2021年2月26日
オムロン ソーシアルソリューションズ(以下、オムロン)は2021年2月25日、太陽光発電用パワーコンディショナー(パワコン)の定額貸出サービス「POWER CONTINUE」を同年4月から開始すると発表した。低圧の野立てタイプの太陽光発電を対象とするサービスで、最新のパワコンを定額で提供することで発電効率の維持向上や安定稼働を支援するという。
一般に太陽光発電向けパワコンの製品保証期間は10年に設定されているケースが多い。この場合、10年目以降にパワコンが故障した場合には、そのつど発電事業者が費用負担して修理や交換を行う必要がある。オムロンによると、こうした費用負担を理由にm20年間にわたるFITの期間満了前に発電事業者が事業を断念し、発電所が放置されるケースが想定されるという。
そこでオムロンでは今回、こうしたパワコンの故障による突発的な故障に対する出費や発電ロスなどを抑制したいという発電事業者のニーズに向けて、定額によるパワコンの貸出サービス「POWER CONTINUE」を提供する。
新サービスは同社のパワーコンディショナーを利用している、FITによる残りの売電期間が12年以下の低圧野立てタイプ(パワコンベースで11~49.5kWの地上設置型)の太陽光発電所が対象。対象となる発電所に対しては、貸し出しというかたちで、従来機種の「KPMシリーズ」を最新機種の「KPV/KPWシリーズ」に交換する。貸し出し台数は最大9台まで。既存のパワコンはオムロン側で引き取りを行う。
料金の目安は、残りの売電期間10年、9台貸出しの場合で月額1万4290円(税別)としている。初期費用などは発生しない月額制のサブスクリプションサービスだ。なお、これらの月額料金にはパワコンの貸し出しに加え、交換工事費用や、緊急時の駆けつけなど保守サービス、保険なども含まれている。
オムロンではこのサービスを2021年4月から開始し、3年間で1万件の契約獲得を目指すという。今後はさらに交換対象機種の拡大も検討する方針だ。
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