【専門家が解説】老人ホームの種類ごとに違いや特徴を徹底比較

「老人ホームって種類が多すぎるし、それぞれ条件も違うみたいだけど、どうやって選んだら良いの…?」と悩んでいませんか?老人ホームや介護施設は種類によって、入居条件やサービス内容、さらには費用もさまざまです。そこで「みんなの介護」は、各施設の費用や入居条件を一覧表にしてまとめ、それぞれの違いをかんたんに比較できるようにしました。この記事を確認… もっと見る

入居条件から考える老人ホームの選び方

老人ホームを探し始める際にまずチェックするのは、「民間によって運営されている施設か、それとも公的な施設か」ということ。

さらに、それぞれは入居する方の介護度や費用、認知症の有無などによってさまざまなタイプの施設に分けられます。

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
「老人ホーム」とひと括りに言っても、たくさんの種類があるって聞きました。どうやって自分に合った施設を決めれば良いんですか?
入居相談員 山本
そういったご相談をお受けすることが本当によくあるんです。種類が多くて、はじめての施設選びでは戸惑ってしまいますよね。

そんな方のために、それぞれの施設の特徴をまとめた一覧表を用意しました。
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山本

クリックしていただくと、拡大もできるので見やすいですよ。そして、上の図のなかでも特に重要な情報をまとめたのが以下の表です。

老人ホームの種類一覧表
種類 入居金相場 月額相場 自立 要支援
1~2
要介護
1~2
要介護
3~5
認知症 認知症
重度
看取り 入居の
しやすさ
民間
施設
介護付き
有料老人ホーム
0~
580
万円
15.7~
28.6
万円
さんかく さんかく まる 二重まる 二重まる 二重まる 二重まる まる
住宅型
有料老人ホーム
0~
21
万円
9.6~
16.3
万円
さんかく まる 二重まる まる まる さんかく まる まる
サービス付き
高齢者向け住宅
0~
20.4
万円
11.8~
19.5
万円
まる 二重まる 二重まる まる まる さんかく さんかく まる
グループホーム 0~
15.8
万円
10~
14.3
万円
ばつ さんかく ※1 まる まる 二重まる 二重まる さんかく さんかく
公的
施設
ケアハウス 0~
30
万円
9.2~
13.1
万円
まる まる さんかく さんかく さんかく ばつ ばつ さんかく
特別養護
老人ホーム
なし 8.8~
12.9
万円
ばつ ばつ ばつ 二重まる まる まる まる ばつ
介護老人
保健施設
なし 7.6~
13.4
万円
ばつ ばつ まる まる まる まる まる さんかく
介護医療院
(介護療養型
医療施設)
なし 7.6~
13
万円
ばつ ばつ まる まる まる まる 二重まる さんかく
スクロールできます

※1:要支援2から

充実した対応

受け入れ可

施設によっては受け入れ可

受け入れ不可

当サイトに掲載されている施設のデータを参考に算出
2021年04月14日更新
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
思ったよりもたくさん種類があるなぁ。費用に要介護、認知症…。覚えることが多くて心配です。
入居相談員 山本
大丈夫です!ここからは、特にご相談が多い項目ごとに詳しく説明していきます。

読み終わった頃にはそれぞれの違いがわかるようになっているはずですよ。
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山本

【費用】老人ホームの種類ごとの相場一覧

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
 
まず、一番気になるのはやっぱり費用です。

老人ホームの種類ごとにそれぞれの相場が書かれているんですけど、数字だけだといまいちピンとこないんですよね。
入居相談員 山本
では以下のグラフはどうでしょう。こちらで種別ごとの主な価格帯を一目みて比べられますよ。
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山本
老人ホームの種別ごとの月額相場

この月額相場は、種別ごとに「最も安い価格帯、最も高い価格帯のそれぞれ2割を除外」した「残りの6割を主な価格帯」として算出。

施設を探している方の実感により近い数字となっています。

なお、公的施設は収入や介護度によって決められた定額を記載しています。

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
このグラフを見ると「介護付き有料老人ホーム」が高くなっているんですけど、なぜでしょうか。
入居相談員 山本
「介護付き」は24時間365日介護スタッフが常駐しているほか、生活相談員やケアマネジャー、看護職員など、それぞれの専門領域のエキスパートが手厚いサービスを提供しています。

そのスタッフが提供するサービスの分が、月々の費用に入っているというわけなんです。
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「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
専門的なサービスを常に受けられるなら納得です。でもやっぱり、入居金の額が気になっちゃうなぁ。
入居相談員 山本
今はそこまで介護が必要ない方は、初期費用が敷金程度の「サービス付き高齢者向け住宅」通称”サ高住”や、入居金の額を抑えられる「住宅型」がおすすめです。

その後、本格的に介護が必要となったときに改めて「介護付き」や「特養」を選ぶこともできます。

コスト面を考えると、介護度が低い段階での費用を抑えられるので、そうした”施設の住み替え”をご提案することも多いんですよ。
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山本
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
なるほど!”住み替え”っていう方法もあるんですね!

