太陽光発電の「逆潮流」防止を可能に、自家消費を支援するオプションを新発売
NTTスマイルエナジーは2020年6月8日から、太陽光発電の逆潮流を防止する「負荷追従制御オプション」の販売を開始した。太陽光発電を自家消費する際の逆潮流を防止し、発電損失や機器の故障を防げるシステムだ。 完全自家消費タイプの太陽光発電の場合、発電設備から系統側へ電力が向かう「逆潮流」が発生すると、逆電力保護継電器(RPR)が作動するケースがある。その場合、発電損失やパワーコンディショナーの故障につながる可能性があるという。 NTTスマイルエナジーが販売する負荷追従制御オプションは、この逆潮流を防ぐことを目的で、パワーコンディショナーの定格出力と受電電力を比較し、発電電力を制御する。受電電力が回路ごとに設定された定格出力を下回った場合、約0.3秒の高速制御で必要台数分のPCSの停止を指示する。 これらの制御の設定は、内蔵のタッチパネルを利用し、パワーコンディショナーのタイプ(単相三線/三相三線)の選択、使用する回路の選択、各回路のパワーコンディショナー定格出力を入力するだけで行える。 なお、このオプションは同社の太陽光発電遠隔監視サービス「エコめがね」の利用が必須となる。対応しているのは「エコめがね自家消費モバイルパック」と「エコめがね自家消費RS」で、パワーコンディショナーの最大接続台数はそれぞれ9台と12台。 出荷開始時期は2020年7月中旬を予定している。なお、同社では今後、逆潮流防止に対応した新型エコめがねもリリースする計画だ。
2020年6月18日 カテゴリー: 未分類