‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その8 KBS①‐
テーマ:社会・時事一般
大韓民国(韓国) 国旗
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シリーズ記事
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その2①(日本に住む『朝鮮族』とは何か)‐
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その2②(在日コリアンは朝鮮半島を如何に見るか)‐
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その2③(ハンギョレの意識)‐
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その3(かっちんブログより)‐
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その4(嫌韓・憎朝が取り巻く日本社会)‐
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その5(ウリハッキョを迫害する日本政府)‐
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その6(高校無償化『九州裁判』の行方)‐
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その7(日本で唯一『慰安婦の歴史』を教える場所)‐
【関係記事】
‐韓国KBSが朝鮮学校(ウリハッキョ)の無償化闘争をドキュメンタリーで放送‐
【朝鮮学校(高校)授業料無償化における政治と司法の動き】
‐東アジアの今とこれから その13(『恥ずべき歴史』の認識すること)‐
‐朝鮮学校「無償化除外」から考える 在日コリアンの『二重国籍論』‐
‐国益を損ね、『アイデンティティ・ポリティクス』を加速させる日本‐
‐『THE MANZAI』ウーマンラッシュアワーの「朝鮮学校ネタ」について考える‐
‐ウーマン村本大輔さんと朝鮮学校の関係(なぜ漫才で取り上げたのか)‐
【北東アジアの戦後史】
‐シリーズ 日韓会談反対闘争の展開とその歴史的役割 その21(日本の政治運動の問題点)‐
‐新シリーズ・朝鮮統一と日本を考える 最終章(日本自主化のプロセスと東アジアの平和樹立)‐
‐韓国に進出した日本の独占企業の話 最終回(日米独占資本の「相違」と平和国家の欺瞞)‐
‐シリーズ『日米同盟』の正体 最終回(米日韓の断ち切れぬ軛)‐
‐シリーズ こうして「在日」は生まれた その10(リアルにおける差別)‐
【在日コリアンの国籍問題】
有名在日ブロガーのかっちんさんの記事より、今回のKBS特集を知りました。
本動画はすべて韓国語なので、在日コリアンの友人と協力して翻訳作業に入らさせていただこうと思います。
正直今までのJTBCニュースのように、ネット上にハングルの全文ページを掲載したものがないので、Youtubeの精度の低い字幕を頼りに解読していくので、もしかしたら誤字誤用があるかもしれないので、皆さまにご迷惑をおかけして申し訳ございません。
まあ大体の文脈でご理解いただければ幸いです。
※ご指摘の方はコメントで、承り次第、訂正いたします。
・韓国大手メディアによる朝鮮学校特集 その今と昔
[4·24 기획] 재일조선인, 그리고 조선학교 / KBS뉴스(News)
([4・24企画] 在日朝鮮人、 そして朝鮮学校 / KBSニュース(News))
https://www.youtube.com/watch?v=AXkVVWRl4pE
【冒頭 男性キャスター 0分02秒】
視聴者の皆さん、もしかしたら“朝鮮学校”をご存知でしょうか。
たぶん、日本にある北韓学校(北朝鮮学校)という程度に認識されていると思います。
【冒頭 女性キャスター 0分09秒】
光復後(日本の植民地解放後)に日本で生きていた同胞たちは、“国語講習所”を建て自分たちの言葉や文字を教え始めたのですが、この“講習所”が朝鮮学校の前身です。
【男性キャスター 0分19秒】
「日本式教育」に従わねばならないという、日本政府の抑圧の中で、『4・24教育闘争』というたたかいも繰り広げられました。1950年代後半からは、北韓(北朝鮮)の教育支援を受けつつ、日本の世論が悪化することもありました。
【女性キャスター 0分32秒】
今週の『南北の窓』(※)では、この朝鮮学校にせまります。まず日本にある朝鮮学校を、イ・スジョン記者と一緒に行ってみましょう。
