲で、福岡のライブで歌ったらお母さんが「めっちゃ恋してるやん、相手は誰!?」みたいに言ってくるのが嫌でした(笑)。でもこういう曲はピュアな時期にしか書けないから、作れるうちに作っておきましょう(笑)。
──「ありがとうが言える」も素直な曲。
藤原 ほんとにこれも今しか歌えないというか。ありがとうってしみじみ親に言うのは恥ずかしいけど、歌にしたら気持ちが伝えられるというか。福岡のライブで聞かせたときに、お母さんが泣いてましたね(照笑)。
──しかも歌声の効果もあって、大人の恋愛の歌にも聞こえるんです。“私が歌って 今ここで伝えられる それが 素敵なことよね”ってフレーズを10年後に歌ったら、恋した相手もきっとぐっとくるだろうなと思う。
藤原 私は家族に対して歌ってるけど、ある人にとっては友達だったりとか、歌詞っていろんな捉え方ができたり、いろんな見方ができるのがいいですよね。今は私の曲をいろんな方が聞いてくださるし、これからはそういう人たちにも伝わる曲を作っていきたいです。
リリース情報
2015.03.18 ON SALE
MINI ALBUM『à la carte』
スピードスターレコーズ
¥1,800+税