2021年2月3日
経済産業省は2020年1月に調達価格等算定委員会を開催し、2021年度における再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)の買取価格(以下、FIT価格)案を公表した。太陽光発電に関しては、入札制度における上限価格を公表する形式に変更するなどの制度変更が行われる。
2021年度も太陽光発電のFIT価格を決める入札制度は、250kW以上を対象とする。入札対象外の太陽光発電について、まず10kW未満(余剰売電)については、2021年度のFIT価格を前年度より2円低い19円/kWh(税別、以下同)に、翌年の2022年度をさらに引き下げた17円/kWhとする方針だ。
10kW以上50kW未満の低圧事業用業用は、2021年度12円/kWh、2022年度11円/kWhで、2020年度から1円ずつ引き下げに、50kW以上250kW未満の高圧案件は2021年度11円/kWh、2022年度10円/kWhで、こちらも2020年度の12円/kWhから1円ずつの引き下げとなった。
250kW以上を対象とする入札制度については、2021年度は年4回の実施を予定しており、前年度の倍となった。さらにこれまでは非公開だった入札上限価格を事前に公表する方式に変更となった。
2020年度入札の上限価格は第6回が12円/kWh、第7回が11.5円/kWhだったが、2021年度の1回目にあたる第8回は11円/kWh、第9回は10.75円/kWh、第10回は10.50円/kWh、第11回は10.25円/kWhとなる。
なお、FITによる買取期間終了前の10年間に積み立てる廃棄費用については、2021年度、2022年度の認定分ともに10kW以上50kW未満は1.33円/kWh、50kW以上は0.66円/kWとの方針が示された。
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