※南北の窓(なんぼくのまど、韓国語:남북의 창 ナムブクェ・チャン)は大韓民国・韓国放送公社で制作され、KBS1で放送されているテレビ番組。
『Weblio字書』より
https://www.weblio.jp/content/%E5%8D%97%E5%8C%97%E3%81%AE%E7%AA%93
【イ・スジョン記者 0分44秒】
バスに乗って学生たちが到着したところは、韓半島(朝鮮半島)五大名山のひとつである『妙香山(ミョヒャンサン)』です。
『ミョヒャン山』 (Wikiより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%99%E9%A6%99%E5%B1%B1
雲と木々をしたに焼肉を食べ、北韓(北朝鮮)の人気歌謡も歌います。
彼らは日本から来た在日同胞、朝鮮学校の学生たちです。
白頭山天地(頂上)をバックに、日本にいる家族たちによろしくと伝えます。
『ペットゥ山』 (同)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%A0%AD%E5%B1%B1
【神奈川朝鮮中高級学校 学生 1分34秒】
(現地を)見てみたい、お祖父さんお祖母さん。今日私たちは興奮した気持ちをおいて『白頭山(ペットゥサン)』にのぼりました。
【イ・スジョン記者 1分44秒】
毎年夏では、『祖国訪問』という理由で、一週間程度に催される朝鮮学校の北韓(北朝鮮)旅行。
しかし、このような映像は、大部分の北韓(北朝鮮)当国と一部宣伝メディアを通じます。
はたしてこれが、朝鮮学校の「すべて」でしょうか。
(場面は東京朝鮮中高級学校へ 2分5秒)
過去1月(2019年)に、私たちKBS取材陣は、東京の朝鮮学校を訪れました。
私たち(韓国の)学生たちと変わらない姿。特に印象的なものは、南北首脳会談(2018年)関連のニュース(学校掲示板)や、韓国取材陣に対する朝鮮学校生徒たちの「態度」でした。
【朝鮮学校女子生徒たち 2分31秒】
パク・ポゴム大好きです
ソン・ジュンギおっぱ大好きです
パンダン(BTS)大好きです
【イ・スジョン記者 2分40秒】
韓流スターが好きで、統一した韓半島(朝鮮半島)を願う子どもたち。
校長先生も、断片的な姿だけで朝鮮学校が抑圧を受けることに「もどかしい」とおっしゃられます。
【シン・ギルン校長先生 2分55秒】
子どもたちがいつも言うことは、朝鮮学校は「在日同胞の学校」だと述べます。
どのような教育をするのか。朝鮮学校は、日本で生きるけれども、朝鮮人の「精神(アイデンティティ)」を養う、そういう学校であり、祖国統一を願う学校であると、子どもたちは説明しています。
(巷でいうような)「スパイを養成する場所」だとか、そういうところではありません。ほんとうに、私たちの親御さん方は、そのように考えてすらもいません。
【イ・スジョン記者 3分28秒】
1945年、(大日本帝国からの)開放日。日本に残った朝鮮人60余万人(総数は200万人以上)は、一番最初に『国語講習所(クゴカンスプソ)』を立ち上げました。
植民地時代、母国語を知らなかった朝鮮の子どもたちが、はじめて自分たちの言葉や文字を習い始めた場所。しかし学校の未来は順調ではありませんでした。
1948年1月、日本文部科学省は全国知事宛てに「通知書」を送り、朝鮮の子どもたちも日本の教育法に従う学校で、日本語でおこなう授業を受けなくてはならないと指示しました。
そして「通知」に従わない学校は、“強制閉鎖”としました。
35年ぶりに、再び使えるようになった自分たちの言葉や文字。民族教育を要求する朝鮮人たちの運動が、烈火のごとく展開されました。
『4・24教育闘争』です。
日本の黄昏時に道端に出た在日同胞100万人。3000名近くが逮捕され、大阪では16歳の少年が銃に撃たれ亡くなりました。当時8歳のぺ・ヨンエお祖母さんは、今もその日を生々しく記憶しています。
※こちらにもあります
‐韓国KBSが朝鮮学校(ウリハッキョ)の無償化闘争をドキュメンタリーで放送‐
【ペ・ヨンエお祖母さん 4分49秒】
そのまま抱えられて外に投げ捨てられました。
(地面に打ち付けられて)痛かったですけど、それよりも怒りがこみあげてきたし、憤怒する心が悲しみよりも、私たちが昨日まで通った学校が、どうして、そのような目に遭わなければならないのかという気持ちになりました。
【イ・スジョン記者 5分16秒】
1948年から2年間の日本政府による「閉鎖政策」によって、500校の朝鮮学校が門を閉じましたが、学校を守ろうとする同胞たちの努力は継続されました。
