シリーズ記事

 

‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その2①(日本に住む『朝鮮族』とは何か)‐

 

‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その2②(在日コリアンは朝鮮半島を如何に見るか)‐

 

 

今回はいよいよラストです。

 

すでに述べたように、このシリーズ自体は続いていきます。

 

 

 

大韓民国(韓国) 国旗

 

http://freesozai.jp/itemList.php?category=nation_flag&page=ntf_125&type=sozai

 

 

【関係記事】

 

‐ウーマン村本さん、やっぱりすごいな‐

 

‐韓国KBSが朝鮮学校(ウリハッキョ)の無償化闘争をドキュメンタリーで放送‐

 

‐『아이들의학교』アイ(子ども)たちの学校(ハッキョ)‐

 

 

【日テレの特集(2018年1月)】

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その1‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その2‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その3‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その4‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その5‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その6‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その7‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その8‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その9‐

 

‐<追記あり>意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その10‐

 

‐無知と憎悪の荒らし!日テレの朝鮮学校特集を見た日本人の反応‐

 

 

【朝鮮学校(高校)授業料無償化における政治と司法の動き】

 

‐最高裁における朝鮮学校の補助金不交付「妥当」の判決‐

 

-それでも我々は北東アジアの家族である-

 

‐東アジアの今とこれから その13(『恥ずべき歴史』の認識すること)‐

 

‐朝鮮学校「無償化除外」から考える 在日コリアンの『二重国籍論』‐

 

‐東京朝鮮中高級学校無償化の行方‐

 

‐「国家によるいじめ」なら、国家を巻き込めばいい‐

 

‐国益を損ね、『アイデンティティ・ポリティクス』を加速させる日本‐

 

‐『THE MANZAI』ウーマンラッシュアワーの「朝鮮学校ネタ」について考える‐

 

‐ウーマン村本大輔さんと朝鮮学校の関係(なぜ漫才で取り上げたのか)‐

 

 

【北東アジアの戦後史】

 

‐新シリーズ・朝鮮統一と日本を考える 最終章(日本自主化のプロセスと東アジアの平和樹立)‐

 

‐韓国に進出した日本の独占企業の話 最終回(日米独占資本の「相違」と平和国家の欺瞞)‐

 

‐シリーズ『日米同盟』の正体 最終回(米日韓の断ち切れぬ軛)‐

 

‐シリーズ こうして「在日」は生まれた その10(リアルにおける差別)‐

 

 

 

한반도의 봄, 재일동포의 시선 [조총련계 · 조선적 재일동포 특집 ]/ YTN KOREAN

 

韓半島(朝鮮半島)の春,在日同胞の子孫[朝鮮総連系・朝鮮族・在日同胞特集]/YTN KOREAN

 

YTN KOREAN

 

https://www.youtube.com/watch?v=y-sAS8gczA8

 

動画は後半の13分50秒より。

 

 

【ナレーション 13分57秒】

 

大阪近郊文化センターの小教室にて、3名の在日同胞女子学生たちが演劇練習に余念がありません。

 

彼女らは、学校の授業が終わったあと、在日同胞3世の演劇人であるキム・チョリさんから、個別に演劇指導を受けます。本格的なセリフ練習に先立って、発声練習の真っ最中です。

 

 

【同 14分46秒】

 

彼女らが通う大阪朝鮮高級学校など、いずれも朝鮮総連系(チョチョンリョンゲ)の学校です。

 

ゆえに、いずれも北韓式(北朝鮮式)の教育を受けるでしょう。しかし最近(ここ数十年)では、かつてほど理念的色彩は強くなく、半数を超える学生が「韓国籍」です。

 

いずれにせよ、在日同胞の学校に通うだけで、知り知らず日本社会から、異端の目で見られることがあります。

 

※これについては、在日コリアンの友人が詳細を述べてくれ、彼の親御世代では、いわゆる朝鮮学校において「思想教育(ササンキョユッ)」というものがありました。

 

しかしながら、かれこれ40年以上前の話であり、その「是非」についても、朝鮮学校の成り立ちや、戦後間もなく韓国政府が行った「朝鮮籍コリアン棄民政策」だったり、当時の時代背景がつよく影響していた。ゆえにとてもデリケートな問題で、膨大な歴史的知識や関係者の取材がなくては問えないのは、いちいち私が説明しなくてもご理解いただけるでしょう。

 

何も知らない外野が、鬼の首を取ったかのように「金親子崇拝教育」などと、グダグダと御託を並べるのは筋違いだし、的外れ極まりない愚問です。

 

常に物事は、大なる歴史があって、その演繹作業を繰り返しながら進めていかなくてはいけません。そうしないと議論は暗礁に乗り上げたり、しばしば、いたずらな偏見や憎悪に向かいます。

 

 

【チョン・ソエさん 16 大阪朝鮮高級学校1年生 15分15秒】

 

ウリマル(朝鮮語/韓国語)で、文字を書いた試験答案紙をみて、その子(日本の男友達)が歴史を知らなくて、「朝鮮半島に帰ればいいのに。。。なんでここにいるの?」と言われて、まだそんなことを言う人がいるんだなと思いました。

 

あのね、この期に及んで無知だからって許される問題じゃないと思うんだよなぁ。

 

いい加減そういうレベルで、頓珍漢な質問をぶつけるのはやめにせいよ、ほんと。大体さ、『生活基盤』ってことを考えれば、そう簡単に帰れる問題じゃないってのはサルでもわかるぜ?(笑)

