間島さん(左)が作った10段ソフトを手に笑顔を見せる生徒

間島さん(左)が作った10段ソフトを手に笑顔を見せる生徒

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名物10段ソフト復活 限定販売に長い列 高岡工芸高・文化祭

北日本新聞(2019年10月20日)

 高岡工芸高校の文化祭「尚美展」が19日、高岡市中川の同校で始まった。昨年12月に閉店した近くの「ショップまじま」の名物「10段ソフト」が同校PTA主催の模擬店で復活。生徒や保護者らが次々に買い求め、懐かしい味を満喫した。20日まで。 

 ショップまじまのソフトクリームは高さ約30センチもあり、生徒や住民のほか、県外からも客が訪れるなど人気を集めていた。期間限定で復活させたいと、高岡工芸高校PTAの荻澤裕美会長らが発案。製造機を市内の企業から借り、同校卒業生でもある店主、間島伸一さん(77)の協力を得て同祭に合わせて提供することにした。

 店には販売前から生徒らの長い列ができ、1時間待ちとなることもあった。間島さんが慣れた手つきでソフトクリームを作り、2時間余りで200個を完売。間島さんは「喜んでもらえ、40年以上作ってきたかいがあった」と感慨深げに言い、同高2年の岩田拓人さんは「閉店して残念だったので、食べられてうれしい」と笑顔で頬張っていた。20日も午前10時~午後2時に販売する。10段ソフトは150円、ミニは100円。280個限定で、なくなり次第終了。

 尚美展は生徒が実習や部活動で制作した工芸品や絵画、ロボットなどを一堂に展示している。小中学生を対象としたものづくり体験教室もある。

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