デジタル社会の実現を阻むのは「三つの壁」

介護業界の健全化を図るには介護従事者の給料を月額10万円上げるほかない

科学は真理の探究、そして福祉の実現のためにある

心と直感に従ったこれまでの人生の決断に後悔は一つもありません

40年越しの議論の末に生まれた「地域包括ケアシステム」。高齢者福祉の担い手は地域です

人が持つ「繊細さ」は克服すべき課題ではなく幸せを感じるための大切な感性

想像力を働かせて支援を行う介護は知的でクリエイティブな仕事

新型コロナとの⻑期戦では「政治家の⾔葉」こそが重要

重大な局面で力を発揮できるかは、モチベーションの原点にかかわっている

「70歳雇用・70歳年金開始」の実現を国家の目標に

高齢者や障がい者こそが地域で役割を持てるような有機的なつながりのある社会を

年を取ることは「記憶」という資産を増やすこと。思い出に浸かる老後も悪くない

シャネルに「不可能」という言葉はない。日本も可能性に溢れた時代を取り戻すべき

資質のない自分がどのように作品をつくっていけばいいのか。それが生涯のテーマ

社会や他者に貢献できる「新しい価値の創造」を成し遂げたい

エッセンシャルワーカーに払うべきは「敬意」ではなく「見合った対価」

朗らかに生きて清らかに旅立てる健やかな社会に変えたい

人は、“その人の生き方”で死んでいく

「女らしく」ではなく、「自分らしく」生きていける。それを伝えるのが私の仕事です

“ウィズ”コロナ時代の環境や働き方は「開疎」に向かう

介護で中途半端にロボットを使うと効率は下がってしまう。心を癒すための技術が求められる

自粛生活で得たデータの活用が、より良い学びと働き方を促進させる

世界的アーティストと触れあいが、子どもたちの未来への投資に

60歳還暦を迎えてやっとスタート。70歳になって一人前

障がい者雇用率７割の会社や50年間一度もリストラしない会社が、日本にはある

私たちは、誰もが『弱者』であることを忘れてはいけない

私は、大好きな自然と人間の文化を守るために闘ってきた

ワイドショーやツイッターの 『歪んだ正義』が この国を息苦しくしている

『人生100年時代』で重要なのは、老後までにどんな人間関係を築いてきたか

雇用格差は 『日本社会のしくみ』によってつくられた

人口は国家の要諦。まさに社会保障は『人口の問題』なのです

介護を『福祉』の枠組だけで考える時代は終わりました。これからの介護は、社会全体を考えるプラットフォームです

戦後、国土のほとんどが焼け野原になった状況のかなで、社会保障の理想と理念がはじまった

北欧では、社会という「大きな家族」の中で介護を行います

日本の解剖率は２％台。日本人の98％は「死因不明」で亡くなっている

日本の税制は「公平・中立・簡素」という3つの原則の上に成り立っている

介護保険制度のスタート時に介護ワーカーの待遇が低く設定されたことが、今日まで影響を与えている

人と人との関係性を変えることで全体のパフォーマンスを向上させる。その方法は時代によって変化します

自分の人生を主体的に生きるためには、まず「自分自身」として存在すること

宇宙飛行士には協調性に加えて、適応性、情緒安定性、意志力などさまざまな能力が求められる

少子高齢化が深刻な日本こそ、世界に先んじてICT化に取り組むべき

社会進出した女性に求められているのは、思いやりや優しさによって世の中に貢献することです

市民の生命と安全を守ること。そのひとつが自治体の使命で、それ以外は余計なことです

人間の悩みや苦しみは身体だけの問題ではない

人生の終盤をどう生きてもらうか――。サイエンスだけでは、その答えは見つからない

「職業を究める」のではなくて、「自分を究める」のが僕のやり方

あらゆるところで株式会社化が進んだために、現代人は長期的な視野を持てなくなっている

故郷に対する感情が「憎」から「愛」に傾いていった

生まれてはじめて見るものばかり。そんな昭和という時代には、「ワクワク感」があった

世代間格差の最大の被害者は若年層でも高齢層でもなく、「これから生まれてくる人たち」です

病院で感じた小さな違和感。それが当然とされていることに大きな違和感を抱いた

弱い立場の人が自分の存在を引け目に感じるような社会は、「間違った社会」だと思う

2018年の診療報酬改定では、治療実績を評価するという本来あるべき方向に舵が切られた