 

言いたかないけど、日本人のこの問題に対する「絶望的なまでの知識のなさ」は、在日コリアンを不幸にするばかりか、ゆくゆくは自分たちの国の舵取りすら誤らせる『根本原因』になってることに、いいかげん気付け。

 

 

【チェ・ジセさん 16 大阪朝鮮高級学校1年生 15分40秒】

 

私の近所の方と遊ぶときに、『韓国人でも北韓(北朝鮮)の人でもない朝鮮人(チョソンサラン)です』と言ったときに、「南と北って民族が違うんじゃないの?」という答えを聞いて、日本での認識の違いを知りました。

 

この『意識』って、在日の人たちはほとんど持ってる。

 

現実には、総連(北朝鮮)や民団(韓国)という組織があり、どちらに重きを置くにせよ、結局のところ、それは「程度問題」に過ぎない。

 

近代、日本の植民地として、祖国である朝鮮がなくなり、日本で苦難の歴史を歩み、戦後、解放における喜びの最中、すぐさま南北に分断し、さらなる悲しみを背負う運命になったことは、歴史を学んだ人間なら誰しもわかっている。

 

そうした深いルーツを根源として、南北朝鮮の「公民」として、再び朝鮮半島がひとつになって、民族や周辺諸国と、ともに平和と繁栄を望んでいるのは、他でもない彼女彼らです。

 

 

【チョン・リファさん 16 大阪朝鮮高級学校1年生 16分13秒】

 

下がチョゴリ(長い民族衣装のスカート)だから、少し奇異な目で見られたリ、(通学用の)自転車に、朝鮮学校のシールが貼ってあるから、時々にらまれたりしていました。

 

正直なところ、自分が「これくらいは分かっているだろう」と当たり前のように書いてきた内容ですら知らない人が、大多数を占める日本社会において、かつて起きた『チマチョゴリ切り裂き事件』だとか、そういうことを平気でやってしまう異常者は論外としても、そうした社会に無関心な空気だったり、私としては日本人の「無知さ」を貶す程度の低い話をしたいのではなく、ただ単に「(歴史を)知ってるか知らないか」ということだけを言いたいのです。

 

突き詰めればそれだけですよ。

 

私としては、日々複雑なお仕事をこなす方々なら、ちょっとわかれば容易に乗り越えられる問題だと思っています。

 

 

【ナレーション 16分35秒】

 

ちょうどこの日は、北韓(北朝鮮)の金正恩国防委員長とトランプ米国大統領が、歴史的な首脳会談を持った日。世代が違うだけに、もしかしたらお祖父さんお祖母さん、お父さんお母さんが得たものは、それぞれ違う感慨かもしれません。

 

(先ほどの)三名の女子学生の皆さんに聞いてみましょう。

 

 

【チョン・ソエさん 大阪朝鮮高級学校1年生 16分56秒】

 

北南首脳が出会って、すごく統一の機運が高まっているところで、もう一度、朝米会談(チョンミフェダン)を進行することができて、ほんとうに嬉しかったし、これからも統一の勢いがあがって、統一できたら良いなって思います。

 

 

【チェ・ジセさん 大阪朝鮮高級学校1年生 17分20秒】

 

生まれたときから国際人だから、私たちが韓半島(朝鮮半島)と日本をつなぐ大きな架け橋になれるように、努力していかなくてはならないことを、最近の流れ(南北朝鮮の姿)をみながら思いました。

 

 

【チョン・リファさん 大阪朝鮮高級学校1年生 17分49秒】

 

私たち(在日コリアン)が、無関心にならずに統一のために、朝鮮学校の学生(チョソンハッセン)として、どうしていかなければならないのかを考えながら、勉強だとか、その矜持を持てるようにします。

 

 

【ナレーション 18分10秒】

 

ウリマル(韓国語/朝鮮語)はつたなく聞こえようとも、目指す先は明るいです。

 

南と北を自由に行き来できる平和と繁栄の時代。やがて彼女ら同胞の学生たちが、韓半島(朝鮮半島)の未来を明るく照らす、立役者(イルトゥンコンシン)になるだろうという希望が持てます。

 

南と北を分かつ境界は、在日同胞の社会にも境界をつくりました。

 

私たち(本土)の分断は、在日同胞の分断にもつながりました。

 

しかし私たち(朝鮮半島)の平和は、在日同胞の平和にもつながっていくでしょう。

 

私たちの統一は、より大きい統一です。私たち(南北朝鮮)だけに限らず、私たちよりもずっと統一を願っている同胞たちを記憶しなければならない理由です。

 

そうして初めて、私たちは完全な『ひとつの民族(ハンギョレ)』となることができると思います。

 

 

とてもすばらしい内容でした。

 

 

 

아이들아 이것이 우리학교란다 (子どもたちよ これが朝鮮学校です)

 

몽당연필 (モンダン・ヨンピル)

 

https://www.youtube.com/watch?v=20nWTqfA-8Y

 

 

<参考資料>

 

・Youtube動画 『한반도의 봄, 재일동포의 시선 [조총련계 · 조선적 재일동포 특집 ]/ YTN KOREAN』

 

https://www.youtube.com/watch?v=y-sAS8gczA8

 

・同 몽당연필『아이들아 이것이 우리학교란다』

 

https://www.youtube.com/watch?v=20nWTqfA-8Y

 

 

・友人の翻訳協力

 

 

<ツイッター>

 

【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】

 

https://twitter.com/XMfD0NhYN3uf6As

 

 

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