ちなみに、介護保険サービスを利用するときは「介護付き」と、同じ有料老人ホームの「住宅型」とではどちらが費用を安く抑えられるんですか?
入居相談員 山本
「住宅型」で介護保険サービスを利用する場合には「介護保険の利用限度額」が定められていて、要介護1で1割負担の方は1万5~7千円くらいの自己負担になります。

ですが、要介護3を目安として、一日に複数回の介護が必要になると、限度額を超えて介護保険料の自己負担が10割となってしまうこともあるんです。

そのようなケースに該当する方は「介護付き」を検討してみてくださいね。
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【要介護度】受け入れ可能な施設の種類

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
費用についてはひと通りわかったので、次に「要介護度」のことも聞かせてください!

今は低い要介護度が、後々上がったケースを想定した施設選びはできますか?
入居相談員 山本
もちろんです!まずは施設の種類ごとに受け入れ可能な要介護度を比較した、以下のグラフをご覧ください。
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受け入れ可能な要介護度(施設種別)
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
公的施設のほとんどが低い要介護度には対応しづらいのに対して、民間施設は受け入れ可能なんですね。
入居相談員 山本
はい。日常生活に不安が出てきた方は、将来の住み替えを前提として、まず「サ高住」や「住宅型」を検討される方が多いですよ。
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「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
介護度がさらに高くなって、医療サービスが必要になった場合の施設選びはどうすれば良いですか?
入居相談員 山本
実は、「介護付き」は医療機関との連携が運営基準で定められているんです。

看護師が必ず配置されていることに加え、なかには医師が往診する施設や、クリニックを併設している施設もありますよ。

協力医療機関までの距離や往診歴などとあわせ、詳細はそれぞれの施設を見学したときに担当の職員と相談することをおすすめします。
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【認知症】種別ごとの居室タイプの特徴

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
認知症の受け入れについても質問したいです。

認知症ケアに対応している施設はいくつかあると思うんですけど、それぞれの違いはどんなところにあるんですか?
入居相談員 山本
大きな違いは、「個人」で生活するか、「集団」で生活するかです。

グループホームでは9人程度を1組とした「ユニット型」と呼ばれるグループで生活する施設です。

下の図で、居室のタイプごとに認知症を受け入れている施設を分けてみました。
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山本
認知症に対応する施設の居室タイプ
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
居室って言っても、たくさんあるんですね。

有料老人ホームは”個室”で生活するけど、「グループホーム」や「特養」は”ユニット”で生活するのかぁ。メリットはどんなところにあるんですか?
入居相談員 山本
ユニットケアは「できることは自分でする」を目的として行われます。

なので、生活に必要な力が衰えづらく、介護度が高くなることも防げるんです。

ただし、ユニット型個室を採用している「特養」は入居待ちの期間が長いので、介護度が比較的軽くて認知症の症状のある方は「グループホーム」を検討するのがおすすめです!
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山本

【看取り】対応可能な老人ホームの種類

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
最後に”看取り”について聞かせてください。

看取りと言えば「病院」をイメージするんですけど、施設で最期を迎えると想定したときには、どの種類が候補になりますか?
入居相談員 山本
おっしゃるとおり、従来の看取りは病院が一般的でした。しかし最近は「老人ホーム」でも看取り対応が進んでいます。

以下のグラフは、みんなの介護でご紹介している施設のデータを元に、それぞれがどれくらい看取りに対応しているかを示しています。
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山本
看取りの受け入れ方針
当サイトに掲載されている施設のデータ、
「平成30年3月 高齢者施設等における医療ニーズ対応のあり方に関する調査研究報告書(野村総合研究所)」を参考に算出
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
「介護付き」「特養」が最期まで手厚いんですね。これには理由があるんですか?
入居相談員 山本
どちらの施設も「特定施設」の指定を受けており、協力医療機関との連携が義務付けられています。

なので、いざというときにも対応がしやすいんですよ。
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「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
なるほど!ほかには特定施設で看取りを受けるメリットはありますか?
入居相談員 山本
外部の事業者と個別に契約をする在宅介護サービスとは違い、特定施設は施設内のスタッフが看取りを行えます。

入居される方のお体の状態がスタッフ間で常に共有できているので、連携がスムーズに行えることがメリットです!
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「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
顔なじみのスタッフが最期まで対応してくれるのは安心です。

