京都大学医学部附属病院は新型コロナに感染し肺が機能しなくなった女性に、家族の肺の一部を移植する世界初の手術を実施したと発表しました。
京都大学医学部附属病院によりますと、関西地区に住む女性は去年の年末、新型コロナウイルスに感染し、肺炎の後遺症で両方の肺が機能しない状態になりました。
人工肺のエクモで命を繋いだものの、肺移植が必要で、女性の夫と息子が、自分の肺の一部を提供すると申し出ました。
手術は、7日に実施され、約11時間で無事終了しました。
コロナ患者に対して生体肺移植が行われたのは世界初です。
【京都大学医学部附属病院 伊達洋至 呼吸器外科長】
「後遺症として、重篤な肺障害を起こした患者にとって、生体肺移植は、希望のある治療法となりうる」
女性は2カ月後には退院できるということです。