1955年には、在日本朝鮮人総聯合会(総連)が結成され、1957年からはじまった北韓(北朝鮮)からの教育援助金支援が、朝鮮学校の拡張に使われるようになります。
日本社会の一部では、北韓(北朝鮮)と総連、朝鮮学校を「ひとつの存在」として考えるようになったのも、このためです。
90年代に『北核問題』が取り沙汰されて、朝鮮学校に対する「世論」は悪化するようになります。
【ペ・ミョンオク弁護士 朝鮮学校卒業生 5分57秒】
私が中学2年生の当時は、チョゴリで学校に通っていました。
全く面識のない二人が、チョゴリのオッコルム(チマチョゴリの結び目)の紐を引っ張って、「これは何だ!?」と、階段から突き落とそうとしました。
それは特に人数が多い、東京の朝鮮学校の女子学生たちは、電車の中でチマチョゴリをナイフで切り裂かれる事件が多くありました。
【イ・スジョン記者 6分34秒】
金正日国防委員長が、日本人の拉致問題を認めたとき、状況は深刻なものへとなりました。
(ヘイト団体『在特会』の朝鮮学校乱入 6分41秒)
‐NHKかんさい熱視線『傷つけられた子どもたちは今~ヘイトスピーチから6年』のネトウヨの反応‐
2009年、『在日特権を許さない市民の会』いわゆる『在特会』という右翼団体員が、京都朝鮮初級学校(小学校)へ侵入を試み、小さな子どもたちを恐怖に陥れました。
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その4(嫌韓・憎朝が取り巻く日本社会)‐
しかし15年間に渡り、朝鮮学校を研究する竜太教授(京都『同志社大学』社会学部)は、北韓(北朝鮮)や総連、朝鮮学校をひとつに規定することに問題があるとします。いわゆる「反日教育をするスパイ学校」だとする主張に、彼はひとりの歴史学者として客観的な視点を提示します。
・迫害の「理由」なんて何でもいい
本日はここまで。
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その7(日本で唯一『慰安婦の歴史』を教える場所)‐
上の記事でも述べたことですが、「反日」や「スパイ」などというレッテル貼りをする連中に、まともな思考はなく、日本国内の『大本営報道』ばかりを見て洗脳されたか、はたまた政府系工作員による「確信的行為」のいれずかによる。
‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その6(高校無償化『九州裁判』の行方)‐
東京朝高のシン・ギルン校長先生もおっしゃられていたが、朝鮮学校は本来、在日コリアンが持つべきルーツやアイデンティティを確立し、この先国際化していく世の中でも、しっかりとした自己を養うために、絶対に必要不可欠な教育機関であることです。
私自身も、ブログを通じて色々な方々と出会ってきたが、とりわけ英語を駆使して世界中の人々と交流を深め、日本では報じられない海外ニュースを探求されてこたれたブロガーのMichikoさんにしても、自分たち日本人含め、まず自国や自文化に対するリスペクトや知識がなければ、世界に出てもバカにされる存在になるとおっしゃられていました。
しかしながら、日本ではそうした「当たり前の常識」が分からない空間となっている。
無論、こうした国を巻き込む社会問題を、マクロな視点で俯瞰するなら、いま我が国が置かれている立場や、近隣諸国に対する「露悪趣味」を出さざる得ない理由については、すでに幾多の根拠があがっている。
こういう話を一般レベルで語ると、どうしても「取っ付き難さ」が出てしまうが、物事を突き詰める中で、過去の戦後史や海外識者の話を総合し、個々人が真剣に問題に取り組まねば、いつまでも同じ話を繰り返す羽目となり、物事の本質に近づくことはできないと思います。
<参考資料>
・かっちんブログ 「堅忍不抜」 『韓国KBSニュースより動画ご覧ください(재일조선인, 그리고 조선학교)在日朝鮮人そして朝鮮学校』記事
https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12455592949.html
・Youtube動画 『[4·24 기획] 재일조선인, 그리고 조선학교 / KBS뉴스(News)』
https://www.youtube.com/watch?v=AXkVVWRl4pE
・友人の翻訳協力
<ツイッター>
【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】
https://twitter.com/XMfD0NhYN3uf6As
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