【独自】「陽性」でも退院...徒歩で帰宅 「病床足りず」東京 医療の今
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医療崩壊への懸念が叫ばれている中、新型コロナウイルスの陽性判定を受けたばかりなのに、10日に退院した男性がいる。
その男性が、FNNの取材に応じた。
思ってもみなかった新型コロナウイルス陽性。
そして隔離された入院生活。
新型コロナウイルスで入院していた、渡辺一誠さん(40)「39度以上(熱)がずっと続いたりするので、最高40.3度くらいまで上がりました」
都内に住む40歳の渡辺さんは、2週間の入院生活を経て、10日に退院した。
しかし、最後の検査の結果は。
渡辺一誠さん(40)「(検査はいつ?)おとといの朝が最後の検査で、思いっきり陽性だったということで」
陽性判定が出たばかりなのに退院。
渡辺一誠さん(40)「直接、ドクターが来て説明してくれた。実は、体も元気だし、自宅待機というのが、保健所の方で認められたと。病院にいた方が絶対安全なので、病院にいるべきかなと思ったんですが、(医師との話で)『ご存じかと思うんですけど、病床が足りてなくて』という話もでました。病床をあけないといけないという責任感が出てきて、退院しようかなと」
陽性のままかもしれないのに自宅に。
実は厚労省は、医療崩壊への懸念から、高齢者などを除く軽症者について、検査の結果が陽性でも宿泊施設や自宅での療養を原則としている。
渡辺一誠さん(40)「(不安は?)めちゃくちゃ複雑ですね。その制度自体に。僕自身には症状もないので、ほぼ自宅にいればすむ。外に出なければいいだけなんで。でも一定数、変なことをする人も出てくるじゃないですか。自宅待機の人が外に出て事件を起こすという。愛知県でもあったと思うんですけど、この行政はという感じですね」、「(自宅までは歩いた?)歩きました」
これから待っているのは、コロナ陽性判定を受けたままでの2週間の自宅待機。
渡辺一誠さん(40)「(家を出る際の説明は?)いや、だめですよね、それでも」、「(食事はどうするのかの確認は?)なにもされてない」、「(人によっては家を出ていますよね?)出てる人もいると思う。100%いると思います」
渡辺さんは2週間後、再び保健所でPCR検査を受ける予定だという。
(FNNプライムオンライン4月10日掲載。元記事はこちら)
[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]
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