【動画】車椅子から車への移乗を安全に行う方法

乗るときはお尻から、降りるときは足から!

近年、車椅子のまま乗り降りできる“福祉車両”が各自動車メーカーから販売されています。しかし、車は高価なもの。良いものがあるからと言って、簡単に買い替えることはできませんよね。そこで今回は、一般的な乗用車に乗り降りするときの介助方法をご紹介します。移乗介助のポイントは“乗り降りの順番”。乗車時は、座ってから足を乗せ、降車時は、まずは足を降ろします。車高が高い車であれば、安定感のある踏み台を用意しておくと良いでしょう。

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更新

車に乗る前の準備

車椅子の位置

車椅子を用意する

車椅子は、ドアにあまり近づけすぎないようにしてください。介助者が、ドアと車椅子の間に立って、無理な姿勢にならずに介助できるスペースを確保しておくためです。
(00:07~00:16)

浅座りする様子

車椅子に浅く座る

まずは、車椅子に浅く座ってもらいましょう。左右交互に身体を傾けて、片側ずつ介助します。
(00:17~00:28)

片足を前に出す

片足だけ一歩前に出しておく

立ち上がる前に、車に近い方の足を一歩前に出しておきます。そうすることで、立ち上がった後の動作が安定するのです。
(00:29~00:34)

車に乗る

身体を密着させている様子

立ち上がりやすいように介助する

介助者の背中に腕を回してもらいます。このとき、お互いの身体を近づけること、介助者が腰を落として重心を低くすることが、安定して介助を行うポイントです。
(00:35~00:45)

身体の向きを変える様子

身体の向きを変える

立ち姿勢が安定したら、身体の向きを変えましょう。このときも、身体はできるだけ近づけておきます。片足が前に出ていた分、支持基底面が広くとれるので、身体がより安定します。
(00:46~00:57)

座る様子

しっかりと前かがみになる

車に乗るときには、頭を天井にぶつけないよう、要注意。被介助者が前かがみの姿勢になれるように、介助者はもう一度腰を落とします。
(00:58~01:02)

座席に深く座る

身体の向きを変えている様子

向きを変える

お尻が座席に乗っていることを確認してから身体の向きを変えましょう。被介助者の背中を片手で支えながら、足を車に乗せていきます。
(01:03~01:13)

安全に座れている様子

座り姿勢を安定させる

背もたれに背中がつくように、座席にしっかりと座っていただくようにしましょう。安定して座れていることを確認してから離れます。
(01:14~01:20)

車から降りる準備

車椅子とドアの距離

車椅子を用意する

車椅子とドアの間に、介助者が入れるスペースを確保しておきます。介助の前には、車椅子のブレーキがちゃんとかかっていることを必ず確認してください。
(01:24~01:30)

座ったまま向きを変える様子

身体の向きを変える

まずは、お尻の向きを変えましょう。被介助者の両足の太ももの下に腕を入れ、手前に引き寄せると簡単です。このとき、もう片方の手で被介助者の背中を支えることを忘れないようにしてください。
(01:31~01:39)

浅座りをしている様子

浅く座る

向きを変えただけの体勢では、特に小柄な方では、足が浮いている方もいるのではないでしょうか。そのまま立ち上がろうとするのは、とても危険です。お尻を前に出して、両足を地面につけましょう。
(01:39~01:51)

右足を一歩前に出している様子

片足を一歩前に出す

立ち上がる前に、もうひと手間。片足を一歩前に出しましょう。今度出すのは、車椅子に近い方の足です。
(01:52~01:57)

車から降りる

身体を近づけている様子

お互いの身体を近づける

介助者の背中に両腕を回してもらいましょう。お互いの重心が近いほど、倒れにくくなりますよ。
(01:58~02:02)

腰を落としている様子

前かがみの姿勢になる

降車時も、車の天井に頭がぶつからないよう、要注意。介助者は腰を落として、被介助者が前かがみの姿勢になるように導きましょう。
(02:03~02:04)

立位になる様子

立ち上がる

介助者は、両足を開いて支持基底面を広くとるようにしましょう。腰を上げ、被介助者を立たせます。このとき、太ももの筋肉に力を入れると、腰を傷めにくいですよ。
(02:05~02:06)

車椅子に座る

方向転換する様子

身体の向きを変える

立ち姿勢が安定したのを確認したら、身体の向きを変えます。被介助者のお尻が、車椅子の正面に来るように。立ち上がる前に片足を一歩前に出していたことで、支持基底面が広くなり、安定感が増します。
(02:07~02:18)

深く座っている様子

ゆっくり座る

座るときは、ゆっくりと。座った衝撃で車椅子が後ろに倒れる危険があるので、勢いよく座らないように。このとき、介助者が足を大きく開いていると、介助が安定します。座りが浅ければ、背中が背もたれにつくまで介助してください。座り姿勢が安定したことを確認してから離れましょう。
(02:19~02:39)

ポイント

片足を一歩出しておくと
身体の向きを変えやすい

猫キャラクター

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