兵庫県、8日の新規感染311人 直近1週間9割が変異型
兵庫県は8日、新型コロナウイルスの感染者を新たに311人確認したと発表した。300人を超えるのは2日連続で、過去3番目に多い。直近の3月22~28日の1週間で、神戸市を除く県内で検査した感染者75人のうち、93.3%が変異ウイルスに感染していたと公表。前週(3月15~21日)の割合も80%に達しており、変異ウイルスの広がりが鮮明になっている。
県によると、入院患者数は7日時点で626人となり3日連続で過去最多を更新した。県が確保した専用病床(839床)の使用率は74.6%、このうち重症病床(116床)の使用率は67.2%となった。県の担当者は「退院基準が厳しい変異ウイルスの影響もあり、病床は逼迫してきている」と話す。変異ウイルスは、これまでにゲノム解析の結果が判明した88人すべてが英国型だった。
兵庫県では神戸など4市で4月5日から緊急事態宣言に準じる措置をとる「まん延防止等重点措置」が適用されている。県は感染の急拡大と医療体制の逼迫を受け、近く新型コロナの対策本部会議を開催する方針。