キリスト教復活祭、延べ130人が大声で歌いクラスター…知事「不用心で無防備だ」
2021年04月14日 12時30分 読売新聞
2021年04月14日 12時30分 読売新聞
2021年04月14日 07時07分 読売新聞
愛知県は13日、新たに82人の変異型ウイルス感染者が確認されたと発表した。県内の変異型感染者は計250人になった。直近1週間の検査件数に占める変異型の割合は45・4%で、大村秀章知事は「着実に変異型が広がっている」とし、若者を中心に感染が急拡大しているとの認識を示した。
県内の同日の新規感染者は168人だった。県は、南知多町の高齢者施設を新たなクラスター(感染集団)に認定。感染者1人の死亡も明らかになった。
新規感染者の居住地別内訳は、名古屋市43人、豊田市29人、豊明市11人、岡崎、西尾の両市が9人、一宮市8人、春日井市6人、豊橋、瀬戸、みよし、豊川の各市が4人、長久手、稲沢、安城、武豊の各市町が3人、日進、江南、大府、知立、碧南の各市が2人、尾張旭、岩倉、北名古屋、津島、愛西、弥富、あま、半田、東海、知多、高浜、東郷、大口、美浜、幸田の各市町が1人。
また、大村知事は記者会見で、豊田市の集会場で発生した新型コロナウイルスのクラスターについて、キリスト教の教会だったと発表した。個別の事例に言及するのは異例で、「感染防止対策を一顧だにしない活動をした。極めて遺憾だ」と述べた。
県などによると、教会では復活祭(イースター)にあたる今月4日、延べ130人の集会が開かれ、大声でうたを歌ったという。大村知事は「宗教行事かもしれないが、これだけ感染防止を訴えているのに不用心、無防備だ」と厳しく指摘。豊田市と連携し、教会の使用中止も含めた厳しい措置を取る考えを明らかにした。
このクラスターでは、13日にも出席者7人の感染が判明し、感染者は計36人に上っている。