私の関心は一貫して「どこにどのような暮らしがあるのか？」ということにある

年をとるということは “個性的になっていく” ということなんです

丸抱えの終身雇用制度は終わり。「会社」の枠組みをもっとやわらかくして、産業を活性化させていくことが重要

現場の改革には意見ではなく“異見”。上意下達ではなく“下意”上達です

平均寿命の延伸に伴い、高齢者でも心臓手術を受けられるようになった。手術方法が進化しているんです

世の変化を読みとるために“自分の頭”で素早く判断しなければついていけないのがこの時代です

すべての人は平等に、人生を自己決定する権利がある。それが何らかの圧力によって歪められることがあってはならない

要介護を受け入れられるかなんて、それはなってみないとわからない。介護が必要になる前の自分と、なってからの自分は違うんだから

認知症は根治ができなくても、ご家族が「昔のこの人に戻った」とおっしゃるレベルまで症状を改善することは可能です

「欲望があるからしんどい。だから、欲望を捨てる工夫をする」ブッダの教えはシンプルです

プロとしての仕事の基準は“したいか”ではなく“すべきか”どうかです

入社した時点で人生が決まる定年雇用という社会の仕組みそのものが間違っていると思った

施設へ入所した途端に個性が捨象され、「要介護１」とか「要支援２」という「記号」で扱われてしまう可能性がある

年金が先進国並みに頼れる制度となった1973年以後、社会保障の歩みは、この年に設定した給付をスリム化する歴史でもありました

老いは退化ではなく変化でありネガティブに感じる必要はありません。体力的には衰えたとしても、知力的にはむしろ高まるのですから

「擬似法則」に従うことは他の動きに乗るのと同じ。それでは“戦略”の意味がありません

人口オーナス期の日本では男女で差がない頭脳労働の比率を高め、高い付加価値を生み出す必要がある

ロボット研究を通じて私は“人間とは何か？”を常に考えている

これからの医療は “病気を治す”より“健康の増進”。CureからCareへの転換です

アルゴリズムとの会話で心は癒やされますか？ 現時点で、AIに介護は不可能です

行政改革は首長の決意とやる気次第。コンサルタントはそのビタミン剤です

離職率を低下させる特効薬など存在せず、 社員一人ひとりに合った人事制度が必要

早稲田商店街の“心のバリアフリー”活動が全国のまちづくりに携わる原点

老年学と金融研究を組み合わせ「資産の高齢化」問題の解を探るファイナンシャル・ジェロントロジー

この時代の変化はフランス革命に匹敵する大革命だ！

理想の社会を具体的に設定すれば目の前の課題も具体的に見えてくる

ハーバードで見たアメリカの「家族」の多様化。日本もその変化と無縁ではない

日本人は古来、年をとることを肯定的にとらえてきた

「辻褄合わせ」で国民皆保険を延命してもいずれ限界は訪れる

強いて「引退」を想像するなら、現役の今と同じように、変化を避けるのではなく楽しむ姿勢を大切にしたい

混合介護を解禁することで利用者にメリットがあるばかりか、介護士の待遇改善も期待できる

政府が描く“標準的”な日本人像はズレている。そんな“実体のない典型”をモデルケースにしても意味がない

日本の残業が増えたのは、第３の居場所＝サードプレイスを欲しているからかもしれない

「高齢者だけに音が大きく聞こえるテレビ」が市販されるのもそう遠くない

「マイナンバー」には反対するのに、SNSには個人情報を垂れ流し続ける。つくづく日本は変な国だなあ、と

医療費を垂れ流すだけの延命治療を見直し、子供や若者、治る患者のためにもっと予算を回すべき

格差社会が進んだことが結婚離れの原因にもなった。４人に１人が未婚というのが日本の置かれている現状

高齢化率がピークに達する2025年。医療と介護を一体的にケアする“地域包括ケアシステム”の構築は超高齢社会を乗り切る切り札になる

国の歳出増の最たる要因は社会保障費。その伸びを抑制していかないと社会保障制度も国の財政も持続可能ではない

「生存」という「重力」からの逃れ方に個人や企業の「人格」が現れる。自分自身のキャリアを通じてそのトライを何度も続けている

ヒューマニティの問題として、介護ロボットの導入を急ぐべき。介護者がよりよく生きるために現場に光を当てていかないと