後は費用のことが気になるんですが…。
入居相談員 山本
「特養」は費用が安い分だけ人気があるので、やはり入居するまで時間がかかることには注意する必要があります。

それから、最大のポイントは「居室のタイプ」にあるんです。
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「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
個室かどうか、ということですか?
入居相談員 山本
そのとおりです。「介護付き」は個室になっているので、プライバシーを守りながら、最期のときを迎えることができます。

一方の特養にも個室はあるものの、まだまだ多床室が一般的です。看取りを考えるときには、これらのポイントに気をつけて施設を検討してくださいね。
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専門家による老人ホームの種別解説

介護付き有料老人ホームとは

介護付き有料老人ホームは、本格的な介護や生活支援にはじまり、広範なサービスを入居者の状態に合わせて提供する施設。

タイプは介護専用型(要介護の方のみ可)、混合型(自立、要介護の方のどちらも可)の2種類に分けられますが、まれに”入居時自立”を条件とした「自立型」も存在します。

また、介護保険サービスが定額となっているため、「月々の予算が立てやすい」ことがメリット。

介護サービス費用は”要介護度によって決められた定額”を負担(負担額は原則1割だが、所得によっては2~3割負担)します。

費用の詳細は「介護付き有料老人ホームの費用(入居一時金の相場、月々の賃料・介護保険料の目安)」をご覧ください。

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「介護付き」は「住宅型有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」と何が違うのか、改めてまとめてほしいです!
入居相談員 山本
3施設の違いを考えると、なかなかわかりづらいですよね。以下の図は、それぞれで受けられる主なサービスをまとめたものです。
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山本
介護サービスの違い
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
こうして比べてみると、必要なサービスが入居する施設のなかで完結するので、わかりやすいし、外部との契約も必要ないので楽ですね。

「介護付き」が選ばれる理由のなかで一番のポイントはなんですか?
入居相談員 山本
一番はやはり高い要介護度でも「介護保険サービス」が定額で利用できることにあります。

それによって、多くの介護を必要とする方も費用をおさえることができますし、サービスの内容も、介護職員が24時間常駐していることによって充実しているんです。
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山本
介護付き有料老人ホームの費用相場

介護付き有料老人ホームの特徴

  • 介護スタッフが24時間365日常駐
  • 認知症や看取りなどさまざまなニーズに対応可能
  • 介護度に応じた一定の月額費用でサービスを受けることができる
  • 入居時に一時金が必要な場合もある

介護付き有料老人ホームを詳しく知る

介護付き有料老人ホームを検討したい方は、以下のボタンから探してくださいね。

介護付き有料老人ホームを探す

住宅型有料老人ホームとは

住宅型有料老人ホームは、介護が必要ない自立の方からある程度の要介護度がある方まで幅広く多く入居する施設です。

老人ホームの特徴である、生活を充実させるためのイベントやレクリエーションが充実しており、ほかの入居者とコミュニケーションをとって楽しく生活できることが魅力です。

「住宅型」について詳しく知りたい方はぜひ「【図解】住宅型有料老人ホームとは?その特徴と知っておきたい注意点」を読んでください。

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
民間施設のなかで「住宅型」を選ぶ一番のメリットはなんですか?
入居相談員 山本
こちらも、介護付きの項目と同様に、「住宅型」「サ高住」の2施設と比べてみるとわかりやすいですよ。

一番のメリットはなんといっても「自分自身にあった介護サービスを自由に選択できる」ことにあります。
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山本
介護サービスの違い
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
ほかの施設で受けられる介護サービスと、どのような違いがあるんですか?
入居相談員 山本
例えば、「介護付き」などの場合は、入居する施設が定めた介護サービスを利用します。

それに対して「住宅型」の場合は、在宅介護サービスを組み合わせて利用できるので、よりご本人に適した介護サービスを受けることが可能です。
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山本
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
より自由に介護サービスを利用したい方には「住宅型」がおすすめってことですね!
入居相談員 山本
そのとおりです!ただし、要介護3くらいの方からは介護の量が増える傾向にあるので、各要介護度で定められた「自己負担限度額」を超えないように注意してくださいね。
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住宅有料老人ホームの費用相場

住宅型有料老人ホームの特徴

  • 介護サービス費は利用した分だけの支払いとなる
  • 入居者の身体状況や希望に合った介護サービスを選択できる
  • 介護サービスは施設に併設した事業所から提供されることもある
  • 入居する方の身体状況は自立から要介護が高い方までさまざま

