2021年2月24日
エリーパワーは2021年2月22日、非常用電源に特化した産業用蓄電システム「Power Storager D20」の出荷を開始したと発表した。オフィスやビルの非常用電源向けモデルで、無瞬断UPSを搭載した他、機能を絞ることで低価格化を実現したのが特徴だという。
新製品は、単相100V/200V、三相200Vに対応し、オフィスビルや工場の製造設備、倉庫のエアコンや照明のバックアップなど、幅広い用途向けに利用できる。無瞬断UPSを搭載する常時インバーター方式のため、停電時に瞬断時間を生まない他、蓄電システム本体の切替操作も不要となっている。指定時刻に充電・放電を行うことで、受電電力のピークも可能だ。
電池の種類はリン酸鉄リチウムイオン電池で、蓄電容量は21.7kWh、43.4kWh、65.1kWhの3モデルを展開し、定格出力はいずれも20kVA(16kW)。外形寸法と重量は順に1450×1950×750mm/920kg、2050×1950×750mm/1370kg、2650×1950×750mm/1820kg。停電時の定格出力叶時間はそれぞれ約65分、約130分、約195分となっている。動作周囲温度は-10~40℃に対応する。
価格はオープン価格だが、エリーパワーが発売している太陽光発電との接続可能な系統連系タイプのモデル(「Power Storager X」)と比較し、非常用に特化した機能とすることで約40%の低価格化を実現したとしている。
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