トリチウム「ゆるキャラ」 チラシと動画、公開取りやめ 復興庁

毎日新聞 / 2021年4月14日 21時50分

東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出決定を受け、復興庁が発表したチラシに登場するトリチウムのキャラクター=復興庁ホームページより

 東京電力福島第1原発の汚染処理水に含まれる放射性物質トリチウムの安全性をアピールするチラシと動画について、復興庁は14日夜、ホームページでの公開を取りやめた。処理水を海に流す方針を政府が決めた13日、トリチウムを「ゆるキャラ」のようなデザインで公表したところ批判が相次いだ。同庁は「意見を踏まえデザインを修正したい」としている。

 チラシと動画は同じ内容で、トリチウムが海水や人体にも存在することや、体内に入っても蓄積されず水とともに排出されることなどを説明した。キャラクターの扱いを巡り、ツイッター上などで「無神経だ」「イメージ操作」といった批判が多数寄せられた。

 同庁は「修正した上で早急に公開し直したい。自治体などにチラシを配布するかどうかは検討したい」としている。【関谷俊介】

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