住宅型有料老人ホームの費用を詳しく知る

サービス付き高齢者向け住宅とは

サービス付き高齢者向け住宅は介護施設ではなく、あくまで住宅として扱われる住まい。

外出や外泊できるケースが多く、自由度の高い生活を送れる点にメリットがあります。

この”サ高住”には「一般型」と「介護型」があり、一般型で介護を受ける場合は、外部事業者による居宅サービスを利用。

介護型(特定施設)の場合は、担当の介護職員が介護サービスを提供します。

サ高住についてもっと知りたい方は「【はじめての方へ】サービス付き高齢者向け住宅とは?その特徴と知っておきたい注意点」を読んでください。

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上で有料老人ホームの特徴を解説してもらったんですけど、サービス付き高齢者向け住宅についてもお願いできますか?
入居相談員 山本
もちろんです。こちらも例の図を見ながら確認していきましょう!
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山本
介護サービスの違い
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
「住宅型」と差は契約方式にあるんですね。それぞれにはどのような特徴があるんですか?
入居相談員 山本
まず、利用権方式は、あくまで入居される方と借主との間での”取り決め”なので、法的な保証はないんです。

一方の賃貸方式は、借地借家法に基づいて「借り主が望む限り、契約が持続する」ことが守られているので、より安心して生活することができますよ。
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山本
サービス付き高齢者向け住宅の費用相場

サービス付き高齢者向け住宅の特徴

  • 高齢者向けの賃貸住宅であり、入居時にかかる費用が安い
  • プライバシーが尊重され、入居者の生活リズムに合わせて過ごすことができる
  • 安否確認や食事の提供サービスがあり、一人暮らしが不安な方向け
  • 介護サービスが必要になったときも外部のサービス事業所を利用して生活を続けることができる

サービス付き高齢者向け住宅の費用を詳しく知る

グループホームとは

グループホームの前で手を組む、介護職員とおばあさん

グループホームは、認知症の方が5人から9人程度の少人数でユニットをつくり、専門職員からサポートを受けながら共同生活をする施設です。

入居者ができること、できないことに応じて、洗濯や料理などの役割を担いながら暮らしているのが大きな特徴。

自分ができることは自分で行うことで、認知症の進行をゆるやかにしつつ、並行して専門職員のケアを受けられることがメリットです。

グループホームについては「【図解】グループホームとは?認知症ケアの特徴や入居条件、メリット・デメリットを解説」のページでさらに詳しく説明しています。

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グループホームは少人数の”ユニット”で生活することで、目の行き届いた介護サービスを受けられることがメリットですよね。

それ以外にグループホームをおすすめするポイントを教えてほしいです!
入居相談員 山本
グループホームは”地域密着型”と呼ばれるサービスの一つで、施設のある市町村に住民票を持っていることが入居の条件になっているんです。

長年住み慣れた土地を離れる必要がなく、同じ地域の方だけでの共同生活なので、環境変化のストレスを感じずに過ごせることが人気なんですよ。
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山本
グループホームの費用相場

グループホームの特徴

  • 認知症高齢者に特化した少人数制の施設
  • 地域に住民票を持つ方が入居可能
  • 家事などを職員と入居者が一緒に行い、身体の衰えを防ぐ
  • 介護度が上がると入居し続けられないことがある

グループホームの費用を詳しく知る

ケアハウスとは

ケアハウスは、経済的な負担が比較的小さい「軽費老人ホーム」の一つ。

自宅での単身生活に不安を覚えていたり、家族の協力を受けられなかったりといった事情を持つ高齢者向けの施設です。

従来の軽費老人ホームにはA型・B型と呼ばれるタイプもありましたが、現在はすべてC型にあたるケアハウスとなっています。

ケアハウスには一般型と介護型があり、一般型では家事などの生活支援サービスが提供されます。一方の介護型は生活支援サービスに加え、介護サービスが利用可能。

入居対象者は60歳以上と幅広いために待機者が多く、特別養護老人ホームほどではありませんが、入居までに一定の期間が必要です。

ケアハウスについては「【一覧表でわかる】ケアハウス(軽費老人ホームC型)のメリット・デメリット」でもっと詳しく説明しているので、ぜひご覧ください。

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ケアハウスは「軽費老人ホーム」とも呼ばれるみたいなんですけど、安いと何か問題があるんじゃないかなってちょっと心配になります…。

老人ホームの「安い・高い」はどこに違いがあるんですか?
入居相談員 山本
もちろん、ケアハウスは運営費が税金でまかなわれている公的施設なので、費用を抑えられます。

ただし、老人ホームの費用は土地代や間取りなどの影響も大きいので、施設によって幅があるんですよ。

施設の価格について詳しく知りたい方は以下のページでケアマネジャーの長谷川さんが解説してくれたので、ぜひ読んでみてくださいね。
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山本

