ALPS処理水の処分等についての会見

令和3年4月13日
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(東京電力福島第一原発の処理水を海洋放出する方針を決定した理由について)

 ALPS(多核種除去設備)処理水の処分は、福島第一原発の廃炉を進め、福島の復興を成し遂げるためには、避けて通れない課題であります。このため、6年以上にわたり有識者の検討、また、国際機関からの評価、関係者への説明を行い、海洋放出が現実的と判断し、基本方針を取りまとめました。今後、準備作業を進め、2年後をめどに、海洋放出を開始する予定であります。トリチウムの濃度を国内の規制基準の40分の1以下にし、安全性を確実に確保した上で実施いたします。風評被害により、地元の皆様方の復興への希望が失われることがあってはなりません。科学的な根拠に基づく情報発信を含め、政府一体となって、全力を尽くしてまいります。

(関係者の理解について)

 まず、今申し上げましたけれども、タンクが増加し、敷地がひっ迫していることも事実であります。そういう中でこの福島第一原発の廃炉を進め、復興を成し遂げるためには、そこについては避けて通れない課題であります。そういう中で、6年以上掛けて有識者の皆さんで検討し、その方向性の中で地元の皆さんに御説明をして、今日に至っているところであります。もうこれ以上は避けて通れない、そういう中で判断をいたしました。先ほど申し上げましたけど、これから2年後をめどに海洋放出を予定しますので、しっかりと説明をして、そこは政府全体として責任を持って対応したいと思います。

(安倍前総理が原発の状況はアンダーコントロールだとして東京五輪を招致したが、海洋放出はアンダーコントロールとの言葉と矛盾しないか)

 今申し上げましたけれども、トリチウムの規制基準というのは、認められている中の40分の1ですから、そういう意味ではIAEA(国際原子力機関)においても、ここは評価してもらっています。ですから、そこは全く矛盾は生じないと思います。

(福島県民の理解について)

 私は、様々な機会において、しっかり説明していきたいと思います。まず、今日は梶山大臣が地元に行って説明をさせていただくところでありますけれども、内閣全体として、ここは責任を持って対応していきたいと思います。

(国民への説明について)

 私自身は、これからしっかり説明して、御理解いただけるようにしていきたいと思います。

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