東京などで感染が広がっているとみられる、新型コロナウイルスの「E484K」と呼ばれる変異ウイルスについて、民間の検査会社が解析した神奈川県の感染者の6割が、この型だったことが新たにわかった。

神奈川・横浜市の検査会社は、主に神奈川県内の新型コロナ感染者について詳細を調べる全ゲノム解析を行っている。

関西で拡大し、感染力が強いとされる「N501Y」とは異なる「E484K」と呼ばれる変異ウイルスは、ワクチンの効果が低くなる可能性が指摘されているが、この検査会社の解析では、3月、神奈川県内の感染者100人以上のうち、6割が、この型だったという。

テンタムス・ジャパンの小野秀彰研究員「先月に関しては、(「E484K」の変異ウイルスが)6割に達しました。やはり、すでに変異株が優勢になってきているのだなと」

また、この型は、2月には神奈川県で、すでに3割を占めていたという。

国立感染症研究所の分析では、この変異ウイルスは、関東と東北を中心に確認されていて、早い時期に、従来のウイルスから置き換わりつつあったことが裏付けられた形。

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