「Q.老人ホームの高い・安いはどこが違いますか?」を読む

ケアハウスの費用相場

ケアハウスの特徴

  • 低所得で一人暮らしの高齢者が入居できる
  • 「一般(自立)型」「介護型」の2種類がある
  • 主な対象は要介護3程度の方

ケアハウスの費用について詳しく知る

特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホームは、「要介護3以上」の認定を受けている方が対象の施設で、要介護度1~2の方の入居には自治体からの特別な許可が必要となります。

介護保険によって低価格でサービスを受けることができ、看取りまで対応可能。近年は、従来型の個室(旧型)に対し、ユニット型(新型)と呼ばれるタイプが増え、さらに手厚い介護を受けられるようになりました。

そんな特養は終の棲家としても人気の施設ですが、待機者が多くなかなか入居できないこともあります。入居の順番は、本人を取り巻く状況を鑑みて緊急性が判断され、それを数値化して優先度が決められます。

なお、看護師は夜間滞在せず、日常的な医療ケアが必要な場合は入居ができない可能性もあります。

特養についてさらに詳しく知りたい方は「【図解】特別養護老人ホーム(特養)とは?特徴から申し込み、特例入所の要件までわかる!」のページをぜひご覧ください。

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特別養護老人ホームは入居待ちが長いっていう話をよく聞くんですけど、どれくらい待機者がいるんですか?
入居相談員 山本
”特養”の待機者数については、こちらのグラフをご覧ください。
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山本
特別養護老人ホームの待機者と定員
入居相談員 山本
これは、厚生労働省の最新データを元に作成した、2009年から2017年までの特養の定員数と待機者数を比較したグラフです。

もともとは要介護度3以下の人でも入居が可能でしたが、待機者数を減らすために現在の入居条件に変わってからも「希望者のおよそ半数」が入居待ちの状態にあるんです。
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「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
希望者の半分も入居待ち…。費用が安いぶん、やっぱり人気なんですね。

要介護2以下の方は入居対象ではないみたいですけど、絶対に入れないんですか?
入居相談員 山本
いえ、必ずしもそうではないんです。

「認知症や障害によって日常生活に支障をきたす場合」や「家族・地域からの支援が期待できない」状態に限り、”特例入所”が認められるケースもありますよ。
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山本
特別養護老人ホームの費用相場

特別養護老人ホームの特徴

  • 行政や社会福祉法人が運営する公的な施設
  • 費用は安いが、待機者が多く入居まで時間がかかることもある
  • 要介護3~5の方が主な入居対象
  • 医療的なサービスを受けられないことがある
  • 多くは4人部屋で、個室(ユニット型)のある施設もある

特別養護老人ホームの費用について詳しく知る

すぐに特養を検討したい方は、以下のボタンから探すことができますよ。

介護老人保健施設(老健)とは

介護老人保健施設、通称「老健」は、退院後すぐに在宅生活に復帰できない状態の高齢者が、数ヵ月程度滞在することを目的とした施設。

入所者の在宅復帰を目指した施設のため、ほかの介護施設に比べて入所期間は短いことが特徴です。

リハビリの専門職である理学療法士や作業療法士などが常勤しており、質の高いリハビリが受けられます。

初期費用がかからず、民間よりサービス費用が抑えられることも魅力です。

なお、申し込みから3ヵ月~半年くらいでの入所となることが特養と比べて早いと言われることも多いですが、それぞれの施設の役割は異なっているので、入居時には各施設の違いを理解したうえで検討してください。

介護老人保健施設(老健)について詳しく知る

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介護老人保健施設は「リハビリ」に特化した施設だって聞きました。

リハビリができる施設はいくつかあると思うんですけど、”老健”でリハビリを受けるメリットはどんなところにありますか?
入居相談員 山本
例えば、”介護付き”では「それぞれの施設ごとに定められたメニュー」をこなしていきます。

一方の”老健”は、作業療法士や理学療法士などのリハビリ専門スタッフが常駐しているほか、機能訓練室も充実しているので、万全の体制でリハビリを受けられますよ。

以下の図は老健の役割をかんたんにまとめたものです。
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山本
介護老人保健施設の役割
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
病院から退院するまえにリハビリをしたり、退院後に自宅から通ってケアを受けられたりするんですね!
入居相談員 山本
そうなんです。長期入居を前提としていない施設なので、退所後はご本人の体調にあわせてデイケアやショートステイといった利用も可能ですよ。
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介護老人保健施設の費用相場

介護老人保健施設の特徴

  • 行政や医療法人が運営する公的な施設
  • 在宅復帰を目的としたリハビリを行う施設
  • 長期入居を目的としない
  • 入居中はリハビリの指導や医療サービスが受けられる

