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本当にあった恐怖の神隠し事件 1998年3月7日徳島県貞光町男児行方不明事件

  • 社会 | 週刊実話2020年01月04日 22時30分
 1989年3月7日、両親らとともに徳島県貞光町(現・つるぎ町)にある親戚宅を訪れていた松岡伸矢くん(4歳)が、親の目を離した隙にこつ然と姿を消してから、今年で30年もの長い年月が経過した。その間、テレビの公開捜査番組で「同一人物では?」と言われる人物が登場するなどしたが、いずれにしろ、伸矢くんは親のもとへ戻っていない。

 伸矢くんが失踪したのは、茨城県に暮らす松岡さん一家が徳島での親戚の葬儀を終えて、親戚宅に泊まって迎えた朝のことだ。父親が親戚と一緒に長女、伸矢くん、次男の3人の子どもを連れての散歩から戻ったところ、父親は抱いていた次男を母親に戻すためいったん家の中に入り、玄関先に戻った。ところが、いるはずの伸矢くんの姿が消えていたという。この間、わずか20秒ほど…。

 父親はすぐに辺りを捜し、家族、親類、地元の消防団も捜索に加わったが、伸矢くんの行方は分からず、その日のうちに県警以下100人、翌8日には200人を動員しての大捜索に発展。それでも当日は林道の終点付近に地元の人間以外はほとんど出入りがなく、車を見かけた者もいなかったということから、手掛かりすら掴むことができない。

そのまま事件から数日経ってしまったが、翌日には茨城に帰ろうという16日になり、謎の電話が宿泊先である親戚宅にかかってくる。
「奥さんはいますか?」

 父親が受話器をとると、徳島訛りの声で女は母親を呼び出すのだった。母親に代わると「ナカハラマリコの母」と名乗るその女は、「◯◯幼稚園の◯組の父兄です。幼稚園で見舞金を集めたのですが、どちらに送ればいいのでしょうか。もう帰ってくるんですか?」と尋ねる。◯◯幼稚園とは、伸矢くんと長女が通う幼稚園。母親は「明日帰ります」と伝えたが、茨城に戻って確かめたところ「ナカハラマリコ」という園児は存在していなかった…。

「ナカハラマリコの母」が徳島の人間だとすれば、なぜ茨城の幼稚園のことを知っているのか? また、茨城の人間であればなぜ親戚宅の電話番号を知り、徳島訛りで喋るのか? どちらの事情にも通じ、すぐ近くから松岡さん一家の動向を見張っている者なのか…?

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