新人時代、月に200時間も残業し“プチプチ”にくるまって寝ていた。“やりがい”や“大義名分”以前に食べていくことで精一杯だった

労働市場が流動的ではないから長時間の残業、地方への転勤、転職の不利など問題が生まれている。年功序列と終身雇用の廃止が必要

高齢化による不足分は経済成長で補うことができる。グローバル化やAIなどを加味した長期的なビジョンを打ち出すべき

モノへの欲求が満たされた21世紀、最も価値を持つのは人の“つながり”。豊かな老後のために大切なのは、学び続けること、健康であること

いくら“公”が縮小していても、“民“は熱くなることができる。民間が社会を作っていく感覚が日本には足りない

保育士・介護士は英雄。彼らの社会的地位を認める仕組みづくりが必要

シルバーデモクラシーは存在するという現実をまずは直視すべき。年長世代と若年世代の利益のギャップが厳然としてある

頑張ればまた、人口が増えて経済が発展していくんじゃないか？なんて漠然と考える人もいるが、そんなのは幻想でしかない

保険料を支払っているんだからサービスを受ける権利がある。その主張はその通りなんだけど、財政的には「ない袖はふれない」

経済が衰退している現代で、「殿（しんがり）」を務めるのは誰？今の日本は、みっともない話、子どもがそれを務めている

「マジメじゃなきゃだめ」みたいな空気感を一掃しないと、介護や医療でのリハビリを長続きさせることはできない

ミクロ経済学的に現在の介護には、要介護者のニーズを汲み取って気軽に提供できるようなマッチングサービスが足りない

「あんたがいたから決めたのに。私たちの人生、これから大丈夫なの？」と入居者様に言われたときは、言葉にできなかった

社会保障は国政の中で最も身近なテーマなのに、一部の限られた政治家や官僚の手に委ねられているのが現状

ごはんを食べられなくなったら、人間は５日くらいで安らかに息を引き取る。そんな“平穏死”を推進する医師や病院も増えている

日本はすばらしい国。だけど、“真っ先に政府が動いてほしい”という気持ちが強いのが日本人

高齢者の手当が手厚くなるほど若者との間が分断されてしまう。「年齢」でくくって考えることは、もはやナンセンス

医療・介護は、今以上に国民が負担せざるを得なくなるのに、それを政治家が言い出さないのは絶対におかしい

日本の医療や介護は、育てればものすごい産業に育っていく芽なのに、経済発展を妨げる足かせだと思われている

「日本が破綻する」という論は、ホラー小説を楽しむのと同じ。実際に起こったら大変だけど、 そんなことが起こるわけがない

今の高齢者は、インフレ分を考慮して今の金額に換算しても6分の1しか年金を払っていない

大学生の「これからはNPOの時代で、カネの時代はもう終わりだ」なんて発言を聞いて僕は、バカだなーと思って

破綻のシミュレーションをする。そして再建のプログラムをデザインする。それが“備える”ということ

2025年問題に向けての準備が、国も市町村も含めて間に合うのか？その危機意識は強い

小泉進次郎氏が提案する厚生労働省の分割案は非常に興味深い

介護現場の負担を減らすために、ロボット技術が介護分野で活躍する日がやって来たといえる

“褒める”のは良い。本人も楽だし、見ている方も楽しいじゃないですか

頭と体の健康は密接に結びついているのに、体に気を使っても、頭の健康に気を使わない人が多い

年をとった人を再優先にするという考え方、つまり“敬老原則”を捨てるべき

年金というのは、生きるリスクに対してかける保険

私が痴呆に関して調べ始めたのは約50年前。当時はもちろん、痴呆症に対する薬もなかった

「地域包括ケア・コンパクトシティ」で、死ぬまでのライフスタイルをコーディネートする

両親、義父母の死をきっかけに「未病」への理解の重要性を痛感した

厚生労働省の官僚には、10年先、20年先を考えている余裕なんてない

若い世代への負担が増えてきている現状は、決して看過できるものじゃない

国民の顔が真っ青になるような高齢社会の現実が、すでに公的に書かれているんですよ

介護業界全体に流れ込むお金を増やさない限り、介護職員の待遇は良くならない

「介護離職ゼロ」と「介護報酬引き下げ」は、完全に矛盾していますよね？

これからは企業が社員の介護問題もケアする時代になる

大正生まれの母とは考え方が合わなかった

介護は新しい男女の「愛」の形

介護職員の給料は上がらないと思いますよ