介護老人保健施設(老健)の費用について詳しく知る

介護医療院(介護療養型医療施設)とは

介護医療院は2018年4月に創設されたばかりの施設。医師の配置について、介護療養病床に相当するⅠ型は入居者48人あたり1人、老人保健施設に相当するⅡ型は入居者100人あたり1人を義務付けられており、たん吸引などの医療設備も充実していることから、要介護者の方のなかでも特に医療ニーズが高い方に対応できます。

看取りやターミナルケアも行っているため、終の棲家としての検討も可能。

ただし、完全個室ではなく、パーティションなどで分割されている場合も多いため、プライバシーの確保には注意が必要です。

なお、伝染病などへの罹患、長期入院が必要な場合は入居できない可能性あるので、その場合は別途施設の担当者と相談してください。

介護医療院について詳しく知る

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
介護医療院はどんな場合に入居を検討すると良いんですか?
入居相談員 山本
介護医療院は数ある施設のなかでも、特に「医療ケアが必要な方」に特化した施設です。

医師や看護師はもちろん、薬剤師や栄養士などの配置が義務付けられていて、看取りを見据えた長期的な入居が可能となっています。
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山本
介護医療院(介護療養型医療施設)の費用相場

介護医療院の特徴

  • 長期的な医療サービスを必要とする方向けの施設
  • 医師や看護師が常駐している
  • 看取りの対応も可
  • レクリエーションなどのサービスは充実していない

介護医療院の費用について詳しく知る

ここまで「みんなの介護」でご紹介している主な施設を解説してきましたが、それ以外にもまだ確認していない、いくつかの老人ホームがあります。
以下では、民間が運営する「健康型有料老人ホーム」「シニア向け分譲マンション」と、公的施設に該当する「養護老人ホーム」の3つをみていきましょう。

健康型有料老人ホーム

健康型有料老人ホームは、介護の必要がない自立した高齢者がシニアライフを楽しむための施設。

老後の生活を満喫するためのサービスや行事が充実していることがメリットです。

基本的には自立した方を対象としている施設なので、介護が必要になった場合には退去が必要になるケースも。
その場合は併設している施設に住み替えられる可能性もあるため、検討したい方は担当者に確認してください。

健康型有料老人ホームについての詳細は「【図解】健康型有料老人ホームとは?その特徴と知っておきたい注意点」のページにまとまっているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
有料老人ホームのなかでも「健康型」についてはまだよくわからないなぁ。どんな場合に検討すると良いですか?
入居相談員 山本
実は、「健康型」は全国でみても施設数がとても少ないため、基本的にはあまり検討される方がいない施設です。

しかし一方で、健康型には”共有施設の充実”という特徴があるんです。
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「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
共有設備と言うと、例えばどんなものがあるんですか?
入居相談員 山本
カラオケやシアタールームをはじめ、プールや温泉など、豊かに生活するためのものが豊富に用意されています。

ただし、入居金は数千万~数億円にものぼるケースがあるため、自立の状態にある方が安心できる生活を送るのであれば、”サ高住”も選択肢に挙げられますよ。
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山本

健康型有料老人ホームの特徴

  • 自立した高齢者が入居可能
  • ジム、温泉、カラオケといった娯楽サービスが充実
  • 介護サービスが必要になった場合は退去しなければならない

シニア向け分譲マンション

高齢者が快適に過ごすことができるように配慮された、バリアフリーの分譲マンションです。生活支援サービスやシアタールーム、フィットネスジムなどの設備が充実しており、主に富裕層をターゲットとしています。

なお、シニア向け分譲マンションは所有権を持つことで自分自身の財産となるため、将来的に売却や相続を行えることが最大のメリットです。

シニア向け分譲マンションについての詳しい解説は「シニア向け分譲マンションとは?その特徴と知っておきたい注意点」のページに用意しています。

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富裕層向けの「シニア向け分譲マンション」についても特徴の説明をお願いします!
入居相談員 山本
シニア向け分譲マンションは介護施設ではなく、常駐するスタッフの生活サポートを受けられる住まいの一つです。

健康型有料老人ホームなどと同様に設備が整っているため、充実した老後を送ることができると富裕層の方に人気です。
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購入費も数千万円~数億円になると聞きました。やっぱりそれだけのメリットはあるんですか?
入居相談員 山本
シニア向け分譲マンションは一般的な分譲マンションと同様に、”購入して所有権を持つ”ことで契約を行います。

そのため、賃貸として貸し出すことや後の売却も可能なので、”資産”として所有できることが最大のメリットです。
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山本

