2021年2月16日
凸版印刷は2021年2月15日、リチウムイオン電池用の消火フィルムを開発したと発表した。消化成分を含んだフィルムで、電池から発火した際に、有害なガスを発生させず、延焼を抑制できるという。
民生機器から産業分野まで幅広く使われるリチウムイオン電池だが、懸念されているのが発火による火災事故だ。
今回開発した製品はこうした電池の火災による被害を抑制するためのもの。消防関連製品メーカーのヤマトプロテックが開発した消火効果の高いエアロゾルを放出する消火剤と、凸版印刷が持つ塗工技術および透明蒸着バリアフィルム「GL BARRIER」を組み合わせた。火災発生時の熱に反応して消火剤エアロゾルを放出し、負触媒作用により消火する仕組みだ。
薄いフィルム型のため、リチウムイオン電池のケース内や、配電盤・分電盤設備の内部に貼ることができ、電池内の不具合や配電盤の配線ショートにより発火した時の初期消火や、延焼抑制に高い効果を発揮するという。人体や環境に悪影響のある物質を使用していないため、消火の際に有害なガスも発生しないとしている。
凸版印刷ではこの新製品を電池メーカーや電機メーカーなどに拡販し、2021年度までに関連事業含めて約20億円の売上を目指すとしている。
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