DTMと英語
DTMをやっている上で、ある程度ソフトが使えるようになってくると、避けて通れないのが
英単語や英文法の理解
です。
DTM関連のソフトはほとんどが海外製で、日本語版はそれを所々訳したりしていますが、ベースは外国語なので完全に日本語化するのは難しいです(そしてだいたいが英語です)。
日本人の私たちは、日本語の説明ならある程度は理解ができますが、使っていくうちに英語の文を参照しなければいけないタイミングは必ずやってきます。
英語が得意な人も、苦手な人も、学校で習ったりTOEICで出てくるような英単語の知識だけでは不十分です。それではどうしたらDTMをやる人が英語の文も読めて、さらに進んだソフトの扱いができるようになるのでしょうか?
結論:特徴的な英単語を覚える
DTMや音楽関連で出てくる英単語には、この世界での独特な言い回しや表現、特有の意味などがあります。それを示す単語やイディオムをピンポイントで抑えておけば、細かくはわからなくても大体の英文の意味を把握することができます。
そこで今回は、DTM関連でよく出てくる英単語とその意味をピックアップしてご紹介します。
DTM頻出英単語
DTMソフトで頻出の英単語をピックアップしました。
カタカナ読みはあくまで参考としてください。
また、それぞれの単語は全ての意味を網羅してはいません。あくまで、DTMをする際に知っておくべき意味を説明いたしました。
ソフトウェア全般
compatible(コンペイティブル):互換の
ソフト×ソフトとか、ソフト×ハードとかの組み合わせで使えるかどうか、という説明の場面で使われることが多いです。
suite(スウィート):組、揃(そろ)い
一式、という意味が近いと思います。DAWソフトなどは、音楽制作にまつわる様々な機能を備えています。そういった意味合いで、スウィートという言葉が使われることがあります。
registration(レジストレーション):登録
ユーザー登録、などのシーンで使われることの多い言葉です。製品を買ったら、その製品のメーカーサイトでユーザー登録を行ってから、シリアルを入力してアクティベーションする、という流れが一般的です。
activation(アクティベーション):活性化
大体のソフトは、ダウンロードからインストールまでは誰でもできるように作られています。それを使えるかどうかは、製品を購入した人だけができるようになっています。製品を購入して、実際にそのソフトを起動して使えるようにすることをアクティベーションと呼びます。
音楽用語
key signature(キーシグネチャー):調号
ハ長調(Cメジャー)やイ短調(Aマイナー)など、その曲の調を表す記号。つまり#がいくつとか、♭が幾つとか、それを表す言葉です。
time signature(タイムシグネチャー):拍子記号
4/4拍子とか、6/8拍子とか、拍の数え方を表す記号のことを指します。
シンセサイザー
oscillator(オシレーター):振動子
音の波形を作り出すものです。ついでに、LFOは「Low Frequency Oscillator(ローフリケンシーオシレーター)」の略で、それ単体では使わずに、うねりを作ったりなどの補助的な役割で使われます。
modulation(モジュレーション):変調
波形を変化させることを言います。うねりを加えたり、音量を大小させたりする効果などがあります。
filter(フィルター):ろ過
フィルターは既に日本語として使われていますが、DTM関連では周波数に対する用語だということを覚えておく必要があります。低域や高域など、特定の周波数を通し、他を通さない、といった機能を持つものになります。
resonance(レゾナンス):共鳴
上記のフィルターについている機能で、遮断する周波数付近を強調することを言います。
まとめ:まずは英単語の意味を把握しましょう
英語の文章を理解するには次の二つのステップが必要です。
- 英単語の訳そのものを知る
- 日本語としての意味を理解する
1.だけでは不十分なのは明らかです。一つの英単語だけでも様々な意味があり、文脈によって異なってくるからです。2.まで行って初めて、“我々外国人”が英語を自分たちの言語で理解することができるようになります。
DTMに日々取り組まれている皆さんを応援しています!ご参考になれば幸いです。


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