シニア向け分譲マンションの特徴

  • バリアフリー完備の分譲マンション
  • 安否確認や食事の提供サービスがあり、一人暮らしが不安な方向け
  • プライバシーが尊重され、入居者の生活リズムにあわせて過ごすことができる
  • 介護サービスが必要になったときも外部のサービス事業所を利用して生活を続けられる

養護老人ホーム

養護老人ホームは、特別養護老人ホームと名前が似ているため、同じ施設だと思い込んでしまう方も少なくないはず。

しかし、養護老人ホームは介護を目的としておらず、経済的に困っている人を支援するために用意された施設です。

そのため、原則として特別養護老人ホームのような介護保険サービスの提供はされず、入居者の社会復帰をサポートする体制が整っています。

養護老人ホームについて詳しく知る

養護老人ホームの特徴

  • 経済的な理由、家族の事情のために行政などの助けが必要な高齢者向けの施設
  • 受け入れには自治体の審査が必要
  • 専門的な介護が必要になると退去を要請される可能性あり

よくある質問

介護費用は在宅と施設でどれだけ違う?

ご家族に介護が必要になったとき、ほとんどの方が悩むのが「在宅で介護を頑張るか、老人ホームに入所するか」の選択です。

以下の表は、在宅介護と施設介護のメリットとデメリットを整理したものです。

  在宅介護 施設介護
メリット
  • 住み慣れた自宅で生活できる
  • 費用が安く済む場合が多い
  • 生活の自由度が高い
  • 常に専門家がいる
  • プロに託せるので家族も安心できる
  • 緊急時に対応してもらえる
デメリット
  • 家族への負担が大きい
  • スキルを持たない家族が介護をする
  • 介護を毎日続けなければならない
  • 認知症の徘徊などで近隣に迷惑がかかる可能性がある
  • 費用面の負担が大きい
  • 遠方の施設の場合、家族の関係性が薄くなる

家族が老人ホームへの入居を考えるとき、「本人に申し訳ない…」「冷たい家族だと思われたらどうしよう…」「この先、後悔しないだろうか…」と悩む方は少なくありません。

その一方で、在宅介護で疲弊しきってしまい、自身の体調を壊してしまう家族はたくさんいます
その結果として本人との関係にも悪影響が出始め、せっかく仲の良かった家族が壊れてしまう…ということも実際にある話。

そうならないためにも、施設への入所は決して「申し訳なさ」や「冷たさ」の延長にあるわけではない、皆にとってベストの選択となる場合も多いということを知っていて欲しいのです。

一番大切なのは、家族全員が納得をして決断できること。

以下の記事では、在宅介護と施設介護についてさらに詳しく解説していますので、参考にしてみてくださいね。

資料請求から入居まではどういう流れ?

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
ようやくそれぞれの施設の特徴を理解できました!いよいよ施設探しですね。でも、どのような流れで入居まで進んでいけば良いのか不安です…。
入居相談員 山本
大丈夫です!そんな方のために、「資料請求から入居までの流れ」をまとめてみました。
「みんなの介護」入居相談員”山本” 入居相談員
山本
資料請求から入居までの流れ
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
このなかで、特に重要なのはどの段階ですか?
入居相談員 山本
一番重要なのは、やはり「見学」です。本やインターネットだけではわからない、施設の雰囲気や職員の対応などを肌で感じることができるためです。

人気の施設はすぐに埋まってしまうことが多いため、気になった施設は早めに「見学予約」を行ってくださいね。
「みんなの介護」入居相談員”山本” 入居相談員
山本
1.資料請求
まずは、全国にはどんな老人ホームがあるのか、最新の情報をチェックします。

「みんなの介護」では、全国の老人ホームに関する情報を、ほかのサイトにはない「360度パノラマ写真」と合わせて掲載しています。

空室はすぐに埋まってしまうこともあるので、気になる老人ホームが見つかったときは、お早めに問い合わせをして資料請求してくださいね。

2.見学・相談
情報収集の次は、見学・相談を行いましょう。場の雰囲気や実際の食事、スタッフの対応など、サイトでは得られない“生きた情報”を得ることができます。

「みんなの介護」経由なら、見学・相談のアポイントもかんたんです。

3.仮申し込み
気に入った施設が見つかった場合、仮押さえの入居申し込みをして、必要な書類(診療情報提供書や健康診断書)の用意や、入居前面談の日程決めなどを行います。

