2021年1月25日
LIXIL(リクシル)は2021年1月21日、住宅向け蓄電池事業を開始すると発表した。同年4月1日から、傘下のLIXIL TEPCO スマートパートナーズ(LTSP)を通し、新築住宅の購入者向けに蓄電池と太陽光発電システムのセット販売プランを展開する。
LTSPが展開するプランの名称は「建て得でんち」。指定のLIXIL商材を採用したZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様住宅を新築するユーザーに対し、LIXILの新商品「スマート蓄電システム」と太陽光発電システムを、製品および設置工事費を含め税別198万円で提供。蓄電池と太陽光発電を割安で導入できるかわりに、ユーザー側は太陽光発電の余剰電力の売電収入を、10年間LIXILに支払うというプランだ。
建て得でんちで提供する新商品のスマート蓄電システムは、蓄電池メーカーであるスマートソーラー製となっている。容量は11.5kWh(キロワット時)の全負荷タイプで、200V出力のため停電時にも家中のコンセントを利用できる。さらに、災害警報に応じて自動で蓄電を行う機能や、電力消費量や気象条件などをもとに充放電を最適化するシステムも備える。システム保証15年と、洪水などでも補償が受けられる自然災害補償10年が付帯する。
建て得でんちの導入費用198万円は、8kW(キロワット)以上の太陽光発電システムを搭載した場合の価格としている。LIXILの試算によると、環境性能の高い建材・設備を使用することによる省エネ効果や、蓄電池と太陽光発電の活用による光熱費削減効果によって、約15年でシステム導入費用を回収できるという。なお、太陽光発電システムの設置容量が5kW以上8kW未満の場合の導入費用は税別208万円となる。
提供エリアは東北地方から九州地方までのエリアで、行政が指定する垂直積雪量が75cm以下の地域(山梨県、長野県は80cm以下)となっている。
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