変異ウイルス感染「著しく増加」 東京都の専門家会議
東京都が8日開いた新型コロナウイルスの感染状況などを評価するモニタリング会議で、専門家は都内の変異ウイルスの感染状況について「著しく増加している」と評価した。感染力が強く、第3波を超える感染拡大の危険があるとして、「直ちに対策を講じる必要がある」と指摘した。
同会議では、感染経路をみると職場や会食での割合が上昇していると報告した。改めて基本的な感染予防対策の徹底やテレワークの実施を呼びかけた。
医療提供体制については、個室病床が逼迫し始めていることに言及した。南アフリカやブラジルで確認された変異ウイルスに感染している患者は、確定前から個室管理が必要とされているからだ。
都内の感染状況の悪化を踏まえ、都は新型コロナ対策で緊急事態宣言に準じた措置が取れる「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請した。ゴールデンウイーク(GW)が近づくなか、都は新たな対策の検討を進める。