施設にもよりますが、仮押さえの期限は概ね1ヵ月程度なので、契約に向けての準備は早めに進めましょう。

4.面談
仮申し込みの後は入居前の面談です。

この面談では、施設側が入居希望者の健康状態や希望条件などをチェックします。

入院などが理由で施設へ行けない場合、先方に出向いてもらうことも可能なので、状況を遠慮なく伝えましょう。

5.審査
面談の後、施設で審査が行われます。

審査の過程でチェックされるのは「健康状態」と「金銭面」。

金銭面に関しては「身元保証人」についてのチェックが入ります。
ただ、昨今では保証人なしで入居可能な施設も多く、成年後見制度や民間の保証会社の利用も可能となっています。

6.体験入居
体験入居をして、サービスや食事、看護・医療ケアなどの内容をチェックします。

その際、費用面などのポイントを事前に確認しておきましょう。

7.契約前の最終確認

入居する施設を決めたら、契約の前に契約書や重要事項説明書(職員体制、サービス内容、費用が書いてある書類)などを読み返し、最終確認をします。

トラブルを避けるため、特に費用面については細部まで確認を。
わからないことがあれば、積極的にスタッフに相談しましょう。

8.契約・入居
入居する施設が決まったら、後は契約のときを待つだけ。

はじめての方は不安なことが多いかもしれませんが、納得して選んだ施設はきっと一番良い選択となっているはず。
これからのことをイメージしながら、準備が必要になるものは余裕を持って用意しておきましょう。
 

老人ホームの入居の流れについてもっと詳しく知りたい方は、以下のページもぜひご覧ください。

老人ホーム探しのポイントは?

老人ホームを探すときは、費用面、サービスの内容、設備状況、立地場所など、「必須の条件」と「希望したい条件」を整理しておくことが大切です。

希望条件が複数ある場合は、優先順位を決めておき、理想とする施設に近いものからピックアップしていくと良いでしょう。

費用を入居年数から計算する

費用面について考えるならば、現在持っている資産や将来的に見込まれる収入を踏まえ、無理なく支払いを続けられるかを計算することが大切です。

入居年数の見通しを立てるときには、介護が必要なのはどれくらいの期間になるのか、など具体的な数字から考えてみると良いでしょう。

生命保険文化センターの調査(2015年)では、介護期間の平均が4年11ヵ月であるという統計結果があります。

厚生労働省が毎年発表している平均余命なども知っておくと、入居後に必要な総費用の目安をつかみやすくなります。

ケア体制を確認する

サービス面では、食事の内容や入居後の生活相談、そしてケア体制をしっかりとチェックしましょう。特に介護・医療面でのケア体制が合っていないと、入居後に要介護度の上昇を招くことにもなりかねません。

職員の対応や施設の設備をチェックする

また、職員の質は入居者の生活の質にかかわることでもあるので、入居者に対する態度や身だしなみなどを見学時にさりげなくチェックしましょう。

設備状況は、介護や医療にかかわるものだけでなく、居室の過ごしやすさや娯楽設備も含めて全体的に評価することが大事です。
施設によっては、温泉やジム、麻雀卓なども用意しているので、自分の趣味に合った設備が用意されているか確かめましょう。

立地に優先度をつける条件を決める

立地場所の点では、家族が面会に行きやすいかどうか、自立できる方なら周辺に買い物スポットなどがあるかどうかなどがポイントです。

「みんなの介護」では老人ホームの選び方を「失敗しない老人ホームの選び方は?絶対にチェックしたい10項目【診断フローチャート】」にまとめていますので、そちらも参考にしてください。

生活保護で入れる老人ホームの種類は?

生活保護を受けている方の受け入れ先として真っ先に挙げられるのが、特別養護老人ホームです。

公的施設であることから、低費用で入所できると人気の老人ホームです。

しかし、要介護3以上という入居条件にもかかわらず、いまだ多くの待機者がいることは大きな問題になっています。

そんな特養の現状がある一方で、民間施設には生活保護受給者向けの料金プランが用意されている場合も少なくありません。

とりわけ、住宅型有料老人ホームの約3割がそうしたプランを提案しているとのデータもあるのです。

生活保護で入れる老人ホームについては、「Q.生活保護を受けていても老人ホームには入れるものでしょうか 」で理学療法士の阿部洋輔さんが詳しく解説してくれていますので、あわせてチェックしてみてください。

また、すぐに生活保護の相談が可能な老人ホームを検討したい方は、以下のボタンから探してくださいね。

この記事のまとめ
  • 老人ホームには民間施設と公的施設がある
  • 民間施設は介護サービスが充実している
  • 公的施設は費用を抑えられる
  • 自立の方向けの施設は、介護状態になると退去になる場合がある
  • 入居を検討するときは見学と体験入居の実施がおすすめ
  • 施設を探すときには、希望条件を決めておく

「みんなの介護」では施設の検索ができますので、施設探しをするときには活用